帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

日本の政治凋落(民主党)が火を付けたアジアの不安定 

2010年12月28日 | 世の中

来年は今年以上に大変な年になりそうと、僕は思っている。

予言者じゃないし、このブログで大衆煽動なんて気持ちは毛頭無いけれど、日本が強かったことでバランスの取れていたアジアが一気に不安定になってしまったのがこの一年。

社会主義民主党が政権を取り、そこから生じたアメリカとの軋轢、 民主党が政権を取り始めて矢継ぎ早に打ち出したのはこの国を自由主義国家から社会主義国家への

転換政策ばかり。

その象徴が沖縄の基地問題であり、この政権が誕生したことでそれまで友好国と日本を見ていたアメリカはじめ世界中の自由主義国家は一斉にNOを突き詰め始めた。

 

それは経済制裁とも言える手法、すなわちあらゆる日本製品を市場から排除しその代わりに新たにアジアに台頭してきた韓国製品へと並び替えるという方法から初まり、

日本の技術力を象徴する特許関係も、政府の外交態度次第で敗北を繰り返すことになり、さらにはこれまで叩かれてこなかった方法で日本企業への制裁や罰金、最悪は排除を

受けてきた。

 

当たり前だけど、社会主義国が台頭することを喜ぶ国など、自由主義国家間には無いわけだ。

要は社会主義を選ぶのか? それともこれまでのような自由主義を選ぶのかと? 問われ続けているということ。

 

民主党が誕生した際の異常とも思える支持率は、明らかに国民がそれまでの路線を変更して左側の道を歩き始める意志を持ったと誤解された事から起きたのだけれど、

しかしながら過ちに気づき始めた日本国民が次第に政権に対して厳しくなる姿勢は、やはり日本は我々の側だと自由主義経済圏に思わせる物でもある。

 

しかし・・・・、20%を割る支持率のままで、以前として解散しようともしない民主党はもはや民意など関係なく社会主義貫徹のための政策整備だけをひたすら推し進めて、

経済を何とかしようする意志も見られないし、やる気すら感じられない。

対策しようにも、その取り引きの大半を占める自由主義経済圏そのもの相手にしてくれないし、協力すらしてくれない、やろうにもまったく出来ない(中国除く)わけだ。

 

夏に行われた参院選による善良なる民意は、政権を降りろという国民の声だけど、これにより手足をもがれた民主党はなりふり構わず他の政党に連立を打診しては

大臣の椅子という甘い飴をちらつかせるという、愚かな行為を繰り返している。

来年初頭に今の内閣を改造するというのがその飴の根拠だが、”少数政党”がこの社会主義者で構成された多数集団にはいったところで何ら政策を打てるはずもなく

共倒れになって政界から姿を消すのがオチだ。

こうしたおかしな政治が織りなす、ただただ中国へ諂ってはご機嫌を取るという姿は、有らぬ誤解を与えて、それが尖閣事件へと発展した。

 

スプラトリー諸島を中国に強奪されたベトナムやインドネシア、台湾、フィリピン等の国々は、これまでアジアの安定をもたらしてきた日本がこうした侵略行為にたいして

毅然とした対応を取ってくれると信じていただろうし、それが出来る経済力を持つアジアの大国で有る以上、横暴を許さない姿を見せてくれる物と思っていた。

 

ところが、蓋を開けてみるなら、世界中から笑いものにされる様なみっともない対応とあくまでも中国のご機嫌を伺う政府の姿勢。

失望した彼らが、その後に管総理の「ご理解お願いします」興業にたいして非常に冷たい態度をとり続けたのは、メディアを通して皆さんの記憶にも新しいと思います。

 

今だ民意を無視して居座る民主党政権と、それにNOを突きつけている国民との間の軋轢は、非常に不安定な要素となり。

片方に自由主義アメリカか初めヨーロッパの国々インド、ブラジル等々、もう片方に中国、北朝鮮、ロシアを抱え、事の次第そのものはすでに日本を飛び越え、

再び冷戦の様相よろしくめに見えないところで摩擦が起き始めている。

 

旧ソビエト社会主義中心のワルシャワ条約機構、と向かい合ったドイツやイギリス他自由主義NATOの対立とは全く違う形を取りつつ今度は日本を火種にして

アジアに移ってきた。

日本はすでに東洋のバルカン半島状態になりつつあり、この国の今後のあり方によって考えたくもない大きな戦争が起きる可能性などいくらでもある。

それも日本が侵略を受けるという形をとってだ。

 

