初日の舞台挨拶ライブビューイング会にて鑑賞。
佐藤健、有村架純、江口洋介、北村一輝、村上虹郎、大友啓史監督が登壇した。
剣心を演じる佐藤健は、〝The Beginning〟のもととなる原作の追憶編なくして映画『るろうに剣心』はないという覚悟でやってきた。〝The Final〟と同時に撮影は進められたが、別の作品かのように取り組めた。剣心の愛した妻・巴を演じた有村架純は、監督や衣装さんなどと話しあいを重ね、「巴」という役を紡いできた。佐藤健さんがいて積み重ねられた。と語っていた。
江口洋介は〝Beginning〟を観ると〝Final〟に戻って観たくなるという話もありますし、また戻ってみていただけたら、と。斎藤一が、幕末はどんな立場だったかをみると初期の作品にも戻ってみたくなると感じた。同じく新選組の沖田総司を演じる村上虹郎は、これまでとは違う沖田総司を見てほしいと語った。
幕府直属の隠密組織のリーダー・辰巳を演じる北村一輝は濃いキャラクターだが、佐藤健によると繊細な演技で、あの場面で茶碗をこの向きするのか!というのがある。とのことだった。
その、〝あの場面〟での繊細な心遣いを気にしながら観てほしい。
るろうに剣心の最終章にて始まりの作品。有村架純は儚さを演じさせたら唯一無二だと思ってしまう(しかし、芯は強い)。最終章からの参加で、物語を一作目に繋げる役目は果たしている。
かつて[人斬り抜刀斎]と言われて恐れられた男・緋村剣心が、新時代を迎え、2度と人を殺さぬと違う。いまは斬れない[逆抜刀]に持ち替え、志々雄などの数々の敵との闘いを乗り越え、仲間たちと穏やかな日々を送る剣心の、その始まりの物語。
舞台挨拶でキャストのみなさんが言っていたとおり、Finalをもう一度見直したくなる。もっと言えば、一作目に遡って観たいと思うかもしれない。
この作品は、これで完結ではなく完成ですとおっしゃっていた佐藤健さん、10年に及ぶ撮影...お疲れ様でした。