「永遠の0」「海賊と呼ばれた男」で知られる作家・百田尚樹の原作を神木隆之介と有村架純という人気実力派で実写化。
幼少期に飛行機事故で家族を失った木山慎一郎(神木隆之介)は、自分を見込んでくれた自動車整備工場を経営する夫婦(時任三郎、斉藤由貴)のもとで、仕事のみで生きてきた。
しかしある日、死を前にした人間が透けて見える能力ーフォルトゥナの瞳ーを持っていることに気付き、生活が一変する。
苦悩する日々の中、偶然入った携帯ショップで桐生葵(有村架純)と出会う。あることを理由に、葵の帰宅を遅らせるため、ショップの近くのコーヒー店で待ち合わせることに。
それがきっかけで葵との距離は縮まっていく。
明るく、夢を与えてくれる葵に惹かれていく慎一郎は思いきって彼女に告白。お互いに惹かれあい、幸せな時を過ごす二人のだったが、ある日、葵の身体が透けて見え初めてしまう。
人は1日で9000回の選択をしながら生きているという(斉藤由貴のセリフより)。その中で、慎一郎がとっていく選択とは?
伏線の回収はすべて行われるので、気持ち良すぎるぐらいに話は収まっている。
ラストはかなり壮大なシーンだ。
結果はシークレット。
神木隆之介と有村架純はこれまで『3月のライオン』やドラマで何度も共演しているが、恋人役は初めて。最初あたりは若干、姉弟??という想像がチラつくことも…。
ただ、徐々に恋人の距離感になっていくところはさすが。
出演はほかに、志尊淳、DAIGOなど。監督は、これまで青春ものを美しく描いてきた三木孝浩。
余談だが、ロケ地は関西方面がかなり使われている。主役二人のデートスポットもかなり有名な場所だ…伊丹出身の有村架純には馴染みがある地域ではあったかも。近くに住んでいる人はその視点でも楽しめるかもしれない。