夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

あの時の京都

2024年08月23日 11時12分15秒 | Weblog
                    

ロームシアター京都での観劇前のひととき  

ホーフベッラカイ エーデッガータックス京都店にて

この店はオーストリアのハプスブルク家御用達とされるベーカリーで

ドイツやオーストリアの伝統的なパンやスイーツを提供している。

イートインも可能。

京都らしいひっそりとした街並みの中で、お気に入りの飲み物とともに

過ごせる。暑い日にたくさん歩いたあとのオアシスだった。

このあと、ロームシアター京都へ向かったのでした😇 


「東京の一日 上野公園といえば」

2024年08月15日 22時00分45秒 | Weblog
 国立博物館や美術館がある場所といえば、ここ上野公園
            そして上野公園といえば、この銅像。西郷隆盛さんです。
            せっかく撮影したので、掲載します。近くには、彰義隊
            の墓石もあり、ここでの歴史を感じる場所。
            もちろん動物園も。

『もしも徳川家康が総理大臣になったら』

2024年08月12日 11時16分29秒 | Weblog
ビジネス小説としては異例の大ヒットとなった『もしも徳川家康が内閣総理大

臣になったら』が映画化。

2020年、新型ウイルスが日本に蔓延し、首相官邸でクラスターが発生。あろう

ことか内閣総理大臣が急死してしまう。未曽有の危機に直面する政府が実行し

た最後の手段は、「歴史上の偉人たちをAIで復活させ、最強の内閣を作る」と

いうことだった。

総理大臣を任されたのは“江戸幕府“の礎を作った伝説の男・徳川家康(野村

萬斎)、官房長官には“幕末の風雲児”坂本龍馬(赤楚衛二)、経済産業大臣には

最強にして最恐の革命家・織田信長(GACKT)、財務大臣には農民から太閤ま

で成り上がった豊臣秀吉(竹中直人)たち。しかも、文部科学省には紫式部

(観月ありさ)、聖徳太子(長井短)は法務大臣に、総務大臣は北条政子

(江口のりこ)。徳川吉宗(高嶋政宏)は農林水産大臣、徳川綱吉(池田鉄洋)

は厚生労働大臣に、足利義満(小手伸也)は外務大臣という歴史上の人物たち

が入閣した。圧倒的なカリスマ感とえげつなく早い政策の決断に記者や官僚は

驚愕する。そしてやがては、国民が熱狂し、“推し”ができてくる。

そんな中、テレビ局の新人記者・西村理沙(浜辺美波)は、希望のアナウンサ

ーに配置してもらおうと、スクープ狙い。政府のスポークスマンである坂本龍

馬に近づくのだが、はからずも偉人ジャーズの裏に隠された謎を追うこととな

る。

陰謀の正体とは?

