夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『臨場 劇場版』

2012年07月22日 22時01分41秒 | Weblog
 2010年の冬、無差別通り魔殺人事件が都内で起こる。しかし、実行犯は心神喪失が認められ、刑法39条が適用され、無罪となる。

 その2年後、事件を担当していた弁護士と精神鑑定をした医師が何者かに殺される。殺害方法が似ている二つの事件。警視庁と神奈川県警の合同捜査本部が立ち上がり、2年前の通り魔事件の遺族に疑いがかかる。

 だが、死亡推定時刻に疑問を抱く倉石は、別に犯人がいると考える。やがて、倉石は事件の真相にたどりつく。

 横山秀夫原作の人気テレビシリーズの映画化。型破りでありながら、人情味に溢れる検視官・倉石を演じた内野聖陽が、スクリーンでも魅せる。ドラマと同様に、松下由樹、渡辺大、高嶋政伸のキャストの他、ゲストに若村麻由美、柄本佑など。監督をつとめているのは、テレビシリーズでも演出に関わっている橋本一。

 倉石の、懸命な仕事ぶりが胸を打つ。
テレビドラマが映画化されると、特番でよかったのに…と思うこともあるが、この作品はそうではない。社会的、感情的な思いが、それぞれにそれぞれの立場で折り重なり合う。幅の広さが感じられる。