夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

東京の一日(美術館編 2)

2024年07月31日 21時21分41秒 | Weblog

         パブロ・ピカソ
↑ クロード・モネ
「黄色いアイリス」        「小さな丸帽子を被って座る女性」           
1883年にジヴェルニーに居      <初展示作品>
を定めてからモネが描くモ    ピカソの当時の愛人ドラ・マールの肖像。
ティーフは次第にその庭園     ナチスドイツの占領下ナのパリで1942年
の内部に限られていった。    4月21日に描かれとされる。帽子をかぶ                   今作もその一つ。植物を描            って肘掛け椅子に座る女性の胸 像は、画
いた作品の中でもとりわけ             家が彼女をモデルに繰り返し取り組んだ
装飾性の強いもの。黄色い             構図だが本作はそれらの中でも完成度の
アイリスが蝶のごとくアイ              高い1点。
リスの花が浮遊し、そのさ             デフォルメは最小限に留められ、比較的調
まは華麗な効果とともに躍             和のとれた正面観の頭部と、大きく描かれ
動感を生み出している。襖             た両手が目を引く。寒色を基調とした色彩
絵を思わせる縦長の大画面     や、ドラ・マールがこちらに向けるまっす
に加え、花鳥画のように画            ぐな視線も相まって、厳粛で力強い印象を
家が自ら近づくことで生け            与える作品。
る自然がクローズアップさ
れる描き方からは、日本美
術に対するモネの強い関心
と独自の理解がうかがえる。    
                     
 ☆ともに、美術館の案内版を意訳した。
 ピカソのこの作品は初展示ということで珍しいので、撮影した。
 確かに、デフォルメ控え目。が、ピカソということは遠目で確認できた。
 モネは、この作品が展示されているのを当方は初めて観た気がしたので
 撮影した。ピカソ作品は何作か撮影したが、どう観たらそう描かれるの
 か当方のような凡人には理解は難しい。ただ、楽しさは感じる。              
                       
                
                
                
                
                  
                
                
                             
                 
                  
                


「本のはなし」

2024年07月28日 21時10分52秒 | Weblog

玉岡かおる原作の「われ去りしとも美は朽ちず」(潮出版)

この本の中では、鴻塚国際美術館となっているが、本の表紙からもわかるよう

に、大塚国際美術館がモチーフとなっている。

ご存じの方も多いと思うが、大塚国際美術館は、陶板で名作絵画を再現した美

術館である。


当方は月に一度、カルチャーセンターのレベルだが西洋美術史の講座を受講し

ている。その講師は、大塚国際美術館の初代学芸室長である平田雅男氏だ。

平田先生(こう明記するのを許されたし)は、当時の代表・大塚正士とのやり

とりを交えながら講義を進める。1番になることにこだわり、地元の徳島を愛

する男であったこと。美術館の入場者を増やすために、旅行社へ売り込みをし

たこと。できたばかりのころは“にせもの美術館”と言われたことなどを、笑い

を入れ込む楽しい講座だ。日本は管理がちゃんとしているので、本物の絵画で

も展示の許可が出やすいというのも特徴としてあるらしい。

そして今回この本を読み、平田先生の話と大塚国際美術館ができるまでの過程

がつながったということと、オーナーが次世代へつないでいこうという強い思い

だ。たくさん稼いで、それを還元したいとの思い。また、その自社の陶板技

術が向上され、世界へ渡るということもある。昔のお金持ちはやることのケタ

が違うと感じることだ。

世界の絵画を選定した学者たちもまた、陶板になった“本物の絵画”を身近に感

じてもらおうと著作権許可をとるために奔走した。絵具などで描いた絵画は、

いずれ朽ち、修復が必要になる。だが、陶板にすると3000年は朽ちない。いず

れ修復が必要になったときに、その元になることができるのが陶板に残された

絵画となる。

大きな絵画は、不自然にならないところでつなげられている。それも、陶板の

技術が存分に生かされているとのことだ。

さて、この作品に特定のモデルはいないということだが、平田先生はあの人の

イメージかな?というのはある。

行こう、行こうと思いながら行けていない大塚国際美術館。モネの「睡蓮」の

池までつくっていたのか…。創業75年に合わせて(構想から10年を要した)

