夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

本のはなし

2021年05月25日 09時39分08秒 | Weblog

電子分野が発展してきて、電子図書機能をつかって読書する。そんな人たちが増える中で紙媒体

は斜陽産業である。これはもうどうしようなくなるのだろう。


今回は、どうしても紹介したい本のこと。

当方は読書が好きで本は本屋で購入すると決めている。収入に限界があるので、主に文庫本にな

ってからのものになるのだが、手にとって確認していることがある。まずは、タイトルとカバー

という表紙で受ける本の内容のイメージ。気になると手に取る。

そして、最後のページの奥付けを見る。新刊か重版か、出版社に印刷会社など。この奥付けがと

ても大事であることは、中学生ときに先生が言っていたような気がするのだが、それはさておき。

ページをめくって、なんとなくの雰囲気で自分の手に馴染み、めくりやすい感覚があること。そ

して、本文をワンセンテンス読んでみてスラスラと頭に入っていきそうか。と、チェック事項が

あるのでポチッとではいかなる本も購入できないのである

さらに、販売価格も所得に限界がある者には重要なカギとなる。

「本のエンドロール」は、奥付けに掲載される出版社や印刷会社、製本会社の中で働く人たちの

物語である。

作家が文章を書く。編集者と装丁などを打ち合わせ、印刷、製本され、配送され、本屋に届く。

が、工程としては、文章は専門のオペレーターに打ち直され、印刷機にもオペレーターがついて

いる。
インクもC(シアン...いわゆる青)、M(マゼンタ...いわゆる赤)、Y(イエロー)、K(ブラック...いわゆる黒)

だけではない特色というのがあり、その色をつくるにはベテランの職人が必要だ。仕上がるまでに

何人もの手が入る。

作家も、装丁者も、編集者も、オペレーターも、営業も、すべてのプロがこの本一冊をいい本にし

ようと必死だ。そして悩ましい印刷機の稼働率

こだわり強めで個性的な人たちの文章を、こだわり強めの製作者たちが、愛情こめて〝本〟をつ

くる。本ができる工程をなんとなく知っている人も、興味がなかった人にも、こだわり強めの

読者がおススメするぜひ読んでほしい一冊である。

ちなみに、雑誌の奥付けは裏表紙の左側にあり、編集者は号数や日付の更新は毎号のチェック事

項となる。

30年ほど前は、組版も手づくりだった。


DVD鑑賞

2021年05月17日 12時53分22秒 | Weblog

映画館が閉鎖されており、新作も延期が相次ぐ。DVDを4本レンタルして鑑賞した。

 

とんかつDJアゲ太郎

『とんかつDJアゲ太郎』…公開前に出演者二人の不祥事により、話題がそっちにいってしまった。北村匠海主演のコメディ。

行列のできるとんかつ店の息子がDJにハマり、とんかつ店の跡継ぎ問題に支障をきたしそうになる。

ラップのリズムととんかつを揚げるリズムが合わさり、それが主人公の成長へとつながる。

揚太郎の父親がブラザートムであることが、ラストを予感させてしまう。

 

ホテルローヤル

『ホテルローヤル』…桜木紫乃の直木賞受賞作の映画化。実家がラブホテルを営んでいる主人公を演じるのは波留。

実家のことが恥ずかしくて嫌でたまらなかったが、美大の受験に失敗し仕事もなく、手伝うことになる。

しかし、そこで働くスタッフにベッドメイキングや掃除のノウハウを教わりながら、少しずつ意識に変化。

利用客にもさまざまな人間模様があることを知っていく。

そして、父が入院したりする中、ある客が心中を図ってしまう。

ヒロインが過去と向き合い、再生していく物語。

余貴美子や友近などの力が向けた脇役の演技が頼もしい。

波留に寄り添う松山ケンイチはアダルトグッズを扱う会社の営業担当。その二人の関係と距離感がいい。

波留は難しい役を頑張ったと思う。

 

サイレント・トーキョー

『サイレント・トーキョー』…石田ゆり子、西島秀俊、佐藤浩市が出演するいわゆる豪華キャスト。

予告編を見たところ『MOZU』みたい?と思い気になっていた。

結論を先に言うと『MOZU』のミニ版のようだった。ただ、渋谷の街の再現と、エキストラの数は凄かった!

クリスマスの買い物を済ませた主婦(石田ゆり子)。彼女は、爆破予告がありビルのメンテナンススタッフが撮影部隊であることを確認。

ここで間もなく爆発が起きることを伝える。自分の座っている場所に爆破装置があり、離れると爆発してしまう、と。

こうしてビル関係者や買い物客を巻き込んだ犯人は、今度は、渋谷の街を爆破するという。いかなるテロにも屈しないと表明する総理。

犯人はどこに?

たくさんの刑事(西島秀俊、勝地涼など)も動員され、渋谷でクリスマスのカウントダウンが始まる。

ところで、政府機関には特殊技術を持った人物を育てようとする場所があるのでしょうね??

 

罪の声

『罪の声』…食品会社社長が誘拐され、お菓子に毒物が混入されるという実際にあった事件をモチーフにしたもの。原作は塩田武士の同名小説。

新聞記者の阿久津(小栗旬)は昭和の未解決事件を追う特別企画室班に選ばれた。30年以上前の事件の真相を求めて取材をすることに。

一方、京都でテーラーを営む曽根(星野源)は、父の遺品の中からカセットテープを見つけ、再生すると、自分の子ども時代の声が聴こえてきた。

やがて、その二つの出来事が一つの事件へとつながる。

昭和に小学生高学年以上だったら記憶にある事件かと思う。

もう少しで逮捕できた?とも思うが、原作のとおり、犯人が海外(逃亡先)にいるのなら、そこから出ようとしないことに憤りを感じる。

監督は土井裕泰、脚本は野木亜希子というTBSではお馴染みの二人がかかわった作品。

ただ、関西の事件なのに関西出身のキャストがいなくて、イントネーションが気になって話が入っていかないという欠点が。

西宮出身の堤真一をどこかで器用できなかったものか?