夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「FLOWERS」

2010年06月20日 20時21分02秒 | Weblog
 あまりに出演者が多くて、実は話がブレブレで、実質の主演を作ってないのでは?と思っていたのだけれど、意外とブレてないことに驚いてしまった、というのは話の入り方としては失礼か。そりゃあ、蒼井優、鈴木京香、竹内結子、田中麗奈、仲間由紀恵、広末涼子(50音順)と6大女優が出ている限り、変なものは作れないでしょうね。
 昭和11年、凛は父の勧める男性との結婚を控えていた。しかし、親の決めた結婚に納得ができず、式当日に逃げ出してしまう。
 時を経て。凛は、薫(竹内結子)、翠(田中麗奈)、彗(さと:仲間由紀恵)の3人の娘を生み、時代がその娘たち、奏(かな:鈴木京香)と佳(けい:広末涼子)へとつながれていく。 
 『自分らしく生きること』を見つけていく、3代にわたる女性たちの物語をそれぞれのエピソードで紡いでいく。
 これだけ主役級の女優が出演すると、物語の軸を誰にもってくるか、誰を主体に観たいかは悩むところ。個人的には、竹内結子と大沢たかおの夫婦の物語を拡大して、観てみたい。この映画での出演場面がもったいな過ぎる。
 キャストでは最年少の蒼井優が一番古い時代の女性を演じて、最高齢(失礼な表現となってしまいました)の鈴木京香が現代的女性を演じる。
 それぞれの時代背景や、流行が表れているのが楽しみでもある。日本の原風景も素晴らしい。それにしても、美しき女系家族である。エンドロールにも注目を。
 監督は『タイヨウのうた』の小倉徳宏。主題歌はDREAMS COME TRUEの『ねぇ』。

「パーマネント野ばら」

2010年06月12日 19時14分50秒 | Weblog
 とある田舎の港町にある『パーマネント野ばら』。常連客はみんなパンチパーマで、かなり際どい会話を繰り広げている。店はいつも賑やかだ。
 田舎の港町、のどかな風景。主演は菅野美穂。ということで、一見ほのぼの系の映画と思いきや、冒頭はかなりお下劣である。子どもの前で際どい話をするのも、いただけないし、感情の起伏が激しいキャラの人たちも多い。ヤバい…とは思うけれど、実は、菅野美穂が難役に挑戦していたことがわかる。描かれている女たちも逞しい。
 なおこは離婚後、母が営む“パーマネント野ばら”に、娘を連れて帰ってきた。幼なじみの親友二人が、この町に住んでいた。なおこは娘のももには、精一杯関わろうと思いながらも、うまくできないでいる。そんななおこは、この町に帰ってきてから、高校の化学教師・カシマと人知れず付き合っていた。親友のみっちゃんの夫は、浮気やお金でみっちゃんを悩ませ、ともちゃんはギャンブル依存症の夫に頭を抱えていた。それでも、ともちゃんはなおこに言う『どんな恋でもしないよりましやん』と。
 海でカシマと戯れてるなおこ。しかし、なおこの表情は明るくない。そう、なおこの涙には、理由があった。
 原作は、西原理恵子の同名コミック。西原理恵子の作品は『女の子ものがたり』など映画化が続いている。監督は『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『クヒオ大佐』の吉田大八。みっちゃんには小池栄子、ともちゃんには池脇千鶴。この親友二人のなおことのバランスが絶妙である。
 映画のラストは原作とは違う解釈になっているので要注意

「ザ・ウォーカー」(試写会)

2010年06月09日 10時05分39秒 | Weblog
 大規模な戦争により、無惨にも荒れた大地。廃墟となった都市。文明が崩壊した社会。広大なアメリカ大陸をただひたすら西へ向かう男“ウォーカー”。彼は、世界でたった1冊となってしまった皮表紙の“本”を背負い、30年旅していた。ただひたすら西へ向かうウォーカーだが、“本”を守るためなら手段は選ばなかった。
 一方、清浄な水の源泉を手にし、ある町を作り上げた独裁者カーネギー。彼は、世界を支配するためにどうしても必要な“本”を探していた。ウォーカーがその“本”を持っているとわかったことから、ウォーカーとカーネギーの死闘が始まる。そしてとうとう、“本”がカーネギーへ渡ってしまう。その“本”の中身とは。ウォーカーが果たさなればならなかった役割とは、そして西へ向かわなければならなかった理由とは?
 冒頭は、間延びした感じで正直飽きる、と思うかも。しかし、それが一転、息もつかせぬ展開へと発展。途中から、“オチ”が気になって仕方がなくなる。そして、“そうだったのか!”というラストが待ち受ける。社会のルールがなくなる、文明が崩壊するとは恐ろしいことだ。
 この映画のベースは、日本人にはわかりづらいテーマかもしれないが、文化的背景が違っても十分理解できる。
 主演は、黒人俳優でありながらアカデミー賞を2度受賞したデンゼル・ワシントン。彼に対抗し、“本”をひたすらに狙い続ける独裁者・カーネギーを演じるのはゲイリー・オールドマン。製作は『マトリックス』シリーズのジェル・シルバー。監督はアルバート&アレン・ヒューズ。
 独特の映像世界が独特の世界観を作り上げている。
(6月19日、公開)