75億円を用意していたが、その5倍の資金が最終的には投入されている。

まあ、本を読んでしまうと行くしかないのでしょうね。


東京の一日(博物館編 2)

2024年07月27日 20時51分41秒 | Weblog


大日如来坐像(平安時代)   両国納涼(江戸時代・葛飾北斎)
↑               ↑
☆重要文化財          たびたび名前と画風を変えた作画歴は70年        
密教において大日如来は     に及び、錦絵だけでなく肉筆画・判本も数   
森羅万象の根源であり、       多く手がけました。との案内あり。          
あらゆる仏はその化身と
されます。仏の王とされ
るため、如来としては珍
しく王様の姿で現されま
す。本像の細身の体つき
やなだらかな衣文は平安
時代後期の特色で、台座
の大部分も像と同じ時期
に作られたと考えられま
す。との案内あり。     
                   
他にもたくさんの仏像や装飾品が展示されていたので、ゆっくり楽しみたい。
これも常設展での鑑賞である。           
               

『KINGDOM キングダム  大将軍の帰還』

2024年07月25日 22時16分07秒 | Weblog

天下の大将軍になる夢を抱く少年・信と中華統一を目指す若き王を描く原泰久

原作の漫画「キングダム」。壮大なスケールの物語を、迫力満点の映像で送り

届けてきた映画のシリーズ最新の第4作。漫画の世界をリアルに再現したこと

で、多くのファンを掴んできた。今作は、王騎将軍がいよいよ本格的な戦いの

場へと向かう。

秦と趙の≪馬陽の戦い≫で、敵将を討った信(山崎賢人)と仲間たち。だが、

その前に、突如として趙国の総大将・ほうけん(吉川晃司)が現れた。自ら

を“武神”と名乗るその敵の前に、次々と飛信隊の仲間たちは次々と命を落とし

ていく。致命傷を負った信を背負って、飛信隊は決死の脱出劇を図っていた。

自分の命は亡くなっても、信は死なせてはならない。仲間の思いは一緒だっ

た。

一方、戦局を見守っていた王騎(大沢たかお)は、趙に潜んでいるもう一人の

見えない存在に気づいていた。また、楊端和(長澤まさみ)も趙の不思議な動

きを、えい政(吉沢亮)に伝えにきていた。趙に潜むもう一人の化け物・軍師

の李牧(小栗旬)とは何者なのか、その本当の目論見とは?

そして、王騎と趙国の総大将はなぜ、馬陽の地に現れたのか?王騎が背負って

きたものとは?

たくさんの戦場で多くの部下や仲間を失ってきた王騎。彼の強さは、そのたく

さんの命を背負ってきたこと。≪天下の大将軍≫になるには、その覚悟が必要

となることを、王騎は信に伝える。大沢たかおの素晴らしさ。あの剣を振り回

せる力と体の大きさを作ってきているのも凄い。そしてその佇まい。戦場(現

場)で戦うことで、強さを身につける、、、王騎が信に語りかけるようでいて、

大沢たかおが山崎賢人に語るようでもある。自分の跡を次いでいく者への言葉

として。

映画『キングダム』はスクリーンで観るのが一番。その映像の迫力と美しさが

際立つ。やっぱりおもしろい。中国の春秋戦国時代だ題材というのもまた、興

味が湧くポイントでもある。

もう一つの今回の注目は、謎の武将・きょう(新木優子)と昭王の草刈正雄。

そこに、王騎が馬陽で戦うことにこだわる理由がある。

河了貂の橋本環奈や姜かいの清野菜名、尾平・尾到の兄弟は岡山天音と三浦貴

大と引き続き出演する。また、山田裕貴、高嶋政宏、要潤、高橋光臣、玉木

宏、佐藤浩市、濱津隆之、真壁刀義なども変わらず出演。前作から続いては、

山本耕史、佐久間由衣も登場する。

東京の一日(博物館編)

