夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『信長協奏曲』

2016年01月26日 11時35分21秒 | Weblog

フジテレビで放送されていた人気ドラマの映画化。原作は人気まんがであるが、まだ掲載中であるため、ラストは映画独自のものである。配役もそのまま、織田信長に小栗旬と帰蝶に柴咲コウ。

当方は、ドラマは見ていないがざっくりとしたストーリーを確認して映画を鑑賞。見ていなくても、ドラマのダイジェストから映画は始まるので、知らなくてもOKであろう。ただ、戦国時代の史実をおおまか知っていたほうが違いはわかりやすい・・・教科書レベルの知識でお願いします。

 

戦国時代にタイムスリップし、織田信長として生きることになったサブロー。ある日、松永弾正も現代からタイムスリップしてきた人物であり、信長は本能寺で死ぬ運命にあることを知らされる。自分を信頼してくれる部下たち、愛する妻・帰蝶との別れがあることを受け入れられず、サブローは苦悩する。だが、本物の信長が明智光秀となって現れ、秀吉の企てもあり、にせ者の信長であるサブローの暗殺を図る。

 

サブローの運命はどうなってしまうのか?歴史は変えられるのか?そして、帰蝶は?   ということになるが、普段は何も考えずきままに生きていたサブローは戦国時代の荒波にもまれて、めちゃくちゃ精神が強くなっていってた。今の日本の平和も先人たちが戦い、もがき苦しんできたからこそ手に入れることができたもの。それを知るということ。で、ラストもああなると・・・。

ドラマから映画公開で最終話を迎えるという、フジテレビのプロジェクト。ゆえに、キャストも一流どころが揃う。徳川家康や柴田勝家とキャラを立たせる脚本ともなっている。特に、松永弾正を演じる古田新太、豊臣秀吉の山田孝之が出てくるところは秀逸。迫力とパワーが画面からあふれそうだ。古田さん役者だわあ、さしずめこの役ぴったり。そして、小栗旬も幅のあるいい役者になってますよ。ただのイケメンでは、もうない。

ほかの出演者は、高嶋政宏、濱田岳、向井理など。サブローの未来については納得。

ただね、もう一歩ひねったラストが用意されていてもよかったかもね。本題に踏み込むから、詳しくはまだ言えないラストの構想・・・あの人のタイムスリップがほしかった。

 


『白鯨との闘い』(試写会)

2016年01月14日 10時07分15秒 | Weblog

原作が名著で知られるハーマン・メイヴィルの「白鯨」。2000年度全米図書ノンフィクション部門を受賞している作品の映画化。最近、新たな真実が明らかとなり、今作が製作された。『アポロ13』のロン・ハワード監督作品。

エセックス号、最後の生き残り人物のところに、ある小説家がやってくる。あの事件の真実を知りたい・・・。苦痛にゆがみながら、老人は語り始める。

鯨油が重宝されていた19世紀。捕鯨が一大産業でありり、漁師たちも競うように鯨を捕獲していた。

1819年、捕鯨船エセックス号はアメリカのナンケット港を出港。太平洋を進んでいく。だが、思ったより鯨油が集まらず、沖合4800キロメートルの海域へ。そして、そこで見たこともない巨大なマッコウクジラと遭遇する。一行は巨大クジラに立ち向かうものの、船を沈められてしまう。

わずかな食料と飲料水を積んで3艘のボートに乗り込む船員たち。しかし、舵さえとれず流れにまかせるままでいることしかできず、食料もなくなっていく。漂流に次ぐ漂流。生きることさえ難しい・・・そこで。

今作とは関係がないが、以前、シベリアで捕虜となった軍人が軍事裁判にかけられる一人芝居「審判」があった。江守徹や加藤健一が演じていたと思うが、そこで語られていたこと、その話を思い出しながらこの映画を観ていた。

なぜ生き延びることができたのか、この部分が新事実。で、でしょうね、、、その部分の具体的な描写はないけど、想像できる。

この作品は2Dと3Dが同時公開。クジラが躍動するところや海での場面は、迫力満点で観れるはず。腕利きの捕鯨員を演じるのは『ラッシュ/プライドと友情』のクリス・ヘムズワース。原題は「IN THE HEART OF THE SEA」である。

(1月16日公開)

 


私的「マイベスト2015」

2016年01月04日 08時38分51秒 | Weblog

 

 遅ればせながら、2015年に鑑賞して良かったと思う映画を5本挙げる。

上映順

  「くちびるに歌を」

      島の高校に東京から音楽教師がやってくる。鑑賞後、さわやかな気分に。生徒役の子どもたちの頑張りもあり、すがすがしい気分になる。五島列島も美しかった。新垣結衣主演。

 

  「駆込み女と駆出し男」

     江戸時代にあった駆け込み寺東慶寺を舞台にした映画。原案は井上ひさし。大泉洋や満島ひかり、樹木希林など、パンチのある役者を揃え、重くなりがちな話も軽妙だった

 

  「at  Home」

   竹野内豊と松雪泰子が偽装夫婦となり、家族とは何かを問う物語。希望につながるラストにじんとさせられた。わかる人にはわかる題材。商業的なものにはなりづらい作品だが、がんばれこの手の作品

 

  「図書館戦争」

     言論の自由があるからこそ、こうして自由な感想が書ける。が、実はマスコミが自主規制している言葉がたくさんある。そのことは原作にも出てくる。そして、原作は榮倉奈々演じる笠原郁目線のラブストーリーなので、映画よりキュンキュン度数は高い。読書にオススメ

 

  「母と暮せば」

   井上ひさし原作、山田洋次監督、出演が吉永小百合、二宮和也、黒木華という名作感漂う作品。反戦映画ではあるけれど声高に叫んでいるわけではなく、家族愛からジワリと描いている。山田洋次監督は戯曲作であることを意識して、この作品を演出している。上映の終わりに、幕がおりてくるような雰囲気がいい。映画というより、舞台向けの作品ではある。

 

 

ここには挙げていないが、2015年はビリギャルやストロボ・エッジなど、女子高生を主役にした作品が注目された一年でもあったと思う。実際、大人が観ても楽しめたし、なつかしさも感じられた。また、『海街diary』は好きなベースの作品なのだが、あんまり挑戦していない是枝監督ということでここでは、番外とした。