夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『はやぶさ/HAYABUSA』

2011年10月24日 10時03分35秒 | Weblog
 小惑星探索機「はやぶさ」は、たくさんの人の夢と希望をのせて、2003年5月9日に打ち上げられた。某大国のように、何度も打ち上げることができない、少ない予算の中で、イオンエンジンの実験、小惑星からのサンプル入手などを目的としていた。そして「はやぶさ」は、2005年9月にイトカワに到着する。しかし、姿勢制御装置の不具合や通信が途切れるなど、相次ぐトラブルに見舞われる。
 「はやぶさ」は無事に役割を果たしてくれるのか、多くの人が見守っていた。
 日本人は、本当にコツコツ努力を積み重ねていく民族特性だ。開発チームのメンバーも、傷だらけでボロボロになってもあきらめない気持ち、チームワークの 良さで難局を乗り切っていく。「はやぶさ」も故障だらけで満身創痍なのに、役目を果たすべく、力を振り切って頑張る。そして、人々の熱意と技術の結集が、世界で初めて、小惑星から物質を持ち帰ることを成功させる。
 どの国もやりとげられなかったこと。成功するかどうかわからないことに心血を注ぐ。そして結果を出す。日本人は、なんと素晴らしいのだろう。
 実力派の役者がキャスティングされているが、まるでドキュメンタリーのような映画。キャスト一人ひとりが、本物の開発担当者にかぶる。
 監督は『20世紀少年』などの堤幸彦。宇宙科学研究所(JAXA)のスタッフに竹内結子、西田敏行、佐野史郎など。科学のことはよくわからないが、すごいなぁというのは伝わる。

『アジョシ』(韓国)

2011年10月01日 20時15分08秒 | Weblog
 今日は映画の日で、特別料金ではあるけれど。久しぶりに満席の中で、韓国映画を観た。昨年度の韓国興行収入No.1。日本でもファンの多いウォンビンが主演ということが動員数を増やしている。観客は、女性中年層がメイン。いわゆる、韓流を支えている世代層だ。ウォンビンの日本での人気は根強そうだ。タイトルの『アジョシ』は“おじさん”という意味である。
 ウォンビンは、『母なる証明』に続いて、今作もシリアスな役どころ。甘いシーンは一切なし、“痛い”シーンの連続で、地下組織の臓器売買の話や麻薬の密売を中心に進められ、人間の欲深さや非情さを描く。
 テシクは、貧しい地域でひっそりと質屋を営んでいる。客を相手にしているとき以外、社会との関係はない。テシクの隣に住むソミは、母子家庭で育ち、ほとんどの時間を一人で過ごしていた。となりのおじさんを、友人のように慕っていた。
 ある日、麻薬密売に巻き込まれたソミの母は、ソミとともに犯罪組織に連れ去られる。ソミを助け出すため、テシクは組織を追う。
 ソミを演じたのは『冬の小鳥』のキム・セロンで、この作品でも存在感を示した。監督は『熱血男児』のイ・ジョンボム。テシクとソミの精神的なつながりだけでなく、『闇の子供たち』のようなテイストもある重いテーマ。むごたらしいシーンもあるので、心を準備して観よう。