2024年07月24日 22時05分51秒 | Weblog
    

国立博物館にて

外観を撮影する機会を逃した。暑くて、外で何かしようというのがつらい時帯

だった。

左は見るなり何かに気づいた。そして、館内の回り方の説明を聞いて最後にひ

と言あったのは、この階段は≪倍返し≫のドラマ撮影があったところです、

と。説明より先に察知して階段を撮影していた当方は「やっぱり!」と思った

次第…で。ここも常設展のみを回る。

平安京に関する書物、着物。鎌倉時代の仏像や江戸時代の刀や鎧などなどが多

数展示されている。常設展のみで入場料は1000円。見ごたえ十分で楽しめ

た。

広重ー摺の極ー (あべのハルカス美術館)

2024年07月23日 20時42分57秒 | Weblog

 

  ←「木曽海道六拾九次之内 和田」

広重の作品を国内外から集めた展示会。特に、パリ在住のジョルジュ・レスコ

ヴィッチ氏蔵の作品が多く展示されている。

開催期は2024年7月6日(土)ー9月1日(日)だが前後期に分かれる
前期 7月6日(土)ー8月4日(日)  後期 8月6日(水)ー9月1日(日)

作品の一部は前期・後期で展示物の変更があるので、気になる人はチケットを

2枚用意しておくと入場の手間が省ける。既に、かなりの行列となっているの

で、時間を探って来場することをおすすめする。

スケッチから摺りまでのチームワーク。紙の質、筆、色の作り方など、いった

いどういうしたらこんな素晴らしいものになるのか、技術の集結していると本

当に思う。

第1章 雌伏の時代 文政期(1818ー1830)

第2章 名所絵開眼 天保(1830ー44)前期の名所絵

第3章 名所絵の円熟 天保(1830ー44)中後期の名所絵

第4章 堅型名所絵の時代 弘化から没年(1844ー58)の名所絵

第5章 広重の花鳥画

第6章 美人画と戯画

第7章 多彩な活動

第8章 肉筆画の世界






東京の一日(美術館編)

2024年07月22日 20時58分44秒 | Weblog
               

       国立西洋美術館        考える人がお出迎え

             

       マネ            モネ      
       「ブラン氏の肖像」      「舟遊び」 


            

       ルノワール          ピカソ
       「帽子の女」        「小さな丸帽子を被って座る女性」           
                     (初展示作品)

