慶応元年(1867年)、大政奉還。およそ260年続いた徳川幕府は終焉を迎え、それぞれの藩は東軍の西軍に分かれていく。
慶応4年の鳥羽・伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争へと向かう。越後の小藩・長岡藩の家老・河井継之助(役所広司)は東軍にも西軍にも属さない武装中立を目指す。戦争を避けようとしたのだが、戦うことが当たり前の時代。和平の直談判は決裂する。継之助は、譜代大名として、西軍と戦う道を選ぶ。
愛する妻・おすが(松たか子)、愛する国を想い、戦いの無い世を願った河井継之助の最後の戦が始まる。
まず、松たか子の着物と踊りの所作、うまさがさすが!慣れてる!上手!ということをお伝えして。
そして、河井継之助の最後をみながら、同じ役所広司がやった山本五十六の🎬を思いだしていた。
長岡は官軍にも幕府側にも属さず独立を目指すというのは、この時代では難しい。勝たないとわかっているのに戦場に進んで出向いて最後を迎えてしまう。
そのサムライとしての意志に揺らぎはない。昔は、武士は武士として死を選んで逝ったのだ。悲しくも、儚くも、美しい世界なのだろう。胸が締め付けられる。
ただ、役所広司と松たか子の夫婦役には無理があると言えば無理がある。河井継之助は本来、まだ若い人がやるべきなのかもしれない。
出演はほかに、永山絢斗、芳根京子、仲代達矢、佐々木蔵之介、吉岡秀隆など。
原作は司馬遼太郎の「峠」、監督・脚本は小泉堯史。エンディングテーマは石川さゆりの「何処へ」。
上映劇場の観客のほとんどが中高年だった。
原作は『弱くても勝てます 開成高校野球部のセオリー』や『ご先祖様はどちら様』などで知られるノンフィクション作家・高橋秀実の同名エッセー。
映画『舟を編む』で第37回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した渡辺謙作がその原作にアレンジを加え脚本化し、監督もつとめた。
主題歌はLittle Gree Monstarの「magic!」「生きなくちゃ」の2曲。
大学で哲学を教える小鳥遊雄司(たかなしゆうじ)は、泳ぐことができない。いつも理屈ばかりつけて”水”を人生から遠ざけてきたが、ある日
何気なく見たポスターに誘われ、スイミングスクールの訪れる。そこで、出迎えたコーチ薄原静香(うすはらしずか)に、あれよあれよと言う間に
入会させられてしまう。女性グループに男性一人。顔を水につけられない小鳥遊は女性軍にからかわれながら、ジタバタしながらも少しずつ
泳ぎ方を身につけていく。
そして、小鳥遊は泳ぎながら元妻(麻生久美子)との過去の出来事とも向き合うことになる。
コーチの薄原は交通事故でリハビリをした経験があり、極度に道を行き交う車を怖がる。”リハビリ”とは”再生”の意味を持つ。この言葉と意味
も小鳥遊の背中を押す。
ここまできたのは一人ではなかった。薄原から投げかけられた水泳と人生の違い。
水泳は一人でやるもの
人生はみんなでやるもの
これもまた、再生のメッセージとなる。
理屈屋の小鳥遊雄司を演じるのは長谷川博己、薄原静香は綾瀬はるかが演じる。この二人は大河ドラマ「八重の桜」で夫婦役だったので、息は
ぴったり。小鳥遊の元妻は麻生久美子がつとめているが、関西言葉を終始使っているのが新鮮である。
ほかに、阿部純子、伊佐山ひろ子、広岡由里子、占部房子、上原奈美、小林薫など。
この作品は東京テアトル、リトルモアの製作で去年大ヒットした『花束みたいな恋をした』と同じ。大作の位置にはないが、ゆっくり観たい。
おおのこうすけの同名コミックが原作で、玉木宏主演でドラマ化された。今作はそのドラマの映画館。
当方はドラマをみていないので、お約束ごとのパターンがあるなら、それはまったくわからずの立ち位置で鑑賞。
が、あほらしくて、たまにはいいやん、て思ったというのが正直なところ。
かつて、「不死身の龍」と恐れられた伝説の極道・黒田龍は、結婚をきっかけに足を洗って現在は専業主夫となり平穏な日々を過ごしている。
ある日、街に凶悪な地上げ←が現れ、ターゲットの保育園への嫌がらせがエスカレート。龍は、元舎弟の雅(志尊淳)や元ヤクザのクレープ屋・虎二郎(滝藤賢一)、その妹で元レディース総長の虎春(松本まりか)も仲間に加わり、抵抗を続けるが、そこにまた他のトラブルも重なっていく。
龍の妻・美久は川口春奈。竹中直人、稲森いずみ、MEGUMIなどのオリジナルキャストはそのまま。
他に吉田鋼太郎や安達祐実が出演している。
監督は瑠東東一郎。主題歌はCreepy nuts。
エンドロールで流れるNG集がおもしろくて、笑った!さすが、川口春奈。気の強そうなとことかわいいところが真逆の素養か??で←褒めてる、1番受けて笑ってしまった。
途中、中だるみを感じるものの、キャストの力でぐんぐん押していく。映画での登場となる吉田鋼太郎がおもしろがってやっているのがいい、劇場版ゲスト。