夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

今昔館 5

2024年10月30日 09時02分18秒 | Weblog

    ←みなさんご存じの


    


   いい雰囲気。百貨店のチラシや冊子。
           色合いも美人画もデザインもすべてが
           お洒落で、新しい時代の風潮を感じられる。

『四月の永い夢』(DVD)

2024年10月27日 19時09分33秒 | Weblog

気鋭の中川龍太郎が監督・脚本を手がけ、第37回モスクワ国際映画祭で

国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評連盟特別表彰を受賞したヒュー

マンドラマ。主演の初海役を朝倉あきが演じている。

3年前に中学校の音楽教師を辞めた27歳の滝本初海は、現在は近所のそ

ば屋でアルバイトをしながら暮らしている。居場所として心地良かった

そば屋だが、店じまいをするので次のことを考えるようにと伝えられる。

友人に教師のクチを紹介してもらっても、前向きになれずにいるまま。

そんなある日、彼女のもとに1通の手紙が舞い込む。それは3年前の春

に亡くなった恋人が彼女に向けて書き遺したものだった。

これをきっかけに初海の日常が少しづつ変化し始める。

彼女に片思いをする、そば屋の常連客を三浦貴大が演じる。彼の個展を

見たり、制作過程を知ることにより、初海の中で何かが動く。

出演は他に、高橋由美子、志賀廣太郎、高橋惠子など。

彼からの手紙の内容は最後に明らかにある。背中をそっと押してくれる

静かな物語。いいよね、嫌いじゃないよこんな作品😉 

(2018年作品)

『八犬伝』

2024年10月26日 22時01分31秒 | Weblog
 

失明してもなお28年もの長きに渡って書き続けた、原作者・馬琴の

≪実≫話と、小説と言う≪虚≫構の世界である八犬伝の映像で迫力あ

るエンターテインメト作品となっている今作。


里見家にかけられた呪いを解くため、八つの珠に引き寄せられた八人

の剣士たち。その運命をダイナミックに描いた≪八犬伝パート≫と、

その物語を生み出す作家の滝沢馬琴と浮世絵師の葛飾北斎の友情をと

おして描かれる≪創作パート≫が交錯して進む。

八犬伝パートでは、里見義実を小木茂光、娘の伏姫を土屋太鳳が演じ

る。義実に処刑され、孫子の代まで恨みをかける玉梓を栗山千明が演

じている。

八犬士は、犬塚信乃を渡邊圭祐、犬川荘助を鈴木仁、犬坂毛野を板垣

李光人←この人、妖艶女子からの剣客役柄とても多い。でも、今回も

ぴったり、犬飼現八は水上恒司、犬村大角は松尾広大、犬田小文吾は

佳久創、犬江新兵衛を藤岡真威人、犬山道節を上杉祥平がそれぞれ演

じる。馬琴の妻・お百には寺島しのぶ←すごい迫力で馬琴をなじるが、

実は認めているという役どころ、医師を目指すが病弱のため父の執筆

を手伝う息子の宗伯を磯村勇斗、犬塚信乃を慕う幼馴染を河合優実が

つとめている。

キャストを挙げるだけでも疲れるが、、、。

薬師丸ひろ子と真田広之が出演した『南総里見八犬伝』をリアルタイ

ムで劇場で鑑賞したことがある当方。が、この時の映画の中身をほと

んど覚えていない。覚えているのは八犬士が集まることと、真田広之

の腕の中で薬師丸ひろ子が死んでいくところだけ…。←たぶん😰 

今回はちゃんと鑑賞できたと思う。

キノフィルム製作の映画。初期のころからの作品を観てきたが、今回

はかなり力をいれてきた。配役はもちろん、VFXを大胆に利用し、迫

力映像ともなっていて、虚と実の転換もわかりやすい。

これまでの№1と言っていいだろう。

約2時間半、それほど時間の長さは感じられない。

何といっても、滝沢馬琴の役所広司と葛飾北斎の内野聖陽。この二人

実の年齢と役の年齢が逆だ。年下の内野が役所より7歳年上を演じて

いる。腰が曲がり90歳になった北斎を内野は演じる。その老け方と在

りようが見事。そして、馬琴の息子の妻を演じるのは黒木華。物語の

途中から画面に登場するのだが、その佇まいが自然で存在がわからな

い。気づいたら黒木華だ!と認識している。着物姿と抑えた演技がし

っくりきていて、うなってしまう。そして、黒木の役、お路が失明し

た馬琴を救うこととなる。役所と黒木、この二人の対峙も見どころの

一つ。

とてもうまくまとまっている作品。106冊という超大作である八犬伝

がとてもわかりやすかった。あえて、あらすじは省く。

原作は山田風太郎の「八犬伝上・下」、監督は曽利文彦がつとめた。

エンドロールでロケも確認してみよう。




 


今昔館 4

2024年10月25日 09時03分06秒 | Weblog
        

   

  ← 化粧品ランキング。番付式!

