夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『捜査官X』

2012年04月30日 13時03分48秒 | Weblog
 久しぶりに金城武を鑑賞しよう、と思った。香港・中国が製作。原題は、武侠。邦題の“捜査官”ということにこだわると楽しめないかも。武侠ということに視点を置いた方がいい。金城武と『イップ・マン』シリーズのドニー・イェンが共演しているアクション・ミステリー作品。監督は、『ウォーロード/男たちの誓い』のピーター・チャン。

 中国の山奥の村。何かが起こることが珍しい、平穏な村だ。そこに、指名手配中の凶悪犯がやってきて、強盗を働き、殺人を犯す。そこに居合わせた紙職人のリウは、凶悪犯と争うことになるが、見事に退治する。

 事件の詳細を知るため村を訪れた捜査官、シュウ。シュウは、リウが正当防衛に見せかけ、凶悪犯を殺害したのではないか、という疑問を持つ

 
 幅広い知識と推理力で事件の核心に迫るシュウ。そしてシュウは、リウの過去を知る。

 アクションや凶悪シーンをやり過ぎの感あり。残忍なシーンもあり、そこまでやる必要が?

 どこかとぼけたキャラがある金城武の役が、まだ救い。だいたいは、きついです

『アーティスト』

2012年04月18日 23時57分20秒 | Weblog
 今年度のアカデミー賞作品賞受賞作品。フランスが描く、アメリカ映画の舞台。フランス人もアメリカ人も、映画が好き!映画愛が満載なのがこの作品である。
 
 1927年のハリウッド。サイレント映画のスター、ジョージ・ヴァレンティンは、駆け出しの女優ペピーと知り合い、人気女優へと導く。時代は、サイレント映画からトーキーへの移行期。サイレント映画にこだわるジョージは人気が急降下。映画界に居場所がなくなる。一方、ペピーはスターへと登りつめる。
 
 主人公・ジョージの苦悩と怒りの描写が秀逸である。主人公・ジョージの愛犬も名演技を見せる。

 そして、言葉など必要のないラストシーン。このラストシーンの素晴らしさに、心が躍ることだろう。こんなラブシーンの表現方法も、アリ。

 監督は、ミシェル・アザナヴィシウス。サイレント映画のスター、ジョージにはジャン・デュジャルダン、ペピーにはベレニス・ベジョ。 

 希望を挙げるとすれば、モノクロ時代の、フィルム撮影ならではのざらつき感があってもよかった。

『僕達急行 A列車で行こう』

2012年04月07日 20時57分45秒 | Weblog
 鉄道ファンのイベントに参加した小玉と小町。二人は、すぐに仲良くなり、鉄道友だちの範囲を越え、かけがいのない仲間となる。
 小町の勤める、のぞみ地所では九州のある大手企業と手が組めないでいた。しかし、社長が鉄道ファンということもあり、小町と小玉が一肌脱ぐこととなる。

 『釣りバカ日誌』のような雰囲気。そのため、鉄道ファンだけでなく、ゆっくり楽しめること間違いなし。出演者の名前も電車に関する名前がつけられているので、知っている人は、ハマることうけ合い?

 小町圭には松山ケンイチ。鉄工所の二代目で小玉健太を演じるのは、瑛太。二人のイキイキした演技が目を引く。出演は他に、貫地谷しほり、松坂慶子、ピエール瀧など。
 
 田舎を走る鉄道ときれいな景色に、癒やされよう。黄色いキハ125をお見逃しなく。

 今作は、昨年亡くなった森田芳光監督の遺作。若いころには、どちらかというと挑戦的な映像を撮っていた森田監督は、最近は作品に人間的な厚みや懐の広さを感じていた。まだまだ、いろいろな作風を観せてもらいたかった、と思う。

ご冥福をお祈りします。

『スーパー・チューズデー 正義を売った日』

2012年04月04日 22時07分43秒 | Weblog
 大統領選の予備選挙。スティーブン(ライアン・ゴズリング)は、モリス(ジョージ・クルーニー)の選挙参謀の一人。選挙は、僅差で勝つと予測している。スーパー・チューズデーは、1週間後に迫っている。
 しかし、スティーブンにライバル陣営から、ヘッドハンディングの誘いが入る。モリスの選挙事務所でインターンとして働くモリーと気があったスティーブンは、彼女と親密な関係に…。だがそれは、真実につながる引き金を引くこととなる。そこに、正義はないのか…。
 重い展開になるかと思いきや、最後は消化不良。判断を観る人に委ねる…のは酷である。これが舞台なら、拍手で終われるかもしれない。監督は、ジョージ・クルーニーがつとめているが、善か悪か、ハッキリした終わり方が良かったのではないだろうか。