夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

うつせみ

2006年03月29日 23時44分49秒 | Weblog
 夫から暴力を受け、生きる力を無くした人妻と住む場所がない青年。二人が生きていく場所とは、その愛の形とは。
  青年テソクは不思議な雰囲気を持つ。彼はバイクで街を駆けながら、留守宅を探し、誰もいない家を見つけては、本当の住人が戻るまでのわずかな間、その家で過ごしている。洗濯をして、ソファでテレビを見て、料理をつくり、お風呂に入り、パジャマに着替えて寝る。それが彼の日常だ。
 そんなある日、豪奢な家に忍び込んだテソクは、その家の妻ソナに出会う。ソナは、独占欲の強い夫に暴力を振るわれ、顔なアザをつくり、生きる力を失っていた。テソクがソナを夫から助けたそのとき、テソクのバイクにソナは乗り込む。そこから、テソクとソナの不思議な旅は始まる。今度はふたりで留守宅を探し出すテソクとソナ。ふたりは、いっさい言葉を交わすことはないが、心はつながっていく。
 「うつせみ」は、韓国映画界の異端児と言われたキム・ギドクの監督作品。美しい映像美とともにミステリアスな雰囲気で展開する。この世は夢か、現か、幻か…が作品のテーマとなっている。ソナにイ・スンヨン、テソクにジェヒ(イ・ヒョンギュン改め)。第61回ヴェネチア国際映画際/国際映画批評家同盟賞受賞作品。
(角川ヘラルド試写室にて試写会)

子ぎつねヘレン

2006年03月24日 23時17分37秒 | Weblog
 道ばたで、じっと動かないままでいた子ぎつねを連れて帰ってきた太一。しかし、子ぎつねには目が見えず、耳が聞こえないという障がいがあった。太一は子ぎつねを゛ヘレン゛と名付け、懸命に世話をする。
 主人公の太一がヘレンに語りかける言葉は、子ぎつねに向けられたものでありながら、実は、人間に向けてのメッセージでもある。子ぎつねの姿をとおして、命の大切さを感じてほしい。
 太一と同居することになる獣医に大沢たかお、太一の母に松雪泰子。また、藤村俊二や吉田日出子といったベテランが少ない出番ながらも、存在をアピールしている。劇中に登場する動物のフォトにも心を動かされる。

決勝進出!~WBCで韓国を破る

2006年03月19日 23時13分04秒 | Weblog
 WBC(ワールドベースボールクラシック)準決勝で、日本が韓国に6ー0で勝利、もうひとつのブロックを勝ち上がってきたキューバと決勝で戦うこととなった。予選リーグから、日本は2度韓国に負けており、今日は負けられないプライドをかけた戦いだった。
 キューバは言わずと知れた、アマチュアチームにして世界最強のチーム。日本は、投手力を中心とした日本らしい野球をするしかないだろう。
 オリンピックでは、おそらく今度の北京大会で野球という種目はなくなるだろう。さらに、野球を世界に広めるためには世界規模の大会は必要で、表向きはそのために始まったWBCなのだ。その第1回大会。アメリカは勝つはずだった。そのための、トーナメントの組み合わせ(キューバやドミニカと当たらないように)だった。しかし、アメリカが決勝に進むこともなくなり、姿を消す。もしかして、この大会はなかったことにする…っていうことはないですよね。

彼は、力道山である

2006年03月18日 21時42分18秒 | Weblog
 戦後の復興に向けて、人々は強い力が必要だった。日本人にとって、力道山は間違いなくヒーローだったのである。
 朝鮮から、日本にやってきて、相撲界で出世しようとするも、国技であるが故に外国人が大関、横綱になることを協会は認めない。ジレンマと持っていきようのない気持ち。力道山は新しい自分の居場所を探るべく、アメリカに渡り、日本にプロレスを持ち込む。テレビの普及とともに、力道山はヒーローとなっていく。
 差別を受けながらも、朝鮮人でもなく、日本人でもなく、世界人として日本で生きようとした姿を今作では描いていると言うべきか。
 主演の力道山には、韓国では器用にどんな役でもやりこなすことから、゛カメレオン俳優゛と言われるソル・ギョング。妻に中谷美紀。力道山を支えるマネジャーともいうべき役所に萩原聖人。興行主には藤竜也。また他にも、実際のプロレスラーも要所要所で出演している。
 力道山がヒーローだった人には、辛い展開かもしれない。

