夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『終戦のエンペラー』(試写会)

2013年06月25日 12時31分57秒 | Weblog
 1945年8月30日。連合国軍最高司令官総司令部司令官のダグラス・マッカーサーを中心とするアメリカ軍が日本に上陸。マッカーサーは、日本文化に精通している部下ボナー・フェラーズを同行していた。彼は、わずか10日間で太平洋戦争の真の責任者を探すようフェラーズに厳命する。
そのフェラーズには5年前、日本女性・アヤと暮らしていた過去があった。任務に忠実でありながらも、アヤの消息を知りたいフェラーズは…。

そして、名誉を得て、大統領となるという、マッカーサーの野望は?


この作品は、ノンフィクションの部分を生かしながら、准将フェラーズのラブストーリーはフィクションで構成される。ただそこには、日本人としての潔さが伝わる。清楚でありながら、凛とした強さを持つアヤにフェラーズは惹かれる。
自分を犠牲にしても、人のためになろうとする精神。それが作品として基盤としているところだ。

天皇陛下のお言葉に、日本人なら涙するだろう。 

しかし、これは映画。冷静にみると、アメリカ目線でみるか、日本目線でみるか、どっちで描きたいのか微妙な気も…。原題は『EMPEROR』である。

ダグラス・マッカーサーを演じるのは、日本では缶コーヒーのCMでおなじみのトミー・リー・ジョーンズ。フェラーズをマシュー・フォックスが演じている。日本からは西田敏行、夏八木勲、片岡孝太郎などが参加している。

*この試写会は「ありがとう名画試写会」。ラジオ番組「ありがとう浜村淳です」のパーソナリティを務める浜村淳は、映画上映前、フランキー堺や児玉清が演じてきた作品の役柄を当てて、名調子で解説した。

(7月27日公開)

『くちづけ』

2013年06月17日 11時27分01秒 | Weblog
ここに、非現実的なことは何もない。知的障害がい者に対する思い込みと偏見。そして、いわゆる家族のしんどさ。よく調べて、うまく演じたなあ。
解散した東京セレソンデラックスの人気舞台作品の映画化である。複雑な環境と状況を描き切った宅間孝行には恐れ入る。本来はつらいはずの現実を、ファンタジックに表現。笑って、泣く。登場人物のすべてが、何と愛おしいことか。

知的障がい者たちの自立支援のためのグループホームひまわり荘が物語の舞台である。
漫画家の愛情いっぽん(本名は阿波野幸助)は、ひまわり荘を見学にきていた。7才の心のまま大人になった娘のマコをグループホームに入所させ、自らはボランティアとして働くためだ。ひまわり荘の住人には、個性豊かな仲間が仲良く暮らしていた。

ひまわり荘の住人、うーやんを演じるのは東京セレソンデラックスの主催者で原作・脚本を務めた宅間孝行。いっぽんには、竹中直人、いっぽんの娘マコは貫地谷しほりが演じている。結婚問題に揺れるうーやんの妹には、田畑智子。他に、島田久作、屋良学、谷川功がひまわり荘の住人として出演している。また、グループホームを運営している家族を、平田満、麻生祐未、橋本愛が務めている。監督は、『明日の記憶』『トリック』などの堤幸彦。

舞台の雰囲気も伝わってきて、臨場感もあり、秀作となっている。ラストに出てくる漫画もよくチェックしよう


『エンド・オブ・ホワイトハウス』(試写会)

2013年06月05日 10時27分22秒 | Weblog
難攻不落の要塞と言われるホワイトハウス。襲撃されても、陥落させることなどできない。だが、そんな鉄壁なホワイトハウスにも、一つの弱点があった。

シークレット・サービスとして大統領の警護にあたるバニングだが、大統領夫人の命を守れず、現場を外される。
それから二年後、バニングはホワイトハウス周辺を担当する警備員となっていた。そんな中で迎えた独立記念日の翌日、7月5日。ホワイトハウスがアジア人のテロリストに占拠される。

ホワイトハウスを襲撃するのは、アラブ系のテロ組織ではなく、北朝鮮だったというのが今日的。
いわゆるヒーローもの。正義が勝つ。冒頭はハラハラドキドキの展開、掴みはOKだ。手に汗握る。

しかし、一人で戦い、相手を絶滅させるて、強すぎ(^-^)/ いやぁ、だからこそ痛快ではあるのだが、あらゆる面でツッコミどころも満載である。

ストーリー展開に新しさはないが、派手なアクションよりも、生々しい人間関係の描かれ方に注目されたい。

プロデューサーと主演のバニングを務めたのは『完全なる報復』のジェラルド・バトラー。監督は『トレーニング デイ』のアントワーン・フークアが務めた。出演はほかに、モーガン・フリーマン、アーロン・エッカート、メレッサ・レオなど。

(6月8日公開)