夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『天王寺おばあちゃんゾウ 春子 最後の夏』

2016年02月13日 10時31分48秒 | Weblog

 

もともとは、 テレビ大阪のドキュメンタリーを映画化したもの。大阪市にある天王寺動物園のおばあちゃんゾウ春子と飼育員の日常に密着している。

1950年、戦後の日本を元気づけようと、タイから2歳のメスのアジアゾウがやってくる。春子と名づけられたそのゾウはやがて、日本で二番目の高齢ゾウとなっていく。

毎日、子どもたちの前に立ち続けた春子だが、やがて係留を嫌がるようになり、エサも食べなくなる状態に。そして…

 

天王寺の近隣に住む人なら、まずは行ったことがあるであろう天王寺動物園。そして、見たであろう、ゾウの春子を。

小さいころに見たゾウの記憶…そのときは春子という名前を知ることはなかった…と、高齢になったゾウを大人になった自分が見る…というその状況。最初に、春子が画面に出てきただけで胸アツに。

そして、仕事をしてほしい飼育員と仕事をしたいという春子のやり取りと意思表示に、大人になった自分が何かを問いかけられてる気分になる

ああ、春子には日本語がわかるんやね、飼育員さんがわかるんやね。子どものころの記憶が蘇る。鼻を器用に使って食事するゾウを見て感激していた自分。親と並んでそんなゾウを見ていた自分。こうして子どものころを俯瞰して見ている今の大人の自分。。

あとは、込み上げでくる感情とただひたすら流れる涙をどうしようもなかった

 

2014年の夏、春子   老衰で亡くなる。66歳。翌年の2015年、天王寺動物園が100周年を迎えた。新しい動物の仲間たちが動物園にやってきていた。

★大阪のみ一部映画館で限定上映中。