夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「関ケ原」

2017年09月19日 12時34分51秒 | Weblog

最初は、岡田准一は黒田官兵衛ではなく石田三成、平岳大は今度は島左近なのね、大谷刑部は片岡愛之助ではないのねと、時代劇のイメージで思考があっちに行ったりこっちに行ったり、あれやこれやがちらついたりで軌道修正しつつ鑑賞。

歴史どおりで、最後は決まっているので、あれが驚きということはないが、たくさんの時代劇に出演してきたキャストみんなの演技はさすが。役所広司は、徳川家康の狸ぶりと猛将ぶりの振り切った演技が秀逸。

1600年、秀吉亡きあと、豊臣家の忠誠心立ち上がる石田三成(岡田准一)と、天下取りの野望を抱く徳川家康(役所広司)。権謀渦巻く戦いを新しい解釈で描く。キーワードは、三成の旗印でもある大一大万大吉。

迫力ある合戦のシーンは映画だからこそのものだ。それだけでもこの映画を観る価値あり。

このシーン必要?と思うところもあるのだが、緊迫した場面ばかりだと息がつまるから一服の清涼剤としよう。

歴史があまり詳しくない人のために、誰がどのあたりの場所で陣を張っているのか、地理的な説明があるとわかりやすかったのではないだろうか。

 命を懸けて三成を守る忍び・初芽を有村架純。小早川秀秋を東出昌大が演じる。

監督・脚本は原田眞人。

 

 

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『三度目の殺人』

2017年09月12日 10時47分54秒 | Weblog

 殺人事件で無期懲役になった前歴のある三隅(役所広司)は、出所後に働いていた食品工場の社長を手にかけ、さらに死体に火をつけた。

三隅は自白し、死刑判決が確実視されていたが、その弁護を重盛(福山雅治)は渋々引き受けることになる。

重盛は、裁判をビジネスととらえる弁護士であったが、三隅の供述が二転三転する中で翻弄され、考え方も変化していく。

そんな中で、新たな事実が判明していくが…。

 

被害者と被疑者、弁護士と検察。それぞれが描くゴールに向けて、裁判劇が行われる。そこでは、何も真実は語られない。虚しい現実に遭遇する。

 

タイトルの〝三度目の殺人〟とは、誰が誰に殺されたということなのか??その意味とは??ラストシーンで重盛が十字路に立つ意味とは。

 

 ミステリー感はあまりない。司法の歪みを訴えたいものなのか?原案、脚本、監督、編集のすべてが是枝裕和監督なので、撮影しながらどうセリフを変えるかも自由。

そう捉えれば会話劇なのかも。

 重盛と同期の弁護士には吉田鋼太郎、軒弁には満島真之介。被害者の妻に斉藤由貴、その娘を広瀬すずが演じる。

 

 

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『幼な子われらに生まれ』

2017年09月07日 09時41分20秒 | Weblog

直木賞作家・重松清の小説を映画化。

再婚した中年サラリーマンの信(浅野忠信)は、前妻(寺島しのぶ)との間に生まれた娘と3ヶ月に一度面会し、楽しく時間を過ごしていたが、今回は心の底から楽しめてはいなかった。二人目の妻(田中麗奈)が妊娠したからだ。

奈苗の妊娠を知った長女は、実の父親((宮藤官九郎)しか父親として認めないという

父親に会わせろと日々迫る長女に信と奈苗は手を焼く。信にも仕事上のことで奈苗には言えないイライラしたものを抱えていた。

 

キャストがそれぞれにいい味を出している。特に宮藤官九郎の廃れた感じは、納得の演技。ハマっていすぎる素晴らしさ。

血のつながるのが家族か、血のつながらなくても家族か。葛藤が押し寄せる。

 映画でしかできない題材で映画らしいのが良い。

それにしても、思春期の女子の感情は複雑ですわ

 

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『トリガール!』

2017年09月02日 17時40分47秒 | Weblog

 

人生に流されまくりで生きてきた鳥山ゆきなは、大学入学早々、一目惚れした圭先輩に誘われるまま、人力飛行サークル〈Team Bird Trial〉のパイロット班に加入する。

琵琶湖で開催される大会に向けて準備するなか、ゆきなは狂犬と呼ばれる坂場先輩の存在を知る。
坂場は前年の大会で心の傷をおっていた。


前年のトラウマから、坂場の責任でテストフライトで失敗し、圭先輩は大怪我。急遽、ゆきなは坂場と本大会で組むことになった。
そして、二人はTBTすべての想いをのせて飛び立つ。

犬猿の仲のゆきなと坂場を演じるのは、土屋太鳳と間宮祥太朗。この二人の丁々発止の台詞の攻防はほぼアドリブだという。そのため、前半はテンポ良く進む。それがポイント。

鳥人間コンテストに熱い思いをかける人たちの姿を感じとれる。
低予算製作のためか、演出なのか、ラストにパンチがない気もするが、全体的には佳作。もっと強烈なウザいキャラの先輩がいてもよかった。

体育大学在学中の土屋太鳳の身体能力の高さを再確認。ロードバイクをあのスピードで走り切れるのはさすが

しかし、まだまだ土屋太鳳はできるはず。動き回れるはずだ
コックピットの中で自転車をこいでいるだけなのはもったいない。
スクリーンの端から端まで動き回る。今後はそんな役に期待したい。