夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『バンクーバーの朝日』(試写会)

2014年12月24日 09時36分21秒 | Weblog

戦前、カナダのバンクーバーに野球チームがあり、差別に耐えながら野球で認められようと頑張った人たちの歴史。まず、こんなことがあったんですということで軽く歴史が知れる。
野球のことでは、この時代にはすでに日本の戦い方である〝リトルベースボール〟が生まれていた…という歴史も軽く知ることができる。

が、それだけ。すごい名作感を出しながら、湧き立つものがない。不思議な感覚を覚える映画
妻夫木聡、勝地涼、亀梨和也、上地雄輔という演じることができるキャスト、野球ができるキャストが揃ったのに生かしきれていない。脚本でなんとかしないと…
宮崎あおい、高畑充希、佐藤浩市も出演している贅沢な映画。

ラストにある老人がインサートされるが、紹介はなし。野球のメンバーだったのか?メンバーだとしたら誰なのか?映画を観る限りわからない。
いろいろなしがらみはあったのかはしれないが、石井裕也監督には自由に撮ってほしかった。『舟を編む』がおもしろかっただけに、残念だ。
ただ、ハードルを高くして観てしまったのもしれないが。



(11月26日、試写会にて鑑賞済み)

『海月姫』(試写会)

2014年12月23日 09時14分35秒 | Weblog
物語の舞台はとある町の〝天水館〟という下宿。
そこには、クラゲ、ジジ専、和物、鉄道といったオタク女子が住み込んでいた

あるとき、クラゲオタクの月姫が女装男子の蔵之助と知り合って…。小さな奇跡を起こす

いい意味でハチャメチャ。
若い人には、ちょっと背中を押されて前に進める感じがするかも。

原作は東村アキコの人気コミック。
監督は『ひみつのアッコちゃん』の川村泰祐、ヒロインの倉下月姫にはドラマ「あまちゃん」の能年玲奈が扮した。

女装男子を演じた菅田将暉と堅物代議士秘書を演じた長谷川博己が主演の能年玲奈を好アシスト。
オタ仲間には、太田莉奈、篠原ともえ、池脇千鶴、馬場園梓(アジアン)。

(12月27日公開)

『神様はバリにいる』(試写会)

2014年12月18日 07時52分19秒 | Weblog
婚活ビジネスに失敗し、借金を背負った祥子は、自殺をして返済にあてようとバリへやってきた
しかし、そこでリュウに自殺を止められる。そんなことをしたら土地の価値が下がる…と。そして連れて来られたのはアニキと呼ばれる人物の所。このアニキの人相や行動から危険な空気を察した祥子だが、アニキはなぜかバリの人から慕われていた。しかも、30程の会社をバリで経営している大富豪という

日本から杉田が追いかけてきて、祥子は逃げるわけにもいかず、アニキの下で経営術をみにつけようと、メモをとることに。ダジャレ好きでおやじギャグ満載のアニキの金言?に不安を持ちながらも、やがてその言葉や考え方が理解できるようになる。
ちなみに、杉田の役には深い意味はないが、ナオト・インティライミがいい味付けを果たしている。人助けから成功し大富豪となったアニキの実話から生まれた痛快なエンタテインメント作。

どこか昭和感があり、懐かしさがある作品。こんなおせっかいな人、昔はいたような…。
エンドロールでは湘南乃風の主題歌を聞きながら、ラストのバリらしい夕日まで鑑賞しよう。この映画を表現する一つの答えがある。監督は『デトロイト・メタル・シティ』の李闘士男。出演は、アニキに堤真一、祥子には尾野真千子、リュウを玉木宏が演じる。また、祥子をバリまで追いかけてくる杉田をナオト・インティライミが演じている。
堤真一は関西出身で、笑いのわかる人。適役である。

ただしかし、堤真一、尾野真千子、玉木宏…このキャストで違う内容の映画を観てみたい。これも悪くないけど、もったいないような。
(2015年、1月17日公開)