帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

母屋のリフォーム その3 フローリング貼り

2012年04月05日 | 増築&リフォーム、DIY、手作り等 古い日記

壁紙がまだ来ないのと、作業工程の関係でフローリングを貼り始めました。

工事の前後調整は色々と難しく、現在残っているのは、一部中途半端な壁紙貼り、ベッド下収納の扉作成、フローリング貼り、アイランドキッチンの完成、最終工事であるのジョイントエクスパンション部分。

付帯工事として、広がったキッチン部分の天井換気扇の交換(強力なものへ)、セットバックドア前で照明の陰になってしまった部分への新たな照明器具設置、そして既存キッチン内の家具移動と手直しになります。

その中でも、フローリング貼りが何より肝心で、それをやらないと冷蔵庫を動かすことで可能になっってくる他のことが一切出来ません。

何よりアイランドキッチンの完成が進みませんし、その他に、これまで二階に有って旧娘の部屋で本棚化していた古い食器棚が持ってこれないので、二階と三階?を息子夫婦に完全委譲することが出来ない。

 

現在、家は2世帯同居ですから、食器棚も基本的二つに分けて使う必要がありまして、現在は一つの食器棚を融通して使っていますが、 二つの家が一つの食器棚の面積を取り合うことになるので、本来はよろしくない。

下ろしてきた食器棚には息子夫婦の哺乳瓶やら離乳食セット等々、そのほかの物を入れる為です。

これまでのがガラガラで有れば問題ありませんが、結構満杯ですので・・・

*角の処理が複雑で面倒ですね~ 

そんな訳でフローリング貼りですが、なんで貼るの?と質問が来そうですが、これは太陽光に焼かれてぼろぼろになってしまった既存床が余にも見苦しい・・・・、さらに剥がれた床材が足に刺さったりする事があって不快極まりないからです。

張替えも検討しましたが、例のごとく大量のゴミが出る。

そこで既存床の上に新しい床を張るだけの簡単な方法としています。

 

「でもね~」 フローリング貼りって結構難しいのですよ。

特に始めの一列がぴっちり平行になっていないと、その次の列を貼る時に隙間が出来る。

0.5mmでも目立ちますのでかなり神経質になってやらねばなりません。

「こんなもんでよかんべ?」と貼った増築建物側は、何箇所か1mm程度の隙間が有るているところがあって、今でもう少し精度出せばよかったと後悔したりしています。

床の色が濃いこげ茶なので、ブラックのエマルジョンコーキングで埋めてしまうと全く分りませんが、

施工した本人(僕)が満足していないのです(笑)

 

 


母屋のリフォーム 開始 その2 ボード取り付けと壁紙

2012年04月04日 | 増築&リフォーム、DIY、手作り等 古い日記

チクチクと続けているリフォーム。 

壁のフレームは完成しましたので、軽カルボードを取り付けて壁紙を貼る工事を行いました。

用意したのは30mの、既存壁紙の上からでも貼れるアサヒペンのピタハルという製品。

 

購入先はルームファクトリーというところ。

http://www.kmfactory.jp/01wall/14super/kn.htm

 

メーター当たり200円程度なので、ホームセンターで ”のり” をつけてもらう加工したのとさほど値段が変わらない上、切る目安となる格子線が書かれている裏シートが貼り付けてあって、無駄が出にくい上に極めて使いやすいのでこれにしました。 

 

今回は真新しい壁に貼るのと、既存の壁に貼る二つの作業ですが、本来のところ既存壁は壁紙を全て剥がしてやりかえるのが基本。

しかし、この壁紙はがしというのが結構大変でして、剥がすことそのものは大した事は無いのですが、軽カルボードの表面紙まで剥がれて石膏が出てしまったり、変に裏紙が残ったりと厄介な上に大量のゴミまで出る。 

結局、綺麗に貼る為に壁全面をパテ処理する羽目となってしまい、その手間と時間&費用ほど無駄なものは無い。

これが大嫌いなのですね~僕は。 

よくネットの相談なんかで、「簡単ですから、上から貼ることを考えずに、壁紙を全て剥がしてやり直しましょう」等と返答している者もおりますが、

恐らくは自分で全面張替えなどをやったことがない(一部だけ張り替えただけの経験者)か、ぼこぼこになった壁面にそのままクロスを貼って、出来てしまう凹凸にまったく何も感じない人なのではないか?と思ってしまう。

変に細かい事にこだわらない僕でさえも、剥がすことに二の足を踏むくらいですから、ましてやパテ処理などを普通の主婦などが出来るはずもないし・・・・ 

ペーパーがけで、部屋中粉塵だらけにするのが好きなら別ですが(笑)

 

とにかく非効率的で無駄なことを避ける僕ですから、 現行の壁紙の上に貼ってすませられる物が有るのなら、下地処理をする必要も無く、ゴミも出ない、更に言えばクロスが重なるので丈夫になると、いい事ずくめ。 

とはいえ、一部に 剥がれてきているところが有ったりして、そこはそのままにしては置けませんので、ある程度の範囲で引き剥がします。

他に何かをぶつけて穴が開いたりした所もあるので、すべてそうしたところはパテで下地処理をしたうえで、壁紙を貼ります。

 

さて、その1ではフレームつくりまで紹介しましたので、その2ではボード貼りから。

 

ボードの取り付けそのものはとても簡単、軽カル(珪酸カルシュウム)のボードを必要な大きさに切って石膏ボードネジで取り付けるだけ。

ただ、天井までの2450mmサイズの12mm厚ボードはとにかく糞重くて一枚15kgくらいは有る。

 

今回の壁(パーテーション)は、増築建物みたいは耐力壁にする必要は無いので、ネジ間隔は100mmごとにではなく、300~450mm間隔で十分。

 

作業はまず、クローゼット部屋と僕の部屋を区切るパーテーションのボード、次にキッチンとの間のボード、最後にセットバックドア周りという順に行っていきます。

骨だけだったところに、ボードを貼ると、下の写真