来年中国とロシアが日本海にて大規模演習を行うというニュースはすでに流れているが、これは次期に指導者が替わるであろう北朝鮮へのバックアップ姿勢を

この両国がとり続ける意志を示し。

同時に社会主義、共産主義をこれからもこの3国がとり続けるという明確なメッセージでもある。

それに応呼するように、こうした緊張が高まりつつある。

http://www.chosunonline.com/news/20101227000040

もし指導者交代に、最悪な状態の北朝鮮食糧事情、殆ど無い石油エネルギーという国内事情が加わって爆発寸前の民衆を統括するための軍事行動が事が始まれば

停戦中の朝鮮戦争が再開する可能性は極めて高い。

そこに来て、下図のように経済的な弱体化を続ける日本がそこにあるなら、さらに事態はややこしくなる。

これまで、アジアが安定して来たのは、何ら問題が無かったは、経済大国たる日本が、軍事力に優れる同じく経済大国アメリカとがっちり手を組み一体化していたからに他ならない。

社会主義国は手を出すことさえ出来ないほどの存在だったからだ。

 

ところが・・・・・ 民主政権の誕生でそのバランスが一気に崩れた。

それどころか、自ら進んで手の中に転がり込んできた愚かな日本を見て、中国は小躍りしたい気持ちだったろう。

 

ところが日本国民は利口だった、民主政権がはじまってすぐにその政策に明るい未来など無い事に気がつき始め、一気に支持率が低下した上に、現在ではかつて無いほど多くのデモが起きている。

そのどれもが民主党の行おうとしている政策に反対する物ばかりだ。

 

お馬鹿な政府が繰り広げる茶番劇と社会主義政策、民意と中国への迎合外交。

 

それに対して自由主義国達も黙ってみているわけではない、旗手たるアメリカは弱体化して不安定な日本をそれでもバックアップし続けてくれている(おそらく泣きたい気持ちだろう)わけだが、

世界大戦後から現在に至るまでずっと日本を守り支え続けて来てくれたこの国は、この民意をけして無後にはしない、何らかの意志を示すことでこの先も両国の良き未来を望む姿勢を明らかに

するわけだが、

 

それが来年早々に日本近海に展開する3空母群 

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=136128&servcode=A00§code=A20

米原子力空母3隻、来年同時に北東アジア集結

  米国の空母11隻のうちニミッツ級母艦3隻が来年、北東アジア地域に集まると、中国メディアが報道し、警戒心を表した。

  人民日報の姉妹紙・環球時報の電子版は、現在日本横須賀基地を母港とする「ジョージワシントン」(左)のほか、サンディエゴ港を出発した「カールビンソン」(真ん中)が西太平洋に移動中と26日、伝えた。

  また「ロナルドレーガン」(右)までも西太平洋に派遣されるとし、「米国と韓国の北朝鮮に対する強硬態度が変わらない中、世界の人々は韓半島情勢がどうなるのか憂慮している」と伝えた。

  ニミッツ級空母は一般的に満載排水量10万4200トン、最大動力28万馬力、全長332メートルで、乗務補助員6000人が搭乗、約70機の艦載機、MK57対艦ミサイル、RIM-116艦対空迎撃ミサイル、ファランクス近接防御火器システムなどを搭載している。

 

どんどんと不安定化するアジアにアメリカが明確な意志を表示することで、安定化を図ると同時に。

「日本よもう一度肩を組もう!」と呼びかけているわけだ。

 

相変わらず沖縄の米軍基地問題でもめているけれど、日本国民がけして忘れてはいけない事が有る、それは、駐留米軍が敵国の軍隊ではなく、あくまでも友好国のものだということだ。

もしそれを忘れ、民主党が心から望む米軍撤退を成し遂げたとき、丸裸になったこの国をまもってくれる盾は無い。

相手の言うなりになか、大戦の悪夢を侵略という悪夢でうけいれるか、選択肢は殆ど無い。

20年後に北海道はロシア、東北地方は北朝鮮、関東から南は中国となっていないことを心から望むが、チベット初めベトナムやフィリピンに対して行った中国の現実を見る限り可能性は極めて高い。