夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

 Yuzu Arena Tour 2022

2022年05月31日 09時34分09秒 | Weblog


ゆずのデビュー25年のコンサート。大阪城ホール公演最終日の5月29日。
撮影は禁止と開演前から何度もスタッフによりアナウンスされていたが、‹夏色›が始まるとき、北川悠仁から撮影許可が出た。でも、オッケーのときだけ。そして、当方の座席はスタンドのステージサイド席で下が見切れてしまう。そのため、写真が撮れる場所は遠いところからとなり、この画像となった。
アリーナ席だった人はもっと近くで汗まで写る写真をアップしているようたが、こちらはこれで。

開演から1時間が過ぎたころに、換気のために休憩が入った。一緒に歌うことも禁止。
そして、アンコールはなかったが最後に追加ということで〈青空〉が披露された。
それでも、十分に楽しい時間が過ごせた。

“もう一回!”と書かれたうちわがグッズ化されているので、持っている人はそれを振って〈夏色〉でのお約束を実行していた。

 


『大河への道』

2022年05月30日 20時47分01秒 | Weblog

大河への道

この作品は、立川志の輔の落語「大河への道 伊能忠敬物語」を聴いた中井貴一が映画化したいと企画したという。

そして、当方も立川志の輔の落語を聴いていたクチである。しかし、その話し方と下げ(オチ)を知っているので、映画でそのおもしろさが伝わるかどうかわからず、またがっかりするのも嫌だったので、鑑賞しようかどうか悩んでいた。が、もやもやする前に鑑賞することに。

千葉県香取市役所では、地元を盛り上げるために観光資源の開発に取り組もうとしている。その会議では、総務課の池本(中井貴一)は勢いで地元の偉人である「伊能忠敬を大河ドラマにしてもらう」という案を言ってしまう。担当を命じられ、知事の希望もあり、脚本家の加納浩造(橋爪功)のもとを訪ねる池本だが、20年以上も書くことを止めている加納はなかなかオッケーを出さない曲者だった。

加納を懐柔することに成功した池本だが、その中で伊能忠敬は、なんと地図完成の3年前に亡くなっていることがわかる。伊能忠敬では大河ドラマにならない、そう加納に言われた池本は??

江戸時代では、亡くなった伊能忠敬を前にして、「いましばらく、先生には生きていただきましょうか、、、」とある人物が発言していた。弟子たちによる一世一代の隠密作戦。しかしそれは、幕府からの莫大な資金を横領しているとも考えられる危険な行為だった。

現代パートと江戸時代は同じキャストが、役柄を変えて演じている。一人二役。公務員で中井貴一の部下を演じる松山ケンイチや和田正人、岸井ゆきの、北川景子、上司役では平田満らが出演。日本らしい映画。縦社会と人情、チームワークが生きる。測量技術と天文学知識の高さに驚かされる。そして、何より日本人の几帳面さがよくわかる。

 

立川志の輔の落語からは『歓喜の歌』も映画化されている。落語は聴いていると画像が浮かんでくる。映画のコマのような情景で頭に映ってくるので、関わりやすいと思う。

この映画の脚本は、森下佳子。ドラマ「天皇の料理番」など名作が多い。この作品も、うまさが際立つ。さすがの展開で終わらせている。


『死刑にいたる病』

2022年05月26日 19時56分57秒 | Weblog

ポスター画像

櫛木理宇の小説を『凶悪』『孤狼の血』の白石和彌監督が映像化したサイコサスペンス。


鬱屈した大学生活を送る筧井雅也(岡田健史)の下に1通の手紙が届く。それは、連続殺人事件で死刑判決を受けた榛村大和(阿部サダヲ)からのものだった。
榛村は、雅也の地元でパン屋を営んでいて中学生のころは常連客だった。榛村は24件の殺人事件について刑が確定しているが、24件目だけは自分が関わったものではない。その事件についての真実を調べてほしいという。
雅也は不審に思いつつも、榛村の弁護士・佐村(赤ペン瀧川)を訪ねる。

榛村の裁判で証言をする男、金山一輝は岩田剛典、雅也と同じ大学に通う女子大学生・加納灯里は宮崎優が演じる。ほかに、雅也の母で中山美穂が出演している。

いや、ほんまにきつい映画です。精神的にも映像的にも。
阿部サダヲは顔が笑ってるけど目が笑ってない演技うまい!ので、怖すぎた。人がいいだけでなく、いわゆる怪演枠でもオッケー。
岡田健史については、デビュードラマから考えたら台詞の言い回しがうまくなってる。孤独な雰囲気を持ち合わせていると思うので、クセのある役柄や挑戦的な役柄でまだいけそうだ。

マインドコントロールというか、妙に説得力を感じてしまうような話ぶりにだまされるというか、巻き込まれないようにしないと、思いもしない方向に行く可能性があるのを肝に銘じたい。

体調の良さそうなときに鑑賞を。鑑賞後にツレに怖さを吐き出すのもいいと思われる。
ラストに関して、意味がわからないという声が聞こえてきた。わかりづらいかもだが、続いていく、、、その怖さもあるとお伝えしたい。


