成長著しいIT関連企業のSEO中原祐馬の携帯に、親友の航平から何度も着信がきていた。改めて用事もないとこれを無視。航平は企業をともに立ち上げた親友だったが、ある事情で会社をやめていた。
しかし、胸騒ぎを覚えた祐馬は秘書の助言もあり、航平を富山・新湊に訪ねる。だが彼はすでに亡くなったあとだった。詳しい事情がわからない中、祐馬は航平の義兄に殴られてしまう
。戸惑いながらも、航平の生前を知ろうと奔走。
町内会長の西村は、病に冒され余命いわずかだった航平は、最後に曳山につながりたいと思っていたという。航平の娘には、「西町から四十物町の曳山を取り戻してくれますか?」と言われる。
一方、東京の祐馬の会社ではある事件が起こっていた。
祐馬の心の中で、何かが動き出す。
主演は、最近は映画での活躍が目立つ竹野内豊。航平の義理の兄に江口洋介と人気のベテラン俳優が揃った。祐馬の秘書には優香。地元の人々では、町内会長に西田敏行、富山出身の室井滋、立川志の輔など。
中高年にさしかかると、ふと、これでまでの人生をふりかえることがある。いったん立ち止まってもまたやり直せる。そんなメッセージが伝わる、大人の物語だ。
（2016年1月9日公開）
。唐沢はセリフの約６割が英語だが、「ほとんど吹き替えですけどね」とこちらも笑わせていた。２か月ポーランドで撮影。物語の舞台となるリトアニアではすでにプレミア試写会が終了したが、その際、なぜリトアニアで撮影しなかったのか？という質問が飛んだという。それだけリトアニアで知られた人物で好印象を持たれている杉原千畝の物語である。