和久井健のコミック「東京卍リベンジャーズ」を原作としたSFアクション映画。
監督を務めるのは『映像研には手を出すな!』などの英勉。主演は『とんかつDJアゲ太郎』などの北村匠海。他の出演者も大河ドラマ「晴天を衝け」で主演する吉沢亮や、山田裕貴、杉野遥亮、磯村勇斗、眞栄田郷敦、間宮祥太朗などの旬な人気者がズラリと並んだ。さらに、ヒロインを今田美桜が務めている。
高校時代と現在を行ったり来たりするうえに、戦闘服を着る内容でもあるので、学生役があっているかどうかにはこだわらずに、単純に楽しむのがおススメ。
フリーターの花垣武道(北村)は、どんな仕事をしても実が入らずどん底の生活を送っていた。そんなある日、高校時代の恋人・橘日向(今田)と彼女の弟・直人(杉野)が殺害されたことをニュースで知る。巨悪の組織・東京卍會に巻き込まれての事件。東京卍會は武道がよく知る組織だった。
その翌日、駅のホームで何者かに押されて落下。武道に電車が迫ってこようとしていた。
そのことがきっかけで、武道は不良だった10年前にタイムリープできるようになってしまう。
武道は、自分の過去と向き合い、現在を変えることができるのか?
別れたままになっていた日向とは再会できるのか?
そして、武道が気づくこととは?
よくもこれだけ揃えたキャスト。人の心を読めない総長のマイキー(吉沢)の良心はドラケン(山田)と、そのバランスがいい。それぞれの役者がそれぞれの持ち場で個性を発揮している。
ケンカのシーンが多くしんどいかもしれないが、これだけのメンバーが集結するのも珍しい。ひ弱さと強さを演じわけた北村匠海はさらに活躍の場を広げていくであろう。今田美桜はこの映画の雰囲気ではあの大人気女優にも似ていたが、その清楚な雰囲気もまた大事である。
今を嘆くよりも、先を見つめることの大切さを。