夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「天国はまだ遠く」

2008年11月26日 23時58分08秒 | Weblog
 人間関係を築くのが苦手で、仕事もうまくいかず、恋もうまくいかない…そんなOL・千鶴は、自殺をするつもりで、とある田舎町にやってきた。夜の駅にたどり着き、タクシー運転手に「北へ…」と言うと、連れて来られたのは青年が一人で営む民宿だった。自給自足で生活している民宿の主人・たむらの生き方を見るうち、千鶴は徐々に癒されていく。だが、素朴で飄々と暮らすたむらにも心に傷があった。
 舞台となる宮津天橋立の美しい景色に引きつけられるが、それとともに、ゆったりと物語が動いていく。ラストシーンでは、千鶴とたむらがどうなるのか、少しハラハラするかもしれない。
 主演は、加藤ローサとチュートリアルの徳井義実。徳井は、忘れることのできないへの思いをかかえながら、命とは何かを問いながら生きている青年役を好演している。
 瀬尾まいこの人気小説を「夜のピクニック」の長澤雅彦監督が映画化。