夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『前科者』

2022年01月30日 10時12分07秒 | Weblog

 

「ビッグコミックオリジナル」で連載中の同名漫画の映像化。『二重生活』『あゝ、荒野』の岸善幸が監督を務めた。

“前科者”達の更生と社会復帰を目指す保護司を描いた作品。

 阿川佳代(有村架純)は保護司を始めて3年になる。保護司は、無給のため佳代自身はコンビニでアルバイトをしながら奔走していた。 

佳代が担当している工藤誠は物静かな人物。整備工場で働きながら、保護観察満了が近づいてきた。誠は職場の同僚を刺殺し、殺人罪で

年の実刑を受けたが真面目で自立する日は近いと佳代は楽しみにしていた。そんなころ誠が姿を消し、再び警察に追われる身となり、連

続殺人事件が発生。捜査が進むにつれ、佳代の保護司となるきっかけとなった過去も明らかになっていく。

 いろいろ感じることはあり、部分的にポイントとなることはあるのだが、言葉の選び方が難しい。ただ、個人情報保護の観点があり最

近は問題がありそうな家庭を見かけても立ち入りづらくなっているのでは。そのため、地域力が昔に比べて低下していることが考えられる。

暴力から逃げるために駆け込んだ警察、福祉、地域への相談と対応。お互いが共有できればいいのだが、なかなか難しい問題として立ち

はだかり、多問題家族がさらに小さく狭く偏ってしまいがちだ。

 有村架純は、ふだんの可愛さを抑えた演技。保護司として元犯罪者に寄り添いながら、彼女が阿川の抱える問題をどう演じるかも

見どころ。森田剛は、本人が得意とする役どころかと思われるが、セリフこそ少ないがさすがの存在感である。

ラストシーンは元アイドルと言えない表情を見せる、、、とはいえ、森田剛の演技としては驚くべきことではないのだが。

誠を追いかける刑事には、磯村勇斗とマキタスポーツ。ほかに、若葉竜也、石橋静河、リリー・フランキー、木村多江など。

 

☆下世話だが、有村架純と磯村勇斗が並ぶと〝おーーー!〟と思ってしまう朝ドラフリークである。

 


『Coda あいのうた』

2022年01月23日 21時52分44秒 | Weblog

自然が豊かな海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で、一人だけ耳が聴こえる。家族の家業である漁業も毎日手伝い、

“通訳”としての役目も担っていた。陽気で明るい家族。しだが、生活は金銭的にもきつかった。

新学期。ルビーは合唱部を選択する。幼いころから歌が好きだったルビーだが、毎日部活に参加するのは厳しかった。しかし、顧問の

〝V先生〟はルビーの歌の才能に気づき、名門バークレー音楽大学の受験を勧める。大学に通えるお金などないルビーに顧問は、奨学金

が利用できることを伝えるが耳の聴こえない両親には理解してもらえず、説得するのは困難だった。釣り上げた魚の買い取りも安くたた

かれ、漁業組合をつくることになっても、ルビーに通訳してもらうことが必要で、大学進学の問題は行き詰まっていく。

そんなとき、高校で行われた合唱イベントに参加した両親と兄に変化が見えてくる。

ろうあの障害を取り上げているので窮屈な感じがするかもしれないが、これは家族の再編と成長の物語である。

ただ、家族の明るさは救いだが、卑屈になりがちなエピソードは組み込まれている。

泣くつもりはまったくなかったのだが、ラストでの“青春の光と影”を聴いているうちにひとすじの涙がつたってきた。

そしてこの作品の重要なところは、手話。この、手話での会話表現がおもしろくて楽しい。知識がなくてもわかるはず。

世界共通語として見てほしい。

出演は、エミリア・ジョーンズ、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、マーリー・マトリンなど。

☆「CODA」とは、Child of Deaf Adultsの略語で聾の親を持つ子どもという意味。

また音楽記号で、楽曲や楽章の終わり、曲中の大段落の締めを表す。すなわち、新たな章の始まりを意味する。


『コンフィデンスマンJP 英雄編』

2022年01月17日 10時17分57秒 | Weblog

コンフィデンスマンJP 英雄編

2018年のドラマから視聴している者からすれば、この作品が劇場版第3弾までいくとは思ってもみなかった

しかし、初めからキャストの配置や映像の出来からいって、大きなスクリーンがぴったりだったのだと思う。

今回の舞台はヨーロッパのマルタ島。街そのものが世界遺産になっている首都・ヴァレッタで騙し合いの心理戦が繰り広げられる。

 

しばらく大きな獲物を狙っていないダー子(長澤まさみ)は、退屈な日々を過ごしていた。

もう年なので辞めたいというリチャード(小日向文世)と詐欺そのものをもうしたくないというボクちゃん(東出昌大)。

最後に、誰が一番大きな獲物を手に入れることができるか競争して終わろうということになり、標的を決める。

それは、ダー子たちが守ってつぶさなければいけないものだった。

 

今回も何度も裏切られ、驚かされる。鑑賞後、劇場内では拍手したほうがいいの?の雰囲気になっていたと思う

主題歌はこれまでと変わらず〝髭男〟なので、最後まで席を立たずに聴くのが大前提である。

すると、〝おまけ〟があり、その伏線回収にも感心させられるオチ。そして、また続編も???

長澤まさみの扮装とはじけっぷりが楽しそうに伝わる。肩の力が抜けている感じが心地良さげ。

スター(竹内結子)とジェシー(三浦春馬)をリスペクトするダー子のセリフがあるので、お聞き逃しなきように。

 

監督は田中亮。

出演は他に、小手伸也…今回は出番少なめ。江口洋介…この作品には欠かせないレギュラーである。広末涼子…リチャードの敵か味方か?

城田優、生田絵梨花、瀬戸康史、角野卓造、松重豊、生瀬勝久などなど。

 


『決戦は日曜日』

2022年01月09日 10時17分02秒 | Weblog

ある地方都市。
谷村勉(窪田正孝)は、この地域に盤石な地盤をもち当選を続ける衆院議員・川島昌平の施設秘書をしている。秘書として経験を積んできたが、あれやこれやの忖度にも慣れてきて、脱離気味の日々となっていた。
そんなとき、川島が病に倒れてしまい、後継候補として川島の娘・有美(宮沢りえ)に白羽の矢が立つ。
自由奔放で世間知らず。だけど、謎の熱意だけはある有美に周りは翻弄される。

川島の強い地盤。よほどのことがない限り当選は確実…なのだが。

贈収賄のことがマスコミに出ても、それは忖度でなんとでも。会見の仕方やり方次第、自滅していくのも操れる。
政治の世界は初めからズブズブの関係??や選挙事務所の様子が知れる痛快な作品ではあるが、後半は少しくどい感じになっているのは残念。だが、オリジナル作品なので、自由に楽しめばいい。

有美を支える秘書軍団には、赤楚衛二、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真などが集結している。