今日は子供の日
子育ては色々なハプニングと、トラブルの連続でしたが、上の子は公務について家庭を持ち、子供も授かって幸せに暮らしています。
下の子は?というなら、来月母校にて教育実習生として約一月間、先生として子供達と過ごす。
なんでも、100年以上歴史のある小学校なのに 今まで教育実習で来た”卒業生”はゼロらしくて、家の娘が初めてとのこと。
でもって、迎える校長先生と市の教育委員会は大喜びだそうで、「なんだそりゃ~?」と 笑
この子も何とか普通の社会人には成れそうで、一応はホッとしている。 馬鹿な僕に育てられた割には、一応まともになっているみたいなので。
二人とも幼い頃から塾に行かさず、ひたすら友達と遊ぶことだけを僕は進めた。
故に?中学校入学時は二人とも他の子より勉強が後れまくり、 半端じゃなく出来ない生徒で有った事を鮮明に覚えている・・・・・
ところが、いつしか分らんけど二人供勝手に勉強を初め、「遊んでいても良いんだぞ!」と僕は言っているのに、高校生活は勉強を中心に過ごし、学校推薦で入学した大学でもカリキュラムびっしり詰めて学んでいた。 一人は現在進行形
「よくやるよな~?・・・・ と高卒の僕は思ってしまう 爆笑!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Gekko_japonicus.JPG
まあそんな話はどうでよいのですが、家にはこのところヤモリが出現している。
まだ体長3cm程の真っ黒い色をした子供だけど、 ぺたりと壁にくっついてとても可愛い。
この間はリビングの隅に鎮座していて、危うく掃除機で吸い込みそうになった。
こうした動物の存在に対して、初めに気づくのはたいてい娘でして、 ところが目にしても特に驚くこともないし、厭がるわけでもない。
「教育は大切だな~・・・・」 とそんな姿を見て思うのだけど、 隣が林である家にはスズメバチ、 トカゲ、 蜘蛛 ムカデ ガマガエル 等々、色々な生き物が「こんにちは!」して楽しませてくれる。
玄関ドアを開けた瞬間に、でかいガマ様が鎮座していたり、 帰宅すると太陽で暖まった階段にシマヘビやアオダイショウが寝ていたりもする。
マムシは基本的に水辺にしかおらず、特徴のある頭の形をしていなければ無毒であることは簡単に判るので、そうしたときはヒョイと頭をつかんで捕獲する。
まだ息子も娘も小学生だった頃は、すぐに呼んで蛇の特徴や自然界での役割、 どの蛇が危なくてどの蛇が大丈夫なのか?とか、捕まえ方や食べ方にいたるまで???説明 (笑)
捕まえるたびに触らせていたので、二人ともすっかり蛇になれてしまい、見ても特段騒ぐこと等が無い。
もちろんお触り?した後は林にリリース。
トカゲとヤモリもそうだけど、 ヤモリは家にいることが多く、 この小さな生き物が人間にとってどんな存在なのか?を娘に話しながら、指先でくりくりと撫でて説明。
蛾や蚊、ハエ等含め人にとって有害な昆虫を補食し、 その臆病な性格から人に向かってくることは一切無い。
第一あの弱いあごでは赤ん坊の指をかんでも血すら出ない 100%の益虫?である。
そうしたこともあって、 ヤモリ = 家守 という意味があり そのちいさな生き物が 自分たちを守ってくれているのだと教えていたので、見つけて喜びこそしても、けして追い出そうとはしない。
思えば僕が子供たちに教えたのはそんなことばかりだ。 爆笑!
火のおこし方や、 洋服なくても体の体温を守る方法とか、 野宿だったりとか ろくでもない知識ばかり授けていたな~!
線路に鹿が飛び出して衝突&電車が止まるような路線エリアに住んでいる我が家には、時々娘の友達が泊まりで遊びに来たりしているけど、 この間は寝るときにその友達がヤモリとご対面して大騒ぎする一幕があった ぎゃははは!
で、平然としているだけでなく、 「守り神だから触らないでね!」 なんて言っている家の娘は、「あんた何者?」等と言われたりもするようだけど、生物の攻撃性はどんなときに引き起こされるのかを理解していれば、普通に暮らしている分には怖くも何ともない。
スズメバチも あくまで人間が巣に近づく事で攻撃対象になるが、草むらでバッタを捕獲してそれを巣に持ち帰るために肉団子に加工しているときなど、指先で背中を触っても刺されもしない。
ただし苛つくような状態に置かれると、攻撃してくることがあるので注意が必要。
クマバチは雌は針を持つが雄にはなく、素手で捕まえてオモチャに出来る。
人はそうしたあらゆる生き物たちと共生し、特に日本人は八百万の神に囲まれて育まれる文化を持つ国だ。
この国の神話は明るく、ユーモラスであって、同時にとても人間くさい。
西洋の破壊を好む神とはまったく異質のものであり、 もし日本の神話を読んだことがない方がいらしたら、是非読んでみていただきたい。
この国の原点がそこにある事が分る。
親が子供に教えられる事はたかが知れていて、そして教えることが難しいが故に、 学習塾などに放り込んで管理教育するけど、 僕はそうしたものに一切携わらなかった。
やったのは子供達を海や山等の自然界へ連れて行き、自らが子供の頃に得た経験や体験を含ませながら色々と教えてきただけ。
こんな物がどう役立つか?を考える事程、野暮な物は無いのかもしれないけど、日常の中に存在するあらゆる小さなものをダイレクトに感じ取れることを目指してきた。
何故なら、それが心を豊かにする事そのものだと思っているから。
小さなテントウ虫一つをとっても、 道ばたの忘れ去れた草花さえも、 幼少期からどう触れてくるかで視点と解釈、そして受け取り方が大きく変わり、 それが大人になってどれだけ、自分を支えてくれているか?を二人のわが子にも知ってもらいたいと、僕は思っていた。
裏を返すとね、人は自然の一部である! それを伝えることが僕にとっての教育なのかもしれない・・・・・
追記:毎年子供達に色々と教えていた夏の木崎湖には、今年から行く事はありません、ちなみにコーチ達とは今も仲がよくて、要因は全く別にあります。