夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「幸せのちから」(試写会)

2007年01月24日 23時43分51秒 | Weblog
 アメリカンドリームを実現した、真実の物語。
 クリス・ガードナーは、医療器具を売るセールスマンとして一所懸命働いていたが、売り上げは上がらない。クリスの妻も生活を支えるため、4ヶ月もの間16時間も働いている。息子のクリストファーを交え、楽しく暮らしたいが生活は楽にはならない。家賃も払えない貧しさにがまんができず、クリスの妻は家を出て行く。そんな時、クリスが選んだ最後の道は、一流証券会社へ入社することだった。学校では成績がトップだったこと、数字に強く数学の教科書を1週間でクリアしたこと…その自分の才能を信じて証券会社の面接に臨む。しかし、社員への道は遠く、6ヶ月は研修期間で無給で働かなければならなかった。しかも、正式に採用されるのはただ一人という厳しさだった。
 こうしてクリスと息子・クリストファーの夢を目指す日々は始まる。研修をしながら、医療器具を売り歩く。お金がなくなれば、教会で提供されるベッドを確保するために並ぶ。ベッドにありつけなければ、駅のベンチがベッド代わりになる。寝る間を惜しみ、教会の暗い部屋でも勉強を続けるクリスに゛明日゛は、やってくるのか?
 主演のクリスには゛この人の映画は当たる゛と言われているウィル・スミス。クリスが愛して止まない息子クリストファーには、ウィル・スミスの実の息子・ジェイデン・クリストファー・サイア・スミスが扮している。セリフのないところでも、親子間の愛情が空気として伝わってきて、胸を締め付けられることだろう。監督は、イタリア映画界の新鋭・ガブリエル・ムッチーノ。(朝日生命ホールにて試写会)

あるある大事典?

2007年01月21日 21時51分56秒 | Weblog
 「発掘!あるある大事典〓」で番組内容にねつ造あり。個人的には、この番組をみたことがありません。番組のおもしろさが私にはわからなかったんです。
 番組を信用して一所懸命ダイエットをするために納豆を食べていた人、また対応に振り回された納豆業界…人気番組であることに、あぐらをかいてきた番組づくりになってしまったのでしょうか。

伝説の娼婦を知ってますか?『ヨコハマメリー』

2007年01月20日 19時58分43秒 | Weblog
 戦後50年が経ってなお、娼婦としての生き方を貫いた゛ハマのメリー゛。彼女は娼婦でありながら、気品ある立ち居振る舞いを見せて、娼婦としての気概を持ち、生きていた。 顔を白く化粧し、80歳を過ぎても現役の娼婦を続けていた彼女の生きざまをドキュメンタリータッチに追っている。娼婦としての生き方がいいとか悪いとかは、それぞれこの映画を観た人の判断に任せている。
 まだ30歳(公開当時)になったばかりの横浜出身の監督がとらえた、゛ハマのメリー゛である。 (大阪市立両国人権センターにて)

『硫黄島からの手紙』

2007年01月19日 10時26分23秒 | Weblog
 まるでその場にタイムスリップしたようで(実際にはあり得ないが)、鑑賞後の足取りが重い…あまりにも悲劇的で、語ると史実が軽くなりそうである。
 第2次世界大戦の終盤、日本軍は本土防衛のため硫黄島を最後の砦にした。死を覚悟しながら、決戦に備える兵士たち。そこに、西洋の戦い方に詳しい栗林中将が赴任してくる。 硫黄島を一日でも長く守ることで、本土にいる家族が一日長く守れる…その戦いは、今日という日本につながっていると信じたい。
 既にご存知のとおり、栗林中将には渡辺謙が扮している。また部隊の上役に、伊原剛志、中村獅童扮しているが、上司としての゛責任の取り方゛をどうするかがはっきりと別れて描かれている。一兵卒を演じる二宮和也が、兵士として成長していく姿もまた悲しい。 

これが、日本の裁判!「それでもボクはやってない」(試写会にて)

2007年01月15日 23時20分49秒 | Weblog
 ’09年から裁判員制度が実施される我が国で、刑事裁判がどのように進むのか知る人は限られているであろう。社会的に裁判への関心が高まっている今、「それでもボクはやってない」は、日本の裁判制度の問題点を明らかにしていく。 フリーターの金子徹平は、会社面接に向かう途中の電車内で痴漢に間違われ、現行犯逮捕されてしまう。警察の取り調べでも、検事取り調べでも徹平の無実の主張は認められず、起訴される。徹平の弁護に当たるのは、ベテラン弁護士の荒川と新米弁護士の須藤。被害者と同じ女性である須藤は、痴漢事件の担当を嫌がるが、「痴漢冤罪事件には、日本の刑事事件の問題点がはっきりとあらわれる」と荒川に言われる。 徹平の母や徹平の友人・達雄も徹平の無実を信じ動き始める。そして、裁判が始まる。
 刑事事件で起訴された場合、99.9パーセントが有罪となるという日本の裁判の事実。゛犯人゛であると決められた以上は、有罪の方向へ向けられるのが日本の裁判ということか…。『Shall we ダンス?』の周防正行監督が11年ぶりに手がけたのは、゛ニッポンの裁判゛。まるでドキュメンタリーのように、映像は進んでいく。竹中直人などワンポイントで゛周防組゛の俳優がキャスティングされ、笑いを誘うようになっているのは、周防作品の成せる技であろうか。
 それにしても、痴漢冤罪事件があるということは、真犯人が別にいるということ。しかも、うまく逃げおおせて、今日も、そして明日も痴漢行為を続けるのであろう。その反面、被害を受ける人が、乗り物に乗れなくなるほどのダメージを受ける。現実として、今日も真犯人が何くわぬ顔で痴漢行為を続けているということに、憤りを感じる。
 今作の主演は、「硫黄島からの手紙」で名演技を見せ注目される加瀬亮。ベテラン弁護士荒川に役所広司、新米弁護士に瀬戸朝香。また徹平の母・豊子に、もたいまさこ。徹平の友人・達雄には山本耕史。他にも、実力派揃う俳優陣が個性ある演技を見せている。

