従来、日本の母はやさしくて温かい、そして何よりたくましい。『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は゛ボク゛の目線で描かれたストーリー。だが、本当の主人公は別にいる…゛ボク゛の゛オカン゛である。オカンは゛ボク゛の成長を見守りながら、゛ボク゛を育てるために、ただひたすら働く。この物語は、そんな゛昭和の母゛が主役となっている。
゛ボク゛が3歳の時、父(オトン)と母(オカン)は別居し、゛ボク゛はオカンとオカンの実家で暮らし始める。田舎暮らしに自分の未来を見いだせない゛ボク゛は、高校からオカンの下を離れ県外の学校へ。高校卒業後は、東京の美術大学へ進学する。東京へ来たにも関わらず、゛ボク゛は友だちと自堕落な生活をし、借金が膨らむばかり。オカンからもこづかいをせびっている。
そんな時、オカンがガンで入院したことを知る゛ボク゛。そして゛ボク゛の生活が変わり始める。イラストレーター、コラムニストなどとにかく働くと借金はなくなっていった。そして田舎で一人暮らす母を東京へ呼び出し、゛ボク゛はオカンと一緒に暮らすことに。しかし、幸せな生活はそれほど長くはなく、とうとうオカンはガンを再発することになってしまう。゛ボク゛がオカンにしてあげられることとは…。
才人リリー・フランキー原作でロングセラーとなっている『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の待ちに待った映画化。一所懸命に生きた人が、亡くなっていく。どこにでもある話だが、時代が変わっても変わらないのは親子の愛。それがこの物語のポイントではないだろうか。
゛ボク゛を演じるのは、どんな役も器用に演じ切るオダギリジョー。オカンには、樹木希林。今回のやさしくたくましいオカンはこの人しかいない!感じざるを得ないほどの演技を見せる。また、若かりしころのオカンには内田也哉子が扮し、話題となっている。この映画ではあまり出てこないが、実力派の小林薫がオトンとなり、個性を発揮している。また、゛ボク゛の彼女役には松たか子と、映画ならではのキャストとなっている。
樹木希林と内田也哉子は、まさに本当のDNA。立ち姿、後ろ姿がそっくりである。内田也哉子の演技はお世辞にもうまいとは言えないが、存在感、空気感という面では生きたキャスティングと言える。もちろん、樹木希林の芝居は確かでゆるぎないものである。まずは観るしかないだろう。
普通に生きていくとの大切さを知るといった、普遍的なことがこの映画のテーマと言えよう。
脚本は松尾スズキ、主題歌は福山雅治の『東京にもあったんだ』。監督は『バタアシ金魚』『さよなら、クロ』の松岡錠司。
゛ボク゛が3歳の時、父(オトン)と母(オカン)は別居し、゛ボク゛はオカンとオカンの実家で暮らし始める。田舎暮らしに自分の未来を見いだせない゛ボク゛は、高校からオカンの下を離れ県外の学校へ。高校卒業後は、東京の美術大学へ進学する。東京へ来たにも関わらず、゛ボク゛は友だちと自堕落な生活をし、借金が膨らむばかり。オカンからもこづかいをせびっている。
そんな時、オカンがガンで入院したことを知る゛ボク゛。そして゛ボク゛の生活が変わり始める。イラストレーター、コラムニストなどとにかく働くと借金はなくなっていった。そして田舎で一人暮らす母を東京へ呼び出し、゛ボク゛はオカンと一緒に暮らすことに。しかし、幸せな生活はそれほど長くはなく、とうとうオカンはガンを再発することになってしまう。゛ボク゛がオカンにしてあげられることとは…。
才人リリー・フランキー原作でロングセラーとなっている『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の待ちに待った映画化。一所懸命に生きた人が、亡くなっていく。どこにでもある話だが、時代が変わっても変わらないのは親子の愛。それがこの物語のポイントではないだろうか。
゛ボク゛を演じるのは、どんな役も器用に演じ切るオダギリジョー。オカンには、樹木希林。今回のやさしくたくましいオカンはこの人しかいない!感じざるを得ないほどの演技を見せる。また、若かりしころのオカンには内田也哉子が扮し、話題となっている。この映画ではあまり出てこないが、実力派の小林薫がオトンとなり、個性を発揮している。また、゛ボク゛の彼女役には松たか子と、映画ならではのキャストとなっている。
樹木希林と内田也哉子は、まさに本当のDNA。立ち姿、後ろ姿がそっくりである。内田也哉子の演技はお世辞にもうまいとは言えないが、存在感、空気感という面では生きたキャスティングと言える。もちろん、樹木希林の芝居は確かでゆるぎないものである。まずは観るしかないだろう。
普通に生きていくとの大切さを知るといった、普遍的なことがこの映画のテーマと言えよう。
脚本は松尾スズキ、主題歌は福山雅治の『東京にもあったんだ』。監督は『バタアシ金魚』『さよなら、クロ』の松岡錠司。