竹野内豊主演の作品で、血のつながりのない擬似家族の話である。
父さんは泥棒をしながら生計を立てている。母さんは結婚詐欺師。子どもは三人いるが、それぞれにわけあり。しかし、平穏で穏やかに暮らしていた。
そんなとき、家族がある事件に巻き込まれる。そして、家族の行く末とは・・・。
犯罪はもちろんよくない。犯罪は犯罪であるが、家族の形はいろんなものがあってもいいのではないか。正解はない。それぞれに心の拠り所があれば・・・。それが幸せなら・・・。
ただ、地域が取り組まなければならない問題はある。都合のいい人の寄り合い所帯になるのではなく、本来目を向けないといけないことと向き合ってはどうか。
頭の中がお花畑な地域の偉い人に見てもらいたいものだ。
簡単に感想を言ってはいけない作品だと思う。タイトルはアットホームだがコメディー色はなく、重い映画。だが、観たいと思う人はいるはず。
父さんを演じる竹野内豊のほかに、母さんには松雪泰子。長女には、活躍めざましい黒島結菜。
ちなみに、製作にヨシモトが絡んでいるようなので、お笑い芸人が重要な役どころで出演しているが、役者に慣れているメンバーなので違和感なく鑑賞できよう。
監督は蝶野博。原作は本多孝好の「at Home」。