売れない古美術商と陶芸家を中井貴一と佐々木蔵之介で繰り広げるコメディの第2弾。今回は、武将茶人・古田織部の茶器をめぐり、丁々発止のコンゲーム(騙しあい)で、次々とどんでん返しで以外な方向へ物語が進んでいく。
織部は、ひょげたもの…歪んだもの、割れて繋ぎ合わせたもの…の陶器にも興味を示していたという。
古物商・則夫(中井貴一)の店に、テレビ取材が入る。しかし、大御所鑑定人(竜雷太)からは商品を酷評され、憤慨する。そんなとき、陶芸家・佐輔(佐々木蔵之介)もあるところから偽物をつくるように依頼されるが、断ったことから苦境に。それを機に二人は再会することとなる。
そんなとき、謎の着物美人・志野(広末涼子)が則夫の店にやってくる。父の形見を取り戻したい、その思いにほだされた則夫は、テレビ番組を使って大手有名古美術店や大物鑑定人、人気の陶芸王子(山田裕貴)を巻き込みながら、一攫千金を狙う。
中井貴一は定評のあるコメディ作品。次々と展開していく物語にはオチがあり、飽きさせない努力をしているし、ベテラン陣が勢揃いで安定して観ることができるが、若い層を取り込むのは難しそう。
ヒロインの広末涼子は、着物での所作と煙草を吸う所作という相反するものに、気をつかったという。そこが、この映画のポイントのひとつ。
最後のシーンまで観るとをオススメする。シリーズ化を目指してる??…かも。