念願だった美術館詣。常設展に何が展示されているかを調べて入館。モネの「睡蓮」も展示されている。入館料500円。すごくお得な時間を過ごした。

東京芸術劇場

2024年07月21日 11時07分49秒 | Weblog
  

「正三角関係」は東京芸術劇場のプレイハウスにて行われている。当方が取れた

チケットは2階のサイド席「←」の場所。見切れる場所があると、わかってい

て購入した。そもそもに設置されている座席に、マットのような分厚い座布団

が置かれている。少しでも見やすいように考えられた処置だと思われる。格安

の座席だが、オペラグラスを使えば、マツジュンの顔はばっちり見えた。見切

れる場所があると最初からわかっている分、ストレスなく観ることができた。

これまでたくさんの意見があって、改良されてきたのだと思った。

NODA・MAP「正三角関係」

2024年07月20日 19時25分44秒 | Weblog

花火師の唐松富太郎(松本潤)が父親の唐松兵頭を殺した罪での裁判シーンから

舞台は始まる。

父親が自分が愛するグルーシェニカ(長澤まさみ)を横取りしたことで、富太

郎の運命は変わる。その富太郎の夢は、戦争が終わると花火を打ち上げること

だ。弁護士の不知火(野田秀樹、神父との二役)は、どんな無理な弁護になろ

うとも富太郎を無罪にしようとする。一方の検事・盟神探湯(竹中直人、唐

松兵頭と二役)は、富太郎が父殺しをしたことに間違いないと強く迫る。富太

郎の弟の威蕃(永山瑛太)は、できるだけ早く化学式を完成させようとする物

理学者を演じている。威蕃にもまた、兄の富太郎には必ず無罪になってほし

い、そう思う理由があった。

たまにやってくるロシアのウワサスキー夫人(池谷のぶえ)の言動にも振り回

されながら、裁判はまじめに進んでいく。

裁判から、過去の場面へ。またその逆と、目まぐるしく展開していく。テープ

や棒を小道具にして、部屋を表したり、縛られていく感情を表現するものにな

ったりする。そして、前衛的な動きや、でんぐり返しやジャンプをしながら台

詞を言うなど、遊民社時代から引き続き、体全部を使って舞台はつくられてい

る。アイデアの舞台づくりはさすが。

長澤まさみは唐松在良とグルーシェニカの二役。質素でおくゆかしい神につか

える女性と体を売ることを生業とする両極端な女性を演じている。彼女は、舞

台では弾けてふり幅のある演技を見せると当方は思う。背も高く、舞台がよく

似あう。今回の役柄も、色っぽい役はより色っぽく、二つの役を行ったり来た

り早変わりもありつつ演じわけている。衣装が崩れていくのもハラハラする。

さて、この作品はドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』をモチーフにし

ている。“カラマーゾフ兄妹”が花火師一家“唐松族の兄妹”の話とするアイデア

を野田秀樹は思いついた。その難解さとおもしろさ。

そして、野田秀樹は長崎の出身だ。この展開があの問題に着地させる話となる

のは、何とも考えさせられる。幾重にも野田秀樹の世界観が存分に楽しめる。

また、二役のみなさんの早着替えはうまくいくのか?など、物語そのものとと

もに、ハラハラドキドキすることがたくさんある。

松本潤は大河ドラマ後に、この舞台作。顔の濃さ(←ここは受け流して😓

が舞台で映える。嵐が稼働しているときは、ワークショップに参加しながら

も、野田秀樹作品に出演することがないほどの忙しさだったはずだ。

そして、竹中直人の自由過ぎて計算された?演技。さらに、ウワサスキー夫人

にしか見えない池谷のぶえ、富太郎の恋人・生方莉奈(村岡希美)←“カラマ

ーゾフの兄弟”からのカタリーナをもじった名前を付けられた!…という適材

適所。番頭呉剛力を演じる小松和重もとぼけた演技をさせたらピカイチだ。

どの配役も舞台での実力と人気がある人ばかり。この舞台を観れたこと自体が

ラッキー過ぎて、思う存分堪能した。

東京公演は2024年7月11日~8月25日まで東京芸術劇場にて、その後は

北九州公演2024年9月5日~9月11日(J:COM北九州芸術劇場大ホール)

大阪公演 2024年9月19日~10月10日(SkyシアターMBS)

ロンドン公演
     2024年10月31日~11月2日(Sadler’s Wells Theatre)

と続く。東京では、当日券が発売されていたのでチケットが前売りで手に入ら

なかった人は、チャレンジしてみては?



いつかの映画終わり

2024年07月15日 08時58分39秒 | Weblog

会員になっている映画館でのビルの催し。

午後イチから漫才などの余興が開催されていたようだが、ちょうどその時間と

映画上映時間が被ってしまっていた。が、鑑賞後に抽選会が行われていて、そ

こに遭遇した。この小さな規模の抽選会でも、手を抜くと仕事はなくなってし

まう。

サバンナの八木さん、忙しいのに大変です。スマイルの二人も盛り上げながら

進行していましたよ😊 

ちゅこっとだけ見れて、得した気分でもあった。