夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『エヴェレスト 神々の山嶺』

2016年03月28日 10時39分42秒 | Weblog

夢枕獏の「神々の山嶺」が原作。壮大なイメージの原作であるがゆえに、これまで映画化が難しいといわれていた作品。岡田准一と阿部寛という人気と実力が揃った二人が共演した

 

ヒマラヤ山脈が見えるネパールの首都カトマンズで、日本人カメラマンの深町誠は古めかしいカメラを見つける。そのカメラは、1942年6月8日にイギリスの登山家ジョージ・マロリーがエベレスト登頂の際の持っていたものと思われた(マロリーは山頂に到達してから行方不明になったのかどうか、それがなぞのまま)。

カメラについて調べるうちに、羽生丈二という登山家の存在にたどりつく。そこで深町は、写真家としてある野心を抱く。

それは、羽生のにエベレスト登頂に同行し、写真におさめ、一発当ててあろう・・・というものであった。

 

しかし登山は過酷を極め、深町の思いは変わっていく。

 

出演はほかに、尾野真千子、風間俊介など。

直接的な言葉になるが、すごいスケールを期待するとやられる。岡田准一も阿部寛も濃い顔でスクリーン栄えはするけど、内容が小さすぎ。もったいないわ

深町の野望もどこへ行ったやら・・・。

監督は『学校の怪談』『愛を乞うひと』『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男』の平山秀幸。もしかして、大作系ではないほうが得意なのでは?

 


『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』(試写会)

2016年03月16日 08時17分09秒 | Weblog

 誕生から130年、世界で一番有名な探偵シャーロック・ホームズ。原作者であるアーサー・コナン・ドイルのシリーズは〝正典〟と呼ばれているが、一方でパロディやパスティーシュにも優れた作品が多数ある。

この作品は、死を前にしたホームズが引退の原因になった事件にもう一度乗り出すという小説の映画化

93歳になったホームズ。助手にして親友のワトスンは既に他界してしまった。

しかし、ホームズがやり残したことは30年前の事件を思い出し、本にすること。家政婦の息子ロジャーを助手にして最後の推理を始める

日々かすんでいく記憶を残存をさせるのにいいもの…それはロイヤルゼリーであることを信じるホームズ。ロイヤルゼリーを日本で買いつけた帰りの場面から映画は始まる

 

主演は『ロード・オブ・ザ・リング』のイアン・マッケラン。63歳と93歳を巧みに行き交う。

 

この映画を見ながら、NHK時代劇「ちかえもん」を思い出した。近松門左衛門が人形浄瑠璃の話の内容を考えながら、その物語が自分の周りで起きていく仕組み。そんな感じの捉え方でいいのか、⁈な。「ちかえもん」はおもしろかったけど。、、、と他の話するぐらいだから映画には没頭していなかった

たびたび日本の景観など関連してそうな場面も出てくるが、ちょいちょい間違えてる気がする。そんな日本の駅ないやろ⁇みたいな。まぁ、日本のことはどうでもよかったんやろうな

 

名探偵ホームズのファンの方は細かいところまでチェックし、見方が違うかも。3月18日から公開です。


『キャロル』

2016年03月07日 12時10分45秒 | Weblog

「太陽がいっぱい」「殺意の迷宮」などで知られるパトリシア・ハイスミスの小説がもとになったラブロマンス作品。監督は『エデンの彼方に』『アイム・ノット・ゼア』のトッド・ヘインズ。『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェット、『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラが共演している。

1952年のニューヨークのデパート。そこでアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのプレゼントを探すキャロルに応対する。美しく、優雅。気品に満ちながらも、謎めいた雰囲気のその女性に、テレーズは魅了される

娘の親権を争っているキャロルと、恋人からプロポーズを受けながらも違和感を感じているテレーズ。キャロルにクリスマスカードを贈ったのを機に、運命が動き出す。

1950年代のアメリカの背景が詩情的。郷愁を誘う風情も物語のひとつ。この時代は、自由のアメリカとはいえども、いろいろ苦しい問題もあったかと思う。

それと、離婚訴訟の内容の細かさなどがやっぱりアメリカ日本なら、まだまだ封建的な時代で女性がこんな主張するのはご法度だったのでは?と、思うシーンも。