最初は、岡田准一は黒田官兵衛ではなく石田三成、平岳大は今度は島左近なのね、大谷刑部は片岡愛之助ではないのねと、時代劇のイメージで思考があっちに行ったりこっちに行ったり、あれやこれやがちらついたりで軌道修正しつつ鑑賞。
歴史どおりで、最後は決まっているので、あれが驚きということはないが、たくさんの時代劇に出演してきたキャストみんなの演技はさすが。役所広司は、徳川家康の狸ぶりと猛将ぶりの振り切った演技が秀逸。
1600年、秀吉亡きあと、豊臣家の忠誠心立ち上がる石田三成(岡田准一)と、天下取りの野望を抱く徳川家康(役所広司)。権謀渦巻く戦いを新しい解釈で描く。キーワードは、三成の旗印でもある大一大万大吉。
迫力ある合戦のシーンは映画だからこそのものだ。それだけでもこの映画を観る価値あり。
このシーン必要?と思うところもあるのだが、緊迫した場面ばかりだと息がつまるから一服の清涼剤としよう。
歴史があまり詳しくない人のために、誰がどのあたりの場所で陣を張っているのか、地理的な説明があるとわかりやすかったのではないだろうか。
命を懸けて三成を守る忍び・初芽を有村架純。小早川秀秋を東出昌大が演じる。
監督・脚本は原田眞人。