帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

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「よろしく!」  

ハイエース タイミングベルト ウォーターポンプ 交換  3L型エンジン   最終

2010年12月31日 | ハイエースキャンピングカー メンテナンス

さてここまでで、前半終了。

折り返しでばらしたエンジンを組み付けていきます。

 

まずはタイミングカバーを取り付け、これはカバーに付いている二つのパッキンが取れやすいのですが、予めシリコンで貼り付けているので楽々作業できます。

周りの10mmボルトを全部取り付ければOK

 

次がクランクボルトを締めますが、初めに説明したように僕は特殊工具など持っていないので工夫が必要。

要はクランクシャフトが回らなければよい訳ですが、そう簡単にはいかないのですね~これが、マニュアル車ならギアを入ればクランクが回らなくなるので簡単に締められますが、家のはAT。

他の方法としてはスターターモータを外してリングギアに工具のソケットなどを噛ませる方法もありますが、見たところ外すだけでも面倒そうなのでこれもボツ。

 

後はメガネレンチと鉄パイプしかない・・・

クランクボルトの付いているところはフランジがあり、そこにプーリーを取り付けますが、ここにねじ穴が4コ空いています。

その二つに超硬ボルト(その辺に有るボルト使うと簡単に折れて後が面倒になってしまう)をしっかりねじ込み、一つのボルトにメガネレンチをかませ、その柄の部分を鉄パイプを差し込んで、

もう一つのボルトに掛けるようににする。

要はクランクシャフトが回らないようにしてやれば良いだけ。

ただね~ この際に使うメガネレンチだけれど、安物使うと工具が割れてとんでもない事になったりして、今回は家に一本だけ有るスナップオンを使いました。

 

ちょ~可愛そうなスナップオンですが、こんな有名なで頑丈な工具でも、鉄パイプ噛ませてトルクかけるとグヨングヨンとたわむ、サディステイックな趣味有るかな~俺。

 

さて、こうしておいて、次にソケットとロングバーをクランクボルトに差し込んで両腕でぎしぎし締めていくのですが。

このときの締め付けトルクはだいたい1Mの棒先に約25KGの重りを付けて回すときの力くらい。

片手で10KGの米袋二つ持ち上げるくらいな訳ですが、実際はその半分の50cmくらいしか鉄パイプもソケットロングドライブバーも有りませんから、倍の48kg力で締める感じ。

難しいのがバカみたいに締めると今度は外れなくなるし、かといって甘いとボルトが緩んでくる可能性がある。

余り心配な場合はロックタイト(このメーカ以外の安い製品を使うと二度とボルトが外れなくなるので最悪)を少し塗っておけばよいのですが、クランクボルトの着座部分は出来る限り

緩まないことを考えてわざと面積を大きくしてあるので、過度の心配は無用と勝手に自己解釈(経験的な物です)。

 

両腕で48KGを想像しながら「おりゃ~!」とやりますが、たわむスナップオンが結構怖い・・・・、 当然トルクレンチ(締め付けトルクを見られる工具)も、正規のフランジツールも無しでやっているので、

この作業は全部自己責任。

注意:この記事はあくまでも僕の作業を参考として紹介しているだけで、 真似したことで生じる、いかなる損害に関する責任に関して、当方は一切持ちませんのでよろしく。

 

され、締め付けも終わったのでフランジの超硬ボルトを外してパワステプーリーやら何やらを4本のボルトで取り付ける。

ボルトを締める際にクランクが回ってしまうようなら、例のごとくクランクボルトにロングドライブバーでクランク固定してあげればOK

 

この段階で僕はラジエータのロアーホースを交換しています。

 

ただ、上のホース差し込み部分の腐食が激しいので、これをサンドペーパーとワイヤぶらしで綺麗に磨きます。

 

このホースを取り付ける際のコツですが、ホースそのものは結構ぴったり造られていることから、なかなか差し込めない事多い。

その場合は、不凍液を指に付けてホースの内側と差し込み部分をぬらしてあげると、あーら不思議、簡単に入ります。

 

