『8月の家族たち』

ピュリッツァー賞とトニー賞W受賞の舞台作を映画化。

あることをきっかけに離れて暮らしていた家族が集まる。
家族が揃った食卓で語られることとは？

メリル・ストリープの迫力ある演技とジュリア・ロバーツの応酬。
それを観るだけでも一見の価値あり。ハッピーエンドではなく悲観的なラスト。しかし、それがドキュメンタリーのようである。

『白ゆき姫殺人事件』

『告白』で有名な湊かなえ原作の映画化。ツイッターや人のうわさが拡散していく怖さを描く。

ある日、美人ＯＬの三木典子が殺害される。

それを知ったワイドショーを担当するスタッフが事件についてつぶやく。

そして、犯人と思われる人物が浮かび上がる。その人物は、典子の同僚で地味なＯＬの城野美姫。

証言者によって語られる城野美姫の人物像。果たして彼女は、シロかクロか、天使か悪魔か・・・。

証言者の視点によって演じわけた主演の井上真央。井上真央による、井上真央のための映画とも言える。また、綾野剛演じるワイドショース

タッフのくずっぷりも際立つ。ラスト、井上真央と綾野剛が対峙するシーン、それが語るものとは？

噂がどんどん広がり、プライバシーもさらされる。こんなことは誰にでも起こりうるし、怖い。

ただ、映画の評価で言うと、『告白』の復讐劇が秀逸で、それを超えるものではない。前半のスピード感に比べ後半は失速。



美人ＯＬを演じるのは菜々緒。ほかの出演者は、貫地谷しほり、谷村美月など。