『ALWAYS三丁目の夕日』の原作者・西岸良平と監督・山崎貴のコラボが再び。西岸氏のロングセラーコミックの映画化。VFXのトップ技術者でもある山崎監督は、「物語ありきのVFX。VFXを見せるための映画づくりはあり得ない」とインタビューで語っているが、この作品は先端技術と物語が本当にぴったりはまる。あまりにぴったり過ぎて、使いたくない言葉だが、感動すら覚える。魔物や幽霊などがたくさん出てくる話でもあり、奇想天外な冒険ファンタジー。家族で楽しめる映画である。超大作、お金かかってます
鎌倉に住むミステリー小説家である一色正和は年の離れた亜希子を妻に迎える。人間だけでなく、怪物や妖怪も共存している鎌倉に亜希子は驚くが、楽しく生活していた。
そんなある日、亜希子の魂が抜け、黄泉の世界へ行ってしまう。そのことを知った正和は、最愛の妻・亜希子を連れ戻すため、黄泉の世界へと向かう。
正和は黄泉の世界から亜希子を救い出し、現世に無事に戻ることはできるのか?
タイトルの”DESTINY”とは、”運命”という意味。その言葉が意味するものとは?答えは、あそこに…ある。
一色正和を演じるのは堺雅人。なんでも器用に演じてなりきれる実力はすでに周知の事実。妻の亜希子は高畑充希が演じる。朝ドラ以降はテレビでもお馴染みではあるが、特筆すべきところは舞台で培われてきた彼女の演技力。お菓子を食べる、泣きながら顔を覆う、その指先までものすごく神経が行き届いていて、うまい。堺雅人と、年の離れた夫婦役も違和感なしなのである。
堤真一、薬師丸ひろ子、三浦友和といった”三丁目の夕日”でお馴染みのメンバーのほかに、安藤サクラ、中村玉緒、市川実日子、ムロツヨシなども出演している。
また、田中泯は貧乏神として出演しているが、本人はこの役のオファーをもらって楽しく演じたとのこと。貧乏神の活躍を最後まで見落とさないように
(平成29年12月9日公開)