夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「22才の別れ Lycoris葉見ず花見ず物語」

2007年08月29日 17時37分35秒 | Weblog
 22年前の過去を描く部分の映像は幻想的。映像の美しさに定評のある大林宣彦監督の真骨頂と言えるだろう。ただ、ストーリーにはもう少しインパクトがあっても…。
 川野俊郎はもうすぐ44歳。独身で立派なマンションで暮らす商社マンだ。付き合っている彼女はいるが、結婚までは踏み込めない。あることで病院に行った帰り、マンション近くのコンビニで花鈴(かりん)という少女と出会う。花鈴と話をするうち、22歳の誕生日に別れた恋人・葉子のことを思い出す。
 映画の最後に流れる、伊勢正三の「22才の別れ」に22年前のことが走馬灯のように浮かぶ人たちは、多いに違いない。
 

「ラッシュアワー3」

2007年08月27日 21時27分40秒 | Weblog
 今度の舞台はパリ。ジャッキー・チェンとクリス・タッカーのおなじみのコンビが犯人逮捕のために、暴れ回る。真田広之と工藤夕貴が悪役で参加、軽快なアクションを魅せる。 アメリカ人やフランス人の特徴?が披露され、それがツボにはまる。
 香港のハン大使がロンドンでの国際法廷中に銃撃される。警備していたリーは犯人を追って、パリへ飛ぶ。

「夕凪の街 桜の国」

2007年08月08日 19時53分35秒 | Weblog
 被爆国ではなく、被爆者の視点からの戦争と原爆を描く。『私が死んだら原爆を落とした人たちは喜ぶかのぅ(殺すという目標を達成して)』…ごめんなさい、全部が正確な言葉として自信がないのに掲載してしまいました…という主人公の言葉が印象的。
 「出口のない海」に続く、佐々部清監督作品。こうの史代の同名漫画の映画化である。
 広島に原爆が投下されてから13年。平野皆実は被爆しながらも懸命に生きているが、自分が生き残ってしまったという罪のような思いを抱いている。同僚の打越の愛の告白を受けるが、まもなく、皆実の体を原爆症がおそっていく。
 そして現代。定年を迎えてまもない父・石川旭の最近の行動を怪しく思う娘の七海。父の跡を追ううち、七海は自分のルーツを知ることとなる。
 夏休みに入り、アニメーション映画など、ファミリー向けの映画がまっさかり。でも、こんな作品を家族で観てみるのもいいかも。

「ベクシル 2077日本鎖国」(試写会)

2007年08月02日 22時56分49秒 | Weblog
 この映画は゛2067年に日本は完全鎖国した゛…というショッキングな語りから始まる。そして、完全鎖国した10年後の2077年が物語の舞台である。 最先端の゛3Dライブアニメ゛でありながら、アンドロイドやバイオテクノロジーなど、20世紀末にもてはやされたキーワードが登場。なぜかなつかしい感じもしてしまう。
 日本は、ハイテク技術を駆使した完全なる鎖国をして10年、日本の情勢はベールに包まれていた。米国特殊部隊の゛SWORD゛に所属する女性兵士ベクシルは、日本への潜入捜査を命じられる。すべてがハイテクであるはずの日本であったが、ベクシルが見た日本は想像と違っていた。
 監督は『ピンポン』の曽利文彦、女性兵士ベクシルの声は黒木メイサ。ほかに、松雪泰子、谷原章介が主要キャストを担当している。 3Dアニメのため、主な゛動き゛を撮影した上で、アニメ化している。それにより、これまでのCGアニメより技術は上がっているのだろうが、以外とストーリーは古典的というか普遍的なもので、違和感がなくもない。

「魔笛」

2007年08月01日 19時53分49秒 | Weblog
 このところ、舞台の有名作品が次々と映画化されている。邦画では「野田版ねずみ小僧」、洋画では「オペラ座の怪人」や「ドリームガールズ」などがあげられるだろう。
 「魔笛」は、言うまでもなくモーツァルトが残した最後のオペラである。セリフを喋っていたのにが突然歌い出すというのに抵抗がなくはない。しかも、クラシック音楽…。しかし、オペラの音楽ってよくできてるんですねぇ(今更ながら感心)。 舞台作品が映画化されて一番の見所は、細部がのぞけるところ…平板な視覚が立体で表現できるとか。今作もその映像美は見逃せない一つ。その画像は芸術作品と言っても過言ではないだろう。監督は、シェイクスピア作品の演出でおなじみのケネス・ブラナーで、映画独自のオリジナルストーリーを設定している。