安寧の世を作ることに徹する家康は、「今の時代は何でも人任せにしている。

自分で考えて、自分で動くこと。」というメッセージを残す。狂気を帯びた武

将や日本を統一することを強引に推し進めた武将も、江戸時代を潰した浪人

も、やり方が違っただけで「安寧の世」を作ろうと思ったことは同じ。AIの記

憶に組み込まれた情報には、お互いを非難し攻撃する要素はインプットされて

いない。だが、性格や行動はいわゆる史実と同じことを行う。それを踏まえて

展開をみると、すっきりとうなづけるものがある。

個人的には、≪徹子の部屋≫ならぬ、≪政子の部屋≫での北条政子を演じる江

口のりこと三英傑の画面の強さと緩さが絶妙だった。

偉人たちがどの要職についているかも、うまい選出。偉人たちの現代への順応

力もさすがです。

そして、キーワードは冒頭の会見シーンの言葉「ぜよとは?」「ぜよは、ぜよぜ

よ」のバズリから楽しく鑑賞しよう。監督は『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマ

エ』の武内秀樹。今回もいいキャストを揃えてきている。

♩人生50年~と舞歌う織田信長役のGACKTと、そこに差し込まれる徳川家康

の野村萬斎の舞がコラボレーション。悲しくも、美しい場面となっているので

注目してほしい。

「ふくすけ2024ー歌舞伎町黙示録ー」

2024年08月11日 10時01分00秒 | Weblog
                  

この作品は、松尾スズキ作・演出により、1991年に悪人会議プロデュースとし

て初演された。98年には松尾が悪人をテーマに創り上げる「日本総合悲劇協

会」公演で再演。そして2012年にBunkamuraシアターコクーンで再々演され

たもの。今回は12年ぶり4度目の上演となり、サブタイトルを≪歌舞伎町黙示

録≫と題し、台本をリニューアル。フクスケが入院する病院の警備員・コオロ

ギとその妻で盲目の夫婦を軸となっている。

とある病院の怪しい警備員コオロギ(阿部サダヲ)は盲目の妻サカエ(黒木

華)に歪んだ愛情を抱いているが、サカエは献身的にコオロギを支えていた。

そんなある日、コオロギの勤める病院に薬害被害者で長い間監禁されていたフ

クスケ(岸井ゆきの)が保護されてくる。彼を監禁していた製薬会社の御曹司

であるミスミツヒコ(松尾スズキ)は逃走し、行方不明に。

エスダヒデイチ(荒川良々)は、精神のバランスを崩して行方不明となった妻

のマス(秋山菜津子)を14年も探し続けてとうとう、東京までやってきた。歌

舞伎町で出会ったホテトル嬢のフタバ(松本穂香)と自称・ルポライターのタ

ムラタモツ(皆川猿時)の協力のもと、マスの行方を追っていた。

裏社会で暗躍してきたコズマ三姉妹は、貧しい境遇から歌舞伎町の風俗で一発

当て、飛ぶ鳥の勢いである。ひょんなことからマスと出会い、新たに生み出し

た“一度死んで生まれなおすゲーム”輪廻転生プレイが大ヒット。政界にまで進

出しようと企んでいる。

彼らの情念は、目まぐるしく動き、多くの人を巻き込んで想像もしない方へ

向かっていく。

薬や食品添加物による薬剤被害や、光化学スモッグなどが社会問題となってい

た昭和の時代。さらに今も形を変えて存在する宗教信仰や女性や障害者への差

別を巧みに取りいれた問題作品。少し前の作品でありながら、終わりがない論

争や社会世相を過去と現在を織り交ぜながら物語は進む。初演から33年。普遍

的なテーマが観客を引き込んでいく。悲哀の中にある美しさと狂気を織り込ん

だダークエンタテインメント。何も関係ないと思われるエピソード3つが同時

に展開するが、最後には繋がっていく。


裏社会で暗躍するコズマミ三姉妹のヒロミ、エツ、ミツは伊勢志摩、猫背椿、

宍戸美和公というベテラン陣が演じる。コオロギの愛人に内田滋。他にも、町

田水城、河井克夫、菅原永二、オクイシュージと、大人計画の団員とゲストが

豪華にキャスティングされ、パワーアップして上演されている。

阿部サダヲと黒木華夫婦の丁々発止は、脱力感と内に秘めた激しさが漂う。荒

川良々の頼りないが、のちに爆発する不気味さを秘めた演技、秋山菜津子は二

役ともいえそうなほどの暗と陽を演じ分ける。皆川猿時は存分にはじけ、松本

穂香はこの役でひと皮むけそうなほどの良い役をもらっている。松尾スズキに

ついては、掴みどころがない演技を通り越し、存在自体が不思議だ。

そして、岸井ゆきの。この人は、舞台でも恐るべき実力を発揮する。狂気まで

も感じてしまう変幻自在の人。身体の力も高い(映画ではボクサーを演じて日

本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞いている)。ちなみに、岸井ゆきのが

前半終了間近に歌い上げる歌をよく聴いてほしい。ラップ風で歌詞がおちゃら

けているのだが、自分の日常に刺さる部分があるかもしれない。当方にはここ

で吹き出してしまうツボがあった。それだけにここにも、過去と現在の世相が

反映された取り組みがあると感じた。

会場はロームシアター京都。回り舞台など、劇場の特徴を生かしながら芝居を

楽しめる構造となっている。昭和の時代を描く世界。台詞は不適切な言葉も飛

び交う。舞台ならではの演出・脚本だ。現代では言葉の扱い方が変わっている

が、水面下では変わっているものはないのではないかとも思う。それが、この

作品が普遍的であるとも言える所以である。

東京公演は既に終了し、ロームシアターメインホールでの公演は8月15日

(木)まで←京都のお盆、暑いですが頑張って。

その後、8月23日(金)から26日(月)まではキャナルシティ劇場での福岡公

演が控える。




東京の一日(博物館編 3)

2024年08月08日 20時54分38秒 | Weblog
      
   
↑                 ↑ 
「浮世夏の日時計・        「名所江戸百景・両国花火」
 昼四ツ時の風情」         歌川広重筆
 喜多川歌麿筆          

何と風情のある美人画       いろいろな両国花火のパターン
なのだろうか。           があるようだ。。

版画や浮世絵には外国人観光客が足を止めてゆっくり鑑賞していた。
人気の高さがうかがえた。


東京の一日(美術館編 4)

2024年08月07日 22時07分28秒 | Weblog
        ←初展示作品
              ポール・ゴーガン「サン・トゥアン教会」
              1882年のパリの株式市場の大暴落を契機に
              ゴーガンは株式仲買人を辞めて画業で生計を      
              立てることを考える。そして、1884年、家族
              でルーアンに移る。生活費が安いからという
              理由であったらしいが、うまくいかず、妻は
              子どもたちを連れて実家のあるコペンハーゲ
              ンに戻る。ゴーガンも年末にコペンハーゲン
              に移る。そんな不遇時代の作品。
 ↑
ジャン=パティスト・カミーユ・コロー
「ナポリの浜の思い出」
19世紀の画家たちにとって、イタリアは憧れの土地でした。
コローもイタリアを3度訪れ、戸外スケッチを手がけてい
ます。ナポリ滞在は短いものでしたが、画家に強い印象を
残したようで、後年も、この地を追想した風景画をいく度
か描きました。なかでも銀灰色のニュアンスが散らされた
本作品は、コロー晩年の画風をよくあらわしています。こ
の特徴的な縦長の大画面の前に立つと、木立の奥から海風
が吹き寄せてくるようです。(出展・展示室作品解説パネル)




東京の一日(美術館編 3)

2024年08月02日 21時00分58秒 | Weblog

      ← 「男と女」パブロ・ピカソ

「並木道」            ピカソの絵画に関する説明はなしです。
クロード・モネ          しかし、前回の≪胸像≫よりもかなりの
                 崩れがあり、その違いがわかる。

1864年の夏、モネは バジールと共にノルマンディー地方のオンフルールで制作に取り組みました。現存する数少ない初期のひとつであるこの≪並木道≫は、その際に、オンフルールとトルーヴィルとを結ぶ街道筋にあるサン・シメオン農場の付近を描いたものです。暗く落ち着いた色調と濃密なマティエールにはバルビゾン派やクールベら先輩画家からの強い影響が窺がえる一方、道の上に戯れる光の描写にモネの個性の萌芽を見出すことができます。