夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

国立国際美術館 コレクション展「彼女の肖像」 ③

2024年11月30日 22時04分05秒 | Weblog


 ブリジッド・バルドーの展示からそのまま続く
            通路から第3章は始まっている

    
木下晋「立像」      木下晋「徘徊」      荒川修作「肖像No.1」
  
野田哲也「日記:1968年8月22日」     ↑
               野田哲也「日記:1968年9月11日」    ↑
☆展示作品はゆがんでいません。当方の撮影が下手😭            ↑
                         マルレーネ・デュマス
                          「おじいさんと孫娘」 
 
         
   小西紀行「無題」            小西紀行「無題」
☆この作品を観て、“怖い”と思うか“悲しい”と思うかは、年齢、育った環境、
 国によって違うのではないだろうか。
 これらの作品はどこか不思議な感覚があると感じた。
  →    
サニー・キム「ヤッホー、少女たち」        遠目に観ると写真に見えるが
                        絵画であることがわかる。
サニー・キム自身は幼少期には韓国では暮らしていない。本人の母世代の
学生時代を元に描かれたもの。制服を着て楽しそうに、声を出しているのが
象徴的。

あと、撮影はしていないが、久保田成子の動画作品「ブロークン・ダイアリー:私のお父さん」「ブロークン・ダイアリー:韓国への旅」が展示されていて、ヘッドホンで聴くことができる。前者は、久保田本人と父親が大晦日にテレビを見ながら話しているところ。発売されたばかりのビデオカメラで撮影されている。そのテレビの内容は、中高年ならきっとわかる。。。
後者は、久保田が夫の実家がある韓国への帰国の様子を撮影したものである。

ダーン・ファン・ゴールデン、デイヴィット・ホックニーの作品もあり。


国立国際美術館 コレクション展『彼女の肖像』 ②

2024年11月30日 20時20分46秒 | Weblog
    

   まずは、アンディー・ウォーホルが描くマリリン・モンローから。大量印刷に向いた手法を発見した
人。ポップアートの旗手でもあった。
1962年にはシルクスクリーンを使って作品を量産するようになる。モンローの死後は、彼女の胸から上の肖像を切り出し、「マリリンのディスパッチ」等、以後これを色違いにして大量生産し続けた。

唇の椅子には触らないようにというマークが。触ってはいけないということは、座ってもダメということで理解したい。飛びつきたくなるのは、わかる。
昔、マリリン・モンローの特集記事を書くために(大した事ないもの)、分厚い本を読んだなあ。ケネディ兄弟との関係は実のところどうだったのか、本当に薬物の過剰摂取と飲酒が原因なのか。謎は謎だ。今年のアメリカ大統領選挙では、ロバート・ケネディJr.の写真がよく登場していて、なんか思い出してしまった😨 →まったく美術には関係がありません😓 

   

安斎重男「柏原えつとむ≪方法のモンロー≫東京をゆく」
シリーズでショーケースにあり。

   
岡本伸治郎 版画集「ベティ・ブープの国」より
→文字の部分  
アストリッド・クライン「無題(私はしゃべらない、、、)」

 ダーン・ファン・ゴールデン
            「日本のブリジッド・バルドー」

  

→第2章の雰囲気とともにブリジッド・バルドーを

他にも展示写真があるので、ゆっくり観たいところ。

国立国際美術館 コレクション展「彼女の肖像」 ①

2024年11月27日 21時16分59秒 | Weblog



  
まずは会場入り口の雰囲気から       国立国際美術館が所蔵作品か                  
                     ら、テーマに沿って展示

 第1章から 女性像の解体と逸脱

 →    
福田美蘭「Woman with a Letter」   
 女性が手紙を読んでいると、恋文というのが定番だが、この作品は手紙が
 腰あたりで持っており、欠片も床に落ちてしまっている。  
 入口のすぐにありに、目にとまる。       
        
小川信治「ラス・メニーナス」         ミヒャエル・ボレマンス
 ディエゴ・ベラスケスの           「The Tree」
≪ラス・メニーナス≫を模したものだが、     女性が一点を見つめてい
マルガリータ王女だけがいない。         るが、手に持つものは?             

