*http://free-photo.gatag.net/2010/08/06/050000.html
カッ!! 「1、2、3、」 バリバリバリ! 「約一キロ先か」
パッ!! 「1、」 ドーン!! 「ふぅ~ 340m」
全身ずぶぬれ、雹が混じった雨は容赦なくライディングジャケットを叩きつつ、中へ浸透し始めている。
つらいのは最初の10分、それを過ぎれば諦めが来て、そしてすぐに何とも言いようの無い楽しさへと変化する。
春をはさんで、夏と冬が繰り広げる大空の戦い、それが ディズ・オブ・サンダーボルト
大河のように流れる雨水は道路に大きな水溜りをつくり、それを避けるようにアクセルをコントロールする。
閃光がきらめくたびに、濡れて冷え切った手の甲が輝き、空は青白く弾ける。。
「あ~あ、巻き込まれちまったな・・・」 とポツリ思うが、こうして又夏に近づいていくのかと思うと嬉しくなる。
一段と激しさを増した雨に歯を食いしばると、自然の息吹に身を任せる。
雹が叩き散らし、雷の突風が創りあげた花びらのトルネードが突然目の前に出来上がり、そこへバイクをそのまま突っ込ませる。
冷たい風と生ぬるい風が頬を交互に撫でては後ろへと、飛んでいく。
その瞬間、ふと思う 「今日の夕焼けは綺麗だろうか・・・」