タブーである存在を取り上げ、好評を博したNHKのドラマ「外事警察」。映画版の今作は、日本と韓国が舞台となっている。
濃縮ウランが朝鮮半島から流出したとの情報を日本の内閣情報調査室が入手。同じころ、国内の研究施設から核の軍事機密が盗まれる。
核によるテロを想定し、上層部は、住本チームに特命を下す。
住本は、ソウルで在日二世の科学者、徐昌義の行方を追っていた。そして、徐を日本に連れて帰ることに成功する。
入館リストから不審人物を洗い出した住本チームは、奥田交易という会社を疑う。社長の奥田正秀は、2年前に日本人女性・果織と結婚していた。そして、住本は正秀を探るため、妻の果織を協力者として働きかける。
核爆発を阻止することはできるのか、緊迫の中、住本は最後の手段をとる。
そこで、ラスト。それまでに伏線は張られているけれど、あっと驚かせる。
人には、表の顔と裏の顔があって、必要なときは騙されたフリもする。自分の利益のために。
登場人物の誰の目線で見るか、で感想は変わるだろう。しかし、誰の立場で見ていいかも悩む。ドキュメンタリーを見ているような錯覚もするので、ちょっと怖い。スパイ天国日本、と言われる。どこまで、日本を守れているんだろう。こんな警察があるなんてねぇ。今、日本が核を題材にした映画を作ってもいいの? など、見る視点は様々。
公安の魔物と言われる住本には、渡部篤郎。その部下・松沢に今注目の女優、尾野真千子。今回、“協力者”になるのは真木よう子。あとはテレビと同じように、内閣情報調査室情報官・有賀に石橋凌、内閣官房長官・村松に余貴美子など。地味だが、実力派が揃ったキャストでリアル感を引き立てる。
(6月2日、公開)
濃縮ウランが朝鮮半島から流出したとの情報を日本の内閣情報調査室が入手。同じころ、国内の研究施設から核の軍事機密が盗まれる。
核によるテロを想定し、上層部は、住本チームに特命を下す。
住本は、ソウルで在日二世の科学者、徐昌義の行方を追っていた。そして、徐を日本に連れて帰ることに成功する。
入館リストから不審人物を洗い出した住本チームは、奥田交易という会社を疑う。社長の奥田正秀は、2年前に日本人女性・果織と結婚していた。そして、住本は正秀を探るため、妻の果織を協力者として働きかける。
核爆発を阻止することはできるのか、緊迫の中、住本は最後の手段をとる。
そこで、ラスト。それまでに伏線は張られているけれど、あっと驚かせる。
人には、表の顔と裏の顔があって、必要なときは騙されたフリもする。自分の利益のために。
登場人物の誰の目線で見るか、で感想は変わるだろう。しかし、誰の立場で見ていいかも悩む。ドキュメンタリーを見ているような錯覚もするので、ちょっと怖い。スパイ天国日本、と言われる。どこまで、日本を守れているんだろう。こんな警察があるなんてねぇ。今、日本が核を題材にした映画を作ってもいいの? など、見る視点は様々。
公安の魔物と言われる住本には、渡部篤郎。その部下・松沢に今注目の女優、尾野真千子。今回、“協力者”になるのは真木よう子。あとはテレビと同じように、内閣情報調査室情報官・有賀に石橋凌、内閣官房長官・村松に余貴美子など。地味だが、実力派が揃ったキャストでリアル感を引き立てる。
(6月2日、公開)