 
小川信治「連続体・受胎告知1」「連続体・受胎告知2」
 有名な「受胎告知」をご存じだろうか。
 この作品は受胎を告げる相手、受胎を告知を受ける相手がそれぞれいないと 
 いうもの凄い発想の絵だと思う。

 
    
芥川(間所)紗織             カリン・サンダー
「神々の誕生」神話より          「アイシャ・エルクメン 1:10」
どう見える?としばらく           スッくと立つ女性の意志を感じる。
いろいろ考えた。色鮮やか。        正面から撮影すると、照明が入り込   
                      んだので、この角度で。

国立国際美術館 特別展「線表現の可能性」 ⑤

2024年11月23日 22時10分33秒 | Weblog
 「線表現の可能性」の最終章より

     
岡崎和郎作 「静物」            福岡道雄作「ピーチ・ハウス」
                           ↓
                     木黒色強化ポリエステル、木
                     とキャプションにあり
  
野村仁「A Spin in Curverd Air(曲がった大気中の自転)」
この写真すべてを一枚づつ綺麗に撮影したかった。が、自分が写り込んで
しまうので、全体写真とズーム撮影した一枚で。全体写真が斜めに写って
しまったが、そのままで掲載。

 → 上部のズーム。厚みを感じる  
菊畑志久馬「月光 十三」

      
奈良原一高 写真集「空気遠近法」より

  →    
谷川晃一「鳥の共和国」           いろいろな鳥たちが描かれている     
                    色使いも楽しい

            
桑山忠明「メタリックシルバー、     三島喜美代「Box CGー86」  
ピンク、イエロー」

      

      イリヤ・カバコフ「天使と出会う方法」
      近くで観たくなるが、ズームするとここまで確認できる

    

舟越桂「傾いた雲」       パナマレンコ「四つのフリップ・フロップ」     
    ↑                  (揚力発生器)          
不思議な作品だが、
キャプションが気になる??

 スーザン・ローゼンバーグ「ローズ」


☆撮影したが、掲載できていない作品もあり。機会があれば、覚えていれ
 ば掲載していきたい
 このあとはB2階の常設展へ

国立国際美術館 特別展「線表現の可能性」 ④

2024年11月22日 20時19分35秒 | Weblog
   線はやがて立体となるということを表現
                      しているセクション。

ドローイングと作品のセット展示

    → 
宮崎豊治 「Seeing」鉛筆とインクを使ったものが         立体に

   →   
植松奎二「≪置ー浮くかたち≫」
のためのドローイング                 影も入って立体に

    

植松奎二「≪花のようにー螺旋の気配≫」    
ためのドローイング                ↓

                         ↓                    
この彫刻作品はB3入口横に
あるので、必ず見つけてチェックしたい。大きな作品。
             
  →  

湯原和夫「無題」 鉛筆、ステンレス、紙を使用          立体へ

芸術ってこういう発想なのだと思うセクションだった

国立国際美術館 特別展「線表現の可能性」 ③

2024年11月21日 20時45分01秒 | Weblog

   
   シンプルな線画                              第3章には、ブライスマーデンの版画集や
 沢居陽子のLine Workがあるが、白い壁に
               照明が当たり、写真が撮りづらかったので
               全体的な雰囲気を撮影した。
        
中村一美「オレンジ・プレート」      ベルナール・フリズ
オレンジと黄色のコントラスト        「ガルブ」
が絶妙と思う             ☆今回のチケットに使われている絵
                    どのように線を重ねているのか
                    想像してみよう

   
荒川修作「言葉のような線」        ↑
                   ゲルハルト・リヒター
                   「STRIP(926-6)」
  

