(11月22日公開)
いわゆる「忠臣蔵」を題材として、限られた予算で仇討ちを果たそうとする赤穂浪士たちの姿を描いた時代劇
堤真一と岡村隆史のダブル主演で、監督・脚本を『殿、利息でござる!』の中村義洋が務めた。
時は元禄14年3月14日、清廉潔白な赤穂藩主・浅野内匠頭は、かねてより賄賂にまみれている噂のある吉良上野介に江戸城内で斬りかかり、即日、切腹を言い渡される。
突然、藩主を亡くした赤穂藩士たちは財源を確保し、お家を再興しようとするも夢をたたれる。
藩士たちは筆頭家老の大石内蔵助(堤真一)に討ち入りを申し入れるが、煮え切らない。江戸庶民らも討ち入りを熱望。
だが、討ち入りするにも予算が必要で、勘定方の矢頭長助(岡村隆史)の力を借りて奮闘するが、、、。
関西出身の俳優やタレントを揃えて、関西弁で進む“忠臣蔵”。播州赤穂が舞台なので、関西弁が使われるのはむしろ普通のことなのかもしれない。
いつもの重々しげな雰囲気とは違う。討ち入りにもお金がかかるという考え方、視点は興味深い。
大石内蔵助の優柔不断さと女好きということに前半はスポットを当てている。
ただ、よしもとが製作に絡んでいるので所属タレントが出ているというのがネック。コントを繰り出されているような前半が冗漫で残念。
後半は、財政と経費の使い方をめぐっての攻防が楽しめる。
大高源五を濱田岳、不破数右衛門を横山裕、堀部安兵衛を荒川良々、菅谷半之丞を妻夫木聡、間瀬久太夫を寺脇康文が務めるなど。
ほかにも、ワンポイントで人気どころが出演している。