テレビ番組との違う迫力で魅せる?「大奥」

2007年01月12日 23時15分58秒 | Weblog
 テレビで視聴率を稼ぎ、人気シリーズとなった「大奥」が、満を持しての映画化。テレビとは違い、大物?のキャストを揃えた映画版は、大奥史上最大のスキャンダルと言われる、゛絵島生島事件゛を取り上げたもの。 女が生きていく方法が今よりももっと少なかった時代、大奥で働くことは、世間から羨望のまなざしをうけたことだろう。多くは、貧しい生活を支えるために、女性たちは身を粉なにして働いた。まぁ、そんなことはいい。
 女の園の大奥。女性がたくさん集まると、つまらないことが゛事件゛になるものでございます。足の引っ張り合いは、現代でも珍しいものではないかもしれません。゛女の業゛とは、深くて、怖いものなのでしょう。
 恋愛が自由にできない「大奥」の掟。゛女の価値゛について考えさせられます。女たちの嫉妬とともに、豪華着物もお楽しみ。
 出演は、仲間由紀恵、西島秀俊、井川遥ほか、テレビの「大奥」にも出演していたお馴染みのメンバーが勢揃いしている。

「幸福な食卓」(試写会)

2007年01月09日 23時19分32秒 | Weblog
 「お父さんは、お父さんを辞めようと思う」ー父親のこの一言から物語りは始まる。崩壊しかけの家族、微妙なバランスで家族の形を保ちながら、家族は成立している。父親の宣言を受け入れる子どもたちの表情を確認したときから、すでに、観る者は物語りに引き込まれているだろう。
 人は気づかないうちに、誰かに守られている。家族は作るのは大変だけど、簡単にはなくならないーというのがテーマと言える。
 いつも゛何か゛は朝の食卓から始まる。その日も父が「お父さんはお父さんを辞めようと思う」と宣言する。その父は、3年前に自殺未遂をしていた。その時、母は家を出、自宅近くでアパートを借りている。兄の直は、成績はいつも一番で伝説の天才児と言われたが、大学に行かず、農業を始めている。そんな崩壊した家族の中で健気に生きる佐和子。懸命に生きようと思い出した佐和子の身に、悲劇が襲いかかる。しかし、皮肉にもその悲劇は、家族が再生していくきっかけとなっていく。
 主人公・中原佐和子を演じるのは゛ミスマガジン2005゛のグランプリを獲得した北乃きい。佐和子の前に突然現れた転校生、大浦勉学には「亡国のイージス」で若手ながら存在を見せつけた勝地涼。佐和子の父に羽場裕一、母に石田ゆり子。佐和子の兄・直は、平岡祐太が演じている。原作、瀬尾まいこ。
 主題歌は、Mr.Childrenの「くるみー
for the Filmー」。ラストで主人公・佐和子が道を歩くシーンで主題歌が流れる。このシーンと歌の歌詞が、この映画のすべてとも言える。
(梅田ピカデリーにて試写会)

今年もこれからスタート

2007年01月02日 18時06分18秒 | Weblog
 「米朝一門会」を大阪ヒルトンホテル・桜の間で鑑賞。サンケイホールが改装中のため2年連続で、ヒルトンホテルでの開催である(サンケイホールは来年秋にリニューアルオープンする)。
 今日の出演は、桂よね吉、桂米左、桂都丸、桂米朝、桂南光、桂ざこば。桂南光は、今の時期が円熟期なのであろう聴いていても勢いがあり、言葉のとおりも良く、聴きやすい(つぼ算)。桂ざこばは、テレビのキャラクターそのまま、自虐的ネタをつかみにして本題へと入っていた(子はかすがい)。
 去年の夏、骨折のため入院、療養していた米朝師匠が回復し、去年後半から復活。この米朝一門会でも、元気な姿を見せてくれた。ただ、83歳ということもあり、ひと頃の勢いある声が届かず、残念な思いがした。
 明日3日も同じ場所で米朝一門会が開かれる。米朝、ざこば、南光は変わらず出演する。チケットは既に完売している。