(左は昨日のコンサートの案内…寒くて撮影場所も遠くてブレが激しく、次の日に取り直し)
上白石萌音の日本武道館での初コンサート。
当方は昨年、コンサートツアーには行けなかったので2年ぶり。
恒例である、本人の会場案内。優しくてわかりやすい語り口が、アナウンスにぴったりだと思う。
そして、この人のコンサートは、語るように歌う上白石萌音本人の一人ミュージカルになってい
ると思うのだが、今年は、本当にミュージカルが飛び出した。
まずは、「なんでもないや(movie ver.)」からスタート。その後2曲続いたところで、おおよ
そデビューのミニアルバムのとおり進んでいくと本人が明かす。
「ハッピー・エンド」「一縷」と当方が好きなナンバーも歌いテンションアップ。特に、「一縷」
は映画『楽園』の主題歌で(上白石萌音は主題歌のみ担当)、すごくいい歌なので、、、RADの
野田洋次郎作品である、、、もっと知ってほしい思いあり。
次にカバーアルバムの「あの歌」からメドレー。とはいえ15分の長さがあるというを経る。←歌
唱していたご本人より上手いやつがあると記しておく。
後半は、本人の主戦場である舞台やミュージカルについて知ってほしいということで、舞台作品
やミュージカルナンバーへ。まずは「組曲虐殺」から「奥多摩の低い月」を、出演者三人の女性
として歌い分け。
そして、九州・博多座で「エリザベート」のマチネ公演を終えた井上芳雄が登場!!!←忘れて
いたが、今日25日は昨日からの寒波と大雪による影響で交通に影響が出ていた。当方も新幹線
で東京に向かうも約80分遅延で到着している。その事情があるのに武道館にやってきた井上芳
雄である。
上白石萌音と井上芳雄の二人は、ミュージカルでは上白石萌音の相手役(恋人役)が一択で井上
芳雄なのだ。ドラマや映画では他のイケメンと恋人役を演じている上白石萌音だが、舞台ではず
っとぼくだけが相手役でありたいと、かねてより井上芳雄はアピールしている。
そんな仲の良いやりとりの中、「ダディ・ロング・レッグス」「ナイツ・テイル」から一曲づつ
デュエット。初めに、上白石萌音のコンサートは本人による一人ミュージカルだと書いたが、こ
こで本当にミュージカルが始まってしまう。「ダディ~」の方はチケットがとれなかったので観
ることができなかった者としては得した気分となる。しかも、セリフ入り。
井上芳雄とのリハーサルはなしのままにもかかわらず、息の合ったところを見せていた。
その後、本人が去年出演し、読売演劇大賞・優秀女優賞を受賞した「千と千尋の神隠し」から
「いつも何度でも」を。
舞台「千と千尋の神隠し」での千尋役を観劇している当方。歌い出すと目がテンというか、目を
見開き、鳥肌が立つ上手さ!!
しかも、当方からの視点では千尋は萌音…ということもあり。圧巻の歌唱に釘づけとなった。
ラストは森山直太朗プロデュースで第100 回高校サッカー応援ソング「懐かしい未来」。
アンコールは10年前から久しぶりに歌う「舞妓はレディ」から始まり、「The Voice of
Hope」「夕陽に溶け出して」の3曲だった。
デビュー曲から、カバー曲やら、ミュージカル曲やらで、上白石萌音という人のすべてが
ドドっと詰まった約3時間だった。10年間の変遷がわかる、そういうセットリストでもあ
った。
武道館まで無事に着いて良かった!近年行ったコンサートで、一番ワクワクした。
心に響くコンサート。癒やされるのに、迫力でやられる。予想と想像を超えてきた。底知
れぬ実力の持ち主ではないだろうか。座席は舞台からみて最左翼。本人の正面の姿は見え
ず、横と肩から背中あたりがほぼ。が、小さい体に宿るものすごいエネルギー。
そして、何より歌が好き!が伝わるものだった。しかし、正面からの演出はやっぱり見て
みたかった。
ちなみに、4月に大阪で行われる井上芳雄と上白石萌音のミュージカル「ジェーン・エア」
のチケットが取れている、、、今度はオン・ステージシートという舞台上に設置された座
席。今日はよく見えなかったけど、次回は見えすぎる座席となる。チケットが取れたとき
から、震えている。
ちなみに、「ジェーン・エア」は松たか子が前公演では主演していた。そのときは、見逃
している当方である。←ファンクラブの会員だったこともあるのに
上白石萌音は、27日(本人の誕生日)からビルボード東京とビルボード大阪でコンサート
が控える…5公演行う。今日とは違う姿の彼女が見られるはずだ。行きたかったが、チケ
ットは橋にも棒にもかからなかった。今日は歌わなかった、期待していた2曲は歌うのか?
“カムカム”絡みのあの曲、、、どうなの??
追記 写真を張りつけていて思い出した。上白石萌音本人のたっての希望で、武道館で
歌いたかった曲としてスターダストレビューの「ブラックペッパーのたっぷりきいた私の
作ったオニオンライス」を歌唱した。バラエティ番組で見た方もいると思うが、彼女の両
親がスタレビのファン。小さいころから聴いていたということで、番組でコラボをしてい
た。
爆風スランプは日本武道館を“大きな玉ねぎ”と表現(3枚目の写真を参照)している。その
ことも知っている彼女は、玉ねぎ←→オニオンとして連想。その曲を披露した。
※特記事項
2月2日木曜日、讀賣新聞「第30回読売演劇大賞」の記事より。上白石萌音は「ダディ・ロ
ング・レッグス」と「千と千尋の神隠し」の演技により最優秀女優賞を受賞した。新人賞
である杉村春子賞も該当していたが、最優秀を受賞したことにより除外された。そのため、
新人賞は大原櫻子が受賞している。
ますます、チケットが取りづらくなりそうだ