男性からの暴力、浮気で悩む女性たち。まるで現代の女性相談所みたいな場所が、江戸時代にもあったという捉え方でオッケーなんでしょうな。
江戸時代末期の天保12(1841)年、老中水野忠邦の「天保の改革」のまっただ中のこと。江戸時代はいまの2倍も離婚があったと言われている。そして、妻が夫と離縁する手段のひとつに、幕府公認の縁切寺・東慶寺に入ることがあった。駆込みが成就したあとは、まずは御用宿で聞き取り調査が行われる。
映画の舞台は鎌倉の東慶寺。お吟は、夫が人を殺して財を成しているのではないか、怖くなった。という理由で。じょごは、旦那が女にうつつを抜かし、生業の製鉄業を任せられたまま休む暇もない、愛想が尽きたという理由でやってきた。そこに見習い医者で駆け出しの戯作者でもある信次郎が居候をすることになる。御用宿である柏屋の主人・源兵衛は東慶寺に入山するまでの流れを説明する。
信次郎を演じるのは人気者の大泉洋。軽妙な芝居で、面白いのに格好いい。
お吟は満島ひかりが演じるが、芯があってイキだ。また、お吟の旦那を堤真一が演じる。この夫婦のあり方がなんとも言えず〝イキ〟なのだ。日本人なら、‼と思うに違いない。いい話。
じょごには戸田恵梨香。自分に自信がなかったじょごがどんどん綺麗になり、生きる力を得ていく。あとは、源兵衛の樹木希林の醸し出す不思議な空気も映画の重要なポイント。
時代劇でありながら、現代にもいきるエピソードが網羅され、きづかされることもある。人のつながりを描いた秀作である。
江戸時代末期の天保12(1841)年、老中水野忠邦の「天保の改革」のまっただ中のこと。江戸時代はいまの2倍も離婚があったと言われている。そして、妻が夫と離縁する手段のひとつに、幕府公認の縁切寺・東慶寺に入ることがあった。駆込みが成就したあとは、まずは御用宿で聞き取り調査が行われる。
映画の舞台は鎌倉の東慶寺。お吟は、夫が人を殺して財を成しているのではないか、怖くなった。という理由で。じょごは、旦那が女にうつつを抜かし、生業の製鉄業を任せられたまま休む暇もない、愛想が尽きたという理由でやってきた。そこに見習い医者で駆け出しの戯作者でもある信次郎が居候をすることになる。御用宿である柏屋の主人・源兵衛は東慶寺に入山するまでの流れを説明する。
信次郎を演じるのは人気者の大泉洋。軽妙な芝居で、面白いのに格好いい。
お吟は満島ひかりが演じるが、芯があってイキだ。また、お吟の旦那を堤真一が演じる。この夫婦のあり方がなんとも言えず〝イキ〟なのだ。日本人なら、‼と思うに違いない。いい話。
じょごには戸田恵梨香。自分に自信がなかったじょごがどんどん綺麗になり、生きる力を得ていく。あとは、源兵衛の樹木希林の醸し出す不思議な空気も映画の重要なポイント。
時代劇でありながら、現代にもいきるエピソードが網羅され、きづかされることもある。人のつながりを描いた秀作である。