『リップヴァンウィンクルの花嫁』などの岩井俊二によるドラマを基に、『化物語』シリーズなどの新房照之が総監督を務めた。
夏休みを過ごす中学生の男女を主人公に、何度も繰り返される一日を描く。脚本は『モテキ』『バクマン』の大根仁。広瀬すずと菅田将暉、人気声優の宮野真守などが配された。
夏休みの登校日、中学生の典道と祐介はなずなの前で水泳対決をなるが、典道はレースの途中で不思議な玉を見つける。
放課後、打ち上げ花火は横から見ると丸いか平たいかで盛り上がる典道や同級生たち。
そんなとき、なずなが母の再婚で悩んでいることを典道は知る。
何かの関係者のインタビューで、大大大ヒットとなった『君の名は。』よりも前に企画され、3年前にはオーディションにより菅田将暉が声優を務めることが決まっていたと聞いた。時間軸がずれるアニメ、ラブストーリーということで意識しての発言かと思う。菅田将暉については、今人気者だから起用したわけではないということであろう。
『君の名は。』に似ていようが似ていまいがなんでもかまわないが、この作品自体は、全体的にアンバランスに見える。
背景描写はものすごくリアリティーがあり綺麗なのだが、そこに主人公たちがなじんでいない。人物描写に古さ?というか違和感もある。なので必然と、広瀬すずと菅田将暉の声もなじんでいない。全体的なバランスがものすごく悪いなあ、と感じた。
ただ、電車の中や打ち上げ花火のシーンは本当にキレイである。