これまでに、こういう作風があっただろうか。斬新であり、古典的であり、ドキュメンタリーのようでドキュメンタリーでなく。
うまくは表現できないが、絶妙のカメラワークが当事者目線で、悲しさを呼び、生きる力も湧いてくる。かと言って、「生きるとは何か」というような堅いイメージを抱かせず、遊び心もある。ぜひ、劇場で観てほしい一作である。
『ELLE』の編集長・ジャン=ドミニク・ボビーは42歳。3児の父である。しかし、゛結婚゛という形はとらず、女性関係には積極的だ。
そんな順風満帆だったボビーの人生がある日を境に急変する。脳梗塞で倒れ、体が動かなくなってしまったのだ。まるで、潜水服を着ているかのように。意識ははっきりしているが、唯一、動くのは左目だけ。生きる希望を失いそうになるボビー。そんなボビーに、言語療法士のアンリエットが瞬きでコミュニケーションを取る方法を考えだす。そして、それが未来へと向かい、ボビーは、瞬きで自伝を綴り始める。
監督はジュリアン・シュナーベル。本人から見た゛瞬き゛の表現の仕方など、カメラワークが駆使され、その手法とアイデアに驚きの連続。ストーリーにも引き込まれる。
うまくは表現できないが、絶妙のカメラワークが当事者目線で、悲しさを呼び、生きる力も湧いてくる。かと言って、「生きるとは何か」というような堅いイメージを抱かせず、遊び心もある。ぜひ、劇場で観てほしい一作である。
『ELLE』の編集長・ジャン=ドミニク・ボビーは42歳。3児の父である。しかし、゛結婚゛という形はとらず、女性関係には積極的だ。
そんな順風満帆だったボビーの人生がある日を境に急変する。脳梗塞で倒れ、体が動かなくなってしまったのだ。まるで、潜水服を着ているかのように。意識ははっきりしているが、唯一、動くのは左目だけ。生きる希望を失いそうになるボビー。そんなボビーに、言語療法士のアンリエットが瞬きでコミュニケーションを取る方法を考えだす。そして、それが未来へと向かい、ボビーは、瞬きで自伝を綴り始める。
監督はジュリアン・シュナーベル。本人から見た゛瞬き゛の表現の仕方など、カメラワークが駆使され、その手法とアイデアに驚きの連続。ストーリーにも引き込まれる。