夢枕獏の「神々の山嶺」が原作。壮大なイメージの原作であるがゆえに、これまで映画化が難しいといわれていた作品。岡田准一と阿部寛という人気と実力が揃った二人が共演した。
ヒマラヤ山脈が見えるネパールの首都カトマンズで、日本人カメラマンの深町誠は古めかしいカメラを見つける。そのカメラは、1942年6月8日にイギリスの登山家ジョージ・マロリーがエベレスト登頂の際の持っていたものと思われた(マロリーは山頂に到達してから行方不明になったのかどうか、それがなぞのまま)。
カメラについて調べるうちに、羽生丈二という登山家の存在にたどりつく。そこで深町は、写真家としてある野心を抱く。
それは、羽生のにエベレスト登頂に同行し、写真におさめ、一発当ててあろう・・・というものであった。
しかし登山は過酷を極め、深町の思いは変わっていく。
出演はほかに、尾野真千子、風間俊介など。
直接的な言葉になるが、すごいスケールを期待するとやられる。岡田准一も阿部寛も濃い顔でスクリーン栄えはするけど、内容が小さすぎ。もったいないわ。
深町の野望もどこへ行ったやら・・・。
監督は『学校の怪談』『愛を乞うひと』『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男』の平山秀幸。もしかして、大作系ではないほうが得意なのでは?