今の時代にも続く“美白”

ポスターの色合いが綺麗、空の明るさと笑顔での明るさ。見たこと

あるーーーと思うなつかしさ全開。

そして、日本髪と美人ご婦人。時代を表していて、目を引く。女性の

社会進出とともに、美容が大事になっていきます。





『461個のおべんとう』(DVD)

2024年10月24日 09時42分06秒 | Weblog

「これは毎日のお弁当の話さ。それ以上でも、それ以下でもない」

そんな言葉でこの映画は始まる。

バンド「TOKYO No.1 SOUL SET」渡辺俊美のエッセイを実

写映画化した。派手さはないが、日常のわずかな変化が積み上げ

られていく物語。

長年連れ添った妻(映美くらら)との別れ話を決意したミュージ

シャン・鈴木一樹(井ノ原快彦)。15歳の息子・虹輝(なにわ男子

・道枝駿佑)は、一樹と一緒に暮らすことを選ぶが、関係はギクシ

ャクしている。そんな折、虹輝は高校受験に失敗し、1年遅れて高

校進学。“中学時代の後輩たち”と同学年になってしまい、クラスで

は浮いた存在に…。そんな息子に「3年間毎日、お弁当を作る」こ

とを提案し、「3年間、休まず学校へ行く」ことを虹輝も約束する。

だが、一樹の仕事はミュージシャン。不規則な生活を送っているた

め、“朝”の時間は独特だ。徹夜で飲んだ日でも“弁当づくりタイム”

はやってくる。

“そろそろ飽きてくるころだ”と思って期待していなかった虹輝だが、

父は弁当を作り続け、徐々にその楽しさにはまっていく。

そして、虹輝のお弁当に興味を示す仲間がやってきて…。


虹輝が大学に入ってもお弁当を作ってほしいという願いに父は言う。

「大学では好きなものを、好きなところで食べろ」と。「大学とは

そういうところだ」

親の立場を果たしながら、自律を促す。そんな話だと思う。

映画の最後は最初の言葉でしめ括られる。淡々と父と息子の関係が

語られる物語である。お弁当の中身も、お弁当箱も凝っている。

虹輝が父にお弁当の中身をリクエストするという珍しいシーンがあ

るが、その理由が唯一、物語が動くところかもしれない。

出演はほかに、森七菜、若林時英、工藤遥、阿部純子、野間口徹、

KREVA、やついいちろう、坂井真紀など。

『キセキーあの日のソビトー』などの兼重淳が監督をつとめ、原作

者である渡辺が音楽を担当した。

今昔館 3

2024年10月22日 08時47分10秒 | Weblog

    



   


老舗化粧品メーカー2社の協力と商業デザイン研究家でコレクター

の佐野宏明さんのコレクションが盛りだくさんあります。

女性の社会進出や洋装化によって様々な種類の白粉が登場したそう。

容器がおしゃれ。

そして、“シッカロール”という言葉に懐かしさを感じ、パチリ📷





『ぼけますから、よろしくお願いします。 ~おかえりお母さん~』

2024年10月18日 09時28分58秒 | Weblog
 ドキュメンタリー映画
              『ぼけますから、よろしくお願いします』
              (2018年)

母87歳、父95歳。広島県呉市。

「私」はドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクター。18歳で

大学進学のために上京して40年。

仕事に没頭するひとり娘を両親は遠くから温かく見守ってきた。45歳

の時に乳がんになり、落ち込みめそめそするばかりの娘をユーモアた

っぷりの愛情で支えてきた母。人生最大の危機を乗り越えた「私」は

父と母の記録を撮り始める。だが、「私」はファインダー越しに、少し

づつ母の変化に気づき始め…

病気に苦悩する母、95歳で初めてリンゴの皮をむく父。仕事をやめる

決意がつかない「私」に、父は「(介護は)わしがやる。あんたはあん

たの仕事をせい」と言う。

そして「私」は両親の記録を撮ることを使命と思い始める。

2016年9月にフジテレビ/関西テレビ「Mr.サンデー」で2週にわたり

特集され、大反響を呼んだ。継続取材は続けられ、本作はそれをもと

に追加取材・編集を行った完全版である。

ひとり娘/監督・撮影・語りは信友直子

お父さんがステキで魅力的。そして、何といっても夫婦二人で支え合

い、思いやりながら生きてきたのが伝わり、ズキンとさせられる。そ

して、ボケても恐るべき記憶力があるのだということ。「私」も、生活

の面で必要以上に手伝うわけではなく、お父様の生活力を奪わず見守

る。

100歳になったらお祝いでお金くれるかもしれんからハンバーグ食べ

に行こうと寝たきりになった奥さんに言うところや、60年ありがとう

と伝えるところなど、笑って泣いてしまう。ノンフィクションの力に

やられる。

映像の後半はコロナ禍に突入している。毎日1時間かけて妻を見舞っ

ていたお父様は娘がスマホで撮影した映像で妻の容態を確認するだけ

に。。。そして、とうとう“その日”がやってくる。

観ていて辛くなるということはない。何某かの経験がある人は思い出

すだろうし、経験がなくともこれからの自分がどう選択するか、生き

るかを感じるだろう。何しろ、二人の様子に何かを気づかされ、元気

をもらう。

(某社会福祉系の会館にての無料上映に参加した)