次にファンカバーの下を取り付けますが、先ほど端をカットしてあるので、まず二つのボルトを差し込んでおいて、それにスライドインさせるような感じで

取り付けますが、ちょ~簡単だし、楽

 

写真の青矢印ですが、実はさらに作業性を良くするために真っ二つに切った合わせ面にシリコンラバーがたっぷり塗られています。

結構無謀な様に思われるかもしれませんが、とにかくこの方が作業しやすいのだから仕方有りません。  自分の車ですから・・・・

このぶった切った部分は上と下からシリコンを5mm厚くらいで塗ってあげれば問題ありません。

ただし乾くまでに時間がかかります(笑) そんでもって周りも暗くなってきたので本日の作業はここまでになりました。

 

 

さて翌日 「早!」

昨日の続きを開始。

ベルト類をかけていきますが、

順番的にはオルターネータベルト、エアコンコンプレッサーベルト、パワステポンプベルトという感じかな~ 、まあ単純に奥から入れているだけです。

オルターネータはフアンを取り付けねば作業できませんからそれを付け、2本のベルトを掛けていきますが、その際にオルターネータのテンショナーアジャストボルトを

めいっぱい緩めておくと簡単です。

 

ベルトが入ったらアジャストボルトを調整して張りを調整しますが、オルターネータのベルトはエアコンコンプレッサー側から指で押して(だいたい10kg)、新品なら7-10mm 、そうでなければ10-15mmくらい。

のたわみ量になります。

調整が終わったら緩めてあった3カ所を締めて完了。

 

 

次がエアコンコンプレッサーですが、これは取り付け台座にアイドラーが付いていますから、まずそれを戻し、その後エアコンコンプレッサーを取り付け4本のボルトを固定、この際に初めに外しておいた電気コネクターと

バキュームホースを戻します。

忘れちゃ行けない矢印部分のネジ

 

ベルトを掛けたら張りの調整ですが、これはフアンプーリー側から指で押して(10kg)新品で13-17mm、それ以外は17-21mmと割と緩めです。 その為にぶれ防止アイドラーが付いているのですが。

調整はテンショナーがエアコンコンプレッサーの下の方にあり、正直狭くてやりにくい。

 

調整が終われば二カ所を締めて完了。

 

最後がパワステポンプベルトですが、これはアジャストボルトなど付いていませんから

 

ポンプとエンジン本体の間に木の棒などを差し込んでこじりながら調整します。

10KGの指圧で新品なら8-10mmくらい、それ以外なら10-14mmくらいです。

調整が終われば先に左の二カ所を締めて、最後に後ろ側も締めます。。

パワステポンプのリザーバータンクも元に戻して固定

 

これでベルト関係の調整は終わりですが、最後にエンジンを掛けてしばらくアイドリングさせた後にもう一度張りをみて調整が必要です。

後はフアンカバーなどの取り付け。

おっと! 今回サーモスタットを交換することにしているので(ベルト類もやれば良かった・・・・)、最後にそれを行います。

 

 

サーモスタットを取り付ければ、後は不凍液を入れ、水を入れていきます。

このときサーモスタットキャップはまだ取り付けない事。

 

全体を確認して忘れている部分が無いかを確認後にいよいよエンジンスタート。

エンジンが始動して、断機をしますが、このサーモスタット上の水注入口の液量を監視する必要があります。

いまのサーモスタットはエア抜きが付いていますからさほど心配要りませんが・・・・

 

水が減るようなら足します、上のホースが手で触って暖かくなって来るまでそれを続けますが、だいたいこの季節だと

15分くらいは様子を見た方が良いかと思います。

 

水が減らなくなれば、リザーバーにも不凍液を入れ、ラジエータキャップを閉めれば終わりです。

後はシートやら何なら戻して総作業完了となります。

 

「お疲れ様でした」と自分に言う僕でした。