アメリカは人種のるつぼ、なのである

2006年03月17日 20時57分24秒 | Weblog
 アカデミー賞作品賞を受賞した「クラッシュ」。多民族が暮らすアメリカ、自由の国といいながら、こんなにも人種差別がまかり通っているのか…。
 わずか36時間という時間の中で、人種のるつぼL・Aで暮らすの人々の人生模様が交錯する。差別は日常化し、すべての人が他の誰かを差別する…日々それが繰り返される。自分たちのエゴのために誰かを下敷きにして成り上がる。人の世は、なんと悲しく酷いのか。
 オープニングがラストにつながるストーリー展開だが、わかりやすい。

大相撲

2006年03月12日 20時42分56秒 | Weblog
 本日より15日間、大相撲春場所が大阪府立体育会館で行われます。
 先場所幕の内優勝の大関・栃東が、先場所のような活躍をみせることができるのかどうか、期待が集まるところです。一方、大関・魁皇は9度目のカド番となり、奮起できるかどうか。など、注目されています。
 人気大関・琴欧州が右ひざにぶあついサポーターを巻いていたのが気になるところ。


アーティストに向いているのかな?

2006年03月10日 23時39分49秒 | Weblog
 3月10日と言えば松田聖子の誕生日ですね。と、いきなり林家ぺーのようですが…。
 同じくこの日は、藤井隆や山田花子の誕生日だったりもします。確か、藤谷美和子もこの日だと思います。大変個性的なメンバーばかりですよね、偶然なこととは言え。芸術家タイプ?エンターテイメント性あふれる?とか、どの言葉があてはまるのかはわかりませんが、みんなが集まると楽しそうです…??
 年度末です。一つのことが終わったり、始まったりする季節ですね。確定申告期間もそろそろ終わりが近づいています。急ぎましょう。

人生を季節になぞらえて描く「春夏秋冬…そして春」

2006年03月04日 16時31分24秒 | Weblog
 人の煩悩はつきない。俗世間では゛欲゛の塊と言えるのだろうか。
 和尚は、山奥の湖に浮かぶ寺を小僧と護っていた。遠く世間と離れた生活。食べ物も自給自足だ。仙人のような和尚と対比して小僧が成長していく様を描く。人の生き方、死んでいく様を季節になぞりあうかのように話は進んでいく。春のあとに夏がきて、秋となり、冬を迎える。だが、季節はめぐり、また春がやってくるのである。
 韓国の山間の美しい景色とともに、人の生命と照らし合わせてみることができる。監督はキム・ギドク。

イナバウアー

2006年03月01日 23時18分00秒 | Weblog
 オリンピックも終わり、金メダリストの荒川静香さんは、日本に帰ってきて、大騒ぎになっていることに驚かれていることと思います。荒川さんが演技で見せた゛イナバウアー゛は、今年の流行語大賞になるかという勢い。ネットでは、゛イナバウアー゛という言葉の検索件数が増えているとか。
 荒川静香さんの背中を反るイナバウアーが美しいため、足を開いて背中を反るのがイナバウアーと勘違いしている人が多いようですが、イナバウアーは、足の運びの動きのことです。荒川静香さんの場合、それを背中を反って移動している姿が世界一美しいということになるのでしょうか。
 さて、3月となり映画のプログラムも変更してきます。オリンピックがらみでは、カーリングをテーマにした「シムソンズ」が始まっています。今回のオリンピックで健闘し、カーリングのおもしろさが伝わり、映画でも楽しめることでしょう。