夜神里奈の同名人気漫画の映像化。最近、人気漫画がよく公開されていて、違いがわからなくなってきている方もいるかもしれないが、まずはサクサクっと。
恋愛体質の高校生、橘せとかは告白するも12連敗中。ところが突如モテ期になり、イケメンから次々に交際を申し込まれるが、ことごとく兄のはるかに交際を阻まれて…。せとかの恋は成就するのか、そしてその相手は誰なのか。
という、わかりやすいお話。
せとかを演じるのは今年4本の主演作品が次々に封切られている土屋太鳳。その兄をGENERATION Sfrom EXILE TRIBEの片寄涼太、せとかの初恋の人を千葉雄大が演じている。
他に超特急の草川拓弥、杉野遥亮、大野いとなどが出演。
この作品は、原作では結構過激らしい。らしいというのは、漫画は読んだことがないので言い切れるものがないのが申し訳ない。
映画はソフトに出来上がってると思うが、ラストはグイと引き寄せられる。
若い人やそれぞれのファンの人にはキュンとなるシーンもあることだろう。
土屋太鳳と千葉雄大はドラマ「桜蘭高校ホスト部」「黒の女教師」に続いて3度目の共演となり、この二人のシーンは安定感。演技経験を積み重ねてきた雰囲気が漂ってくる。
また、監督を務めた河合勇人の作品『鈴木先生』でヒロインを演じていたのが土屋太鳳。
土屋太鳳の見せ方をよく知る人であると言えるので、作品を知ってる人はその成長ぶりをチェックしてみては?
本編の上映時間が99分なので、考えずに観るのみ。
「ゲゲゲの女房」や『神の舌を持つ男』シリーズなどの向井理の祖母・芦村朋子さんの半生が描かれた原作「何日君再来」を深川栄洋監督で映画化したもの。
戦後の混乱期からの日々の歩みを映す。向井理が自身の祖父を、祖母を尾野真千子が演じている。
81歳になった芦村朋子(野際陽子)は慣れないパソコンを操作して、亡夫との軌跡を手記に残そうとしていた。
だが、彼女は重い病に侵されており、代わりに孫の理が手記をまとめることになるのだが、そこには祖父と祖母の歴史が記されていた。
映画では、いろいろな苦難のエピソードを積み重ねている。
だが、苦難ばかりで成功事例がなく救いがない。苦難ばかりだけど楽しい!子どもたちが元気!というのでもない。
かといって夫婦のほのぼのとしたものが登場するわけでもなく、すべてにおいて中途半端な感じがする。
深川監督の映像は相変わらず郷愁を誘うもので良いけれど、肝心の内容がさみしかった
ちなみに、タイトルの「何日君再来」もなぜそれがタイトルなのかも、伝わってこない。中華圏らしきものを感じるのは冒頭だけ
ただ、尾野真千子の演技には救われる。それだけは素晴らしかった。