山田正亮「WORK c.96」   この作品は絵具の厚みが感じられる

直線がいろいろ。ついつい近くで見たくて顔を近づけてしまう😱 
作品に近づき過ぎは、作品のためにはなりませんね、はい。


国立国際美術館 特別展「線表現の可能性」 ②

2024年11月20日 19時13分58秒 | Weblog
      

↑                ↑                 ↑
町田久美「雪の日」       須藤由希子「家と駐車場」「プールと団地」

第2章 物語る線たち
線画は、かつて完成作のための習作や下絵として描かれ、対象の形を区分
するためのデッサンとしての役割を担ってきました。線は、世の中のあら
ゆる存在を分節化し、各々を意味の世界へと定着させるための手段でした。
その際、現実にはない輪郭線という存在が絵画の基礎となったのです。こ
の章では、そうした線たちが物語るイメージの世界を見ていきます。

     
池田満寿夫の作品たち。みなさんは、ある時に一世を風靡した池田満寿夫氏
をご存じだろうか。ちゃんとした(失礼😥 )現代作家さんだったのですね。
さすがの女性画だった。 

  

銅版画家の山本容子作品たち。展示されている一部。
パイナップルは元気だし、駐車場も楽しそうな車でいっぱいだ。

   ←浜口陽三作
          「アスパラガス」            
                             素描と作品で
                             セット展示
   計8作品を展示

           「毛糸」                              

見えづらいが、すごく細かくて素敵な作品だ。

  第2章の左側イメージ風景(一部)

国立国際美術館 特別展「線表現の可能性」 ①

2024年11月19日 19時42分03秒 | Weblog

 ← まずは入口から(地下3階にあり)

第1章
線の動き、またはその痕跡

線とは、第一に画家たちが用いた筆やペンの動きの痕跡ととらえる
ことができます。本章では、画家たちが線を引く時の手の動きに注目
し、その豊かで多様な線の表情を紹介します。太い線、細い線、力強
い線、繊細な線。画家たちがどのように手を動かし、これら多彩な線
を描き出したのかを想像することによって、作品制作のプロセスを追
体験してみましょう。

   ← 正延正俊「作品」



  ← ピエロ・マンゾーニ「線13.22m」
この中に線を引いた13.22mの巻紙が入ってると想像してみよう

  
↑                   ↑
津高和一「機」             ヴォルフガング・ティルマンス
                「フライシュヴィマー(自由な泳ぎ手)」79

 ←木村忠太「クロ・サン・ピエールの庭5」

 ←木村忠太「クロ・サン・ピエールの庭35」

現代作品展示の美術館なので、思いは自由。テーマは決まってはいるが、
順路も自由にどうぞ。動画でなければ写真撮影もOK(一部を除く)。
第1章の一部掲載した。



『室井慎次 生き続ける者』

2024年11月18日 22時08分13秒 | Weblog
前編からの続きの作品。室井が語りたい、伝えたいことで大団円を
迎える。

室井慎次(柳葉敏郎)は、児童福祉施設から少年タカ(齊藤潤)と
リク(前山くうが、前山こうが)を引き取って平穏に暮らしていた
が、家のそばで他殺と思われる死体が発見され、そんな中、少女・
杏(福本)が現れた。杏も含めた子どもたち三人と生活することに
なった室井だが、杏はかつて湾岸署を占拠した猟奇殺人犯・日向真
奈美の娘だった。そして、室井の家の車庫で火事が起こり町では犯
人捜しをするように強く求められるが、室井はそれをしなかった。
発見された死体は、室井が指揮を執ったレインボーブリッジ事件の
犯人グループの一人だったのだ。かつての同僚で今は秋田県警本部
長になっていた新城(筧利夫)に頼まれ、警視庁捜査一課の若手刑
事・桜(松下洸平)とともに捜査協力をすることに室井。そこに、
出所してきたリクの父(加藤浩次)が子どもを引き取るとやってき
て、、、。

これは、“家族”の物語。この後編では事件は起こることなく、過去
の事件の回収がメイン。事件にひと区切りがつく。最後はただ、室
井慎次という人間のドラマとなっている。
前編を鑑賞した人ならおおよそ。。。の見当がついているはずだ。
主演は他に、いしだあゆみ、矢本悠馬、飯島直子など。この三人、
それぞれに与えられたキャラクターをいい感じに演じている。特に
矢本悠馬演じる地元のお巡りさんが、空気読めなくてイライラで尚
且つおもしろい。いい味出してます。

ここからは蛇足ーーー
室井の後悔の台詞には、“レインボーブリッジ封鎖”をできなかった
ことともに、恩田刑事(深津絵里)の現状も語られる。そこは、
“あー、そうなのか”と反応してしまう人もいるだろう。その姿もま
た観たいけれども。

そして、エンドロールが終わっても席を立たないように。ついに、
“あの人”が登場してくる。その後、“踊る大捜査線”はまだ終わらない
ことが暗示されている??かも😉

また、超蛇足ーーだが、日本の児童福祉法の問題は、生んだ親、血
の繋がった親に返すということが大前提であるということ。暴力を
振るう両親よりも、子どもを安心して育ててくれる存在(他人含む)
がいればそれでいいのにと思うが、親が育てると言えば返すことに。
そして、子どももパパがママが大好きで迎えにきたときの喜びの顔
は表しようもない。もう虐待しないという言葉を信じたいが、なか
なかそうはならない。「もう来たらあかんで」「戻ってきたらあかん
で」と、心で祈るスタッフがほとんどだと思う。
子どもの安全とは何か、他人どうしの家族が
集まる風景をみると考えさせられる😔

『アイミタガイ』

2024年11月09日 16時21分13秒 | Weblog


作家・中條ていの連作短編集「アイミタガイ」を黒木華主演で映像化。

親友が亡くなったのをきっかけに、思いがけない出会いが連鎖してい

く様子を描いていく。

ウェディングプランナーの梓(黒木華)は、親友の叶海(藤間爽子)が

亡くなったことを知る。恋人の澄人(中村蒼)は、いつも優しく寄り添

ってくれるが、なぜか、何かにつけてタイミングは悪い。両親が離婚し

ているので、梓に結婚願望がないことも澄人には伝えている。

独身のウェディングプランナーといこともあり、たまには嫌味も言われ

てしまうが、そんなことや、澄人のことを叶海が亡くなったあとも、生

前交わしていたメッセージをスマホに送って気持ちを報告している。

同じころ、叶海の両親である朋子(西田尚美)と優作(田口トモロヲ)

の下に、ある児童養護施設から娘宛てにカードが届く。そして、遺品の

スマホにはメッセージが変わらず届き続けていた。

一方、金婚式を担当することになった梓はヘルパーをしている叔母(安

藤玉恵)の紹介で、ピアノ演奏を依頼しに行ったこみち(草笛光子)の

家で話を聞きながら、中学時代の記憶が蘇ってくる。

「台風家族」の市井昌秀が脚本の骨組みをつくり、2020年に他界した

佐々部清が温めていた企画をもとに、「彼女好きなものは」の草部翔吾

が監督をつとめた。

風吹ジュンが梓を祖母を演じたほか、松本利夫、白鳥玉季、升毅などが

出演している。これらの出演者がどう出会っていくのかがポイントとな

る。

黒木華は普通な役が本当に上手。舞台との演じわけが器用で、何者にで

もなれる強みがある。

“アイミタガイ”とは“相身互い“のこと。本来は、同じ境遇や身分の者どう

しは、互いに同情し助け合うべきであるという意味だが、今日では互い

に助け合うこと、お互い様ということでいいと思う。

当方が小さいころは、まだ使われていたような、、、。最近はほとんど聞か

なくなってはいる。

短編集がうまくつなぎあって映像化されている。徐々に話が回収されて

いくので、冒頭からお見逃しなきように。