『シン・ウルトラマン』

2022年05月21日 22時03分53秒 | Weblog

シン・ウルトラマン

日本を代表する特撮ヒーロー「ウルトラマン」を「シン・ゴジラ」の庵野秀明脚本、樋口真嗣監督でタッグを組み、映画化された。

「禍威獣(カイジュウ)」と呼ばれる謎の巨大生物が日本に次々と現れる。それが日常となっており、日本政府ではスペシャリストを集めて「禍威獣特設対策専従班」=通称・「禍特対(カトクタイ)」を設立。班長に田村君男(西島秀俊)、作戦立案担当の神永新二(斎藤工)らが日々の任務に当たっていた。

そんな時、銀色をした巨人が出現し、対策のために新たに分析官の浅見弘子(長澤まさみ)が配属され、神永とバディを組むことに。だが、神永は単独行動が目立つようになる。

 

懐かしいウルトラマンが空飛ぶ画面(動画でない)もあり、長年ウルトラマンに親しんできた年代は楽しめるそうだ。カラータイマーは胸元にはなく、違うものになっている。

追記のようにはなるが、冒頭に画面いっぱいに文字が表示される、、、庵野秀明作品で浮かぶあのパターンです、、、のだが、当方は上映時間ギリギリに入場したので座席を最前列に。が、その場合は文字を全体的に追うのは困難かもしれないので注意したい。

正直なところ、ウルトラマンをこれまでちゃんと見てこなかったので、この作品がおもしろいかどうかの判断に悩む。ただ、この作品は“空想特撮映画”であるということは改めて伝えておきたい。

出演はほかに、田中哲司、早見あかり、有岡大貴、山本耕史など。

主題歌は米津玄師の「M八七」。その主題歌とともにエンドロールをみていくと、声の出演で興味深い人たちの名前があるのでチェックしたい。でも、どこで何の声担当だったのだろうか?早々に声の主に気づく人もいるかも。

 


「モディリアーニ −愛と創作に捧げた35年」

2022年05月12日 21時20分33秒 | Weblog

大阪中之島美術館にて、開館記念特別展。
2022年2月2日に開館した大阪中之島美術館。
この美術館が構想されたのはなんと40年前。その間、バブル崩壊や社会環境の変遷があったが、開館にこぎつけた。
新しい美術館の雰囲気も感じながら、モディリアーニとエコール・ド・パリの画家たちの絵画に触れてみた。日本初公開の絵画もあるので、絵だけではなく、建築物に興味がある人も行ってみては?
中之島のビル郡や街の雰囲気も変わってるので、散策気分で。


『劇場版 ラジエーションハウス』

2022年05月11日 16時23分11秒 | Weblog

劇場版ラジエーションハウス

2019年にフジテレビ系列でドラマ化され、2021年にシーズン2が放送された。放射線技師という裏方に焦点を当てた医療エンタテインメント。


人の生死を分けるとされる時間は72時間。
天春総合病院の放射線技師である五十嵐唯織(窪田正孝)は、心を寄せる放射線科医の天春杏(本田翼)がワシントン医大へ留学するため落ち込んでいた。「72時間を切ってしまいました」それは杏との別れまでのカウントダウンだった。

そんなころ、杏の父・正一(佐戸井けん太)が危篤だと連絡が入る。離島の小さな診療所で島民の命を診てきた正一は「病気ではなく、人を見る医者になりなさい」との言葉を残して息を引き取る。
一方、技師の黒羽たまき(山口紗弥加)の後輩である高橋圭介(山崎育三郎)が妊娠中の妻(若月佑美)を連れて天春総合病院へ向かっていた。

杏は、父が気にかけていた患者のこともあり、一旦島に残ることに。だがそこに、大型台風がやってきて、土砂崩れが島を襲う。さらに、未知の感染症が襲いかかり、、、。
遠く離れた場所で孤軍奮闘することを知るラジエーションハウスの仲間たちは島民を救うため、杏を助けるためにある決心をする。

シリアスとおちゃめなシーンのバランスはドラマそのまま。
ドラマを楽しんで見ていた人なら、映画も楽しめるはず。二人の関係もちょっと前進??

出演はほかに、おなじみの広瀬アリス、浜野謙太、丸山智己、矢野聖人、鈴木伸之、遠藤憲一、八嶋智人、高間政宏、浅野和之、和久井映見というメンバーに加え、キムラ緑子、高橋克実などが登場しする。個性が強いが、それぞれの落とし所で見せてくる。

監督は鈴木雅之。主題歌はドラマシリーズと同じMAN WITH A MISSION『More than Words』。


本のはなし『国宝』

2022年05月05日 16時46分05秒 | Weblog
『悪人』『怒り』など映像化された作品でも知られる吉田修一が原作の『国宝』(上・下)。
この作品は芸術選奨文部科学大臣賞と中央公論文芸賞をW受賞した。

まず言う。すごい本だと。

任侠の家に生まれながら、その美貌と素質を見そめられ上方歌舞伎の大名跡一門に預けられる。その名は立花喜久雄。
一門には、跡取りと認められた俊介がいたが、まるで兄弟かのように育ち、互いに芸を高めていく。

極道から梨園へ。宿命を背負いながらも喜久雄は、芸道に命を捧げていく。
部屋子と御曹司。やがて、激動の人生を歩むこととなり、、、。

本を読みながら、まるで歌舞伎を観ているよう。その圧倒的な筆致と表現で、一気に読み進む。
そして、喜久雄の天才であるがゆえの孤独と舞台への執念を感じつつ、ラストシーンへ。

歌舞伎文化と積み重ねてきた歴史。
自然と歌舞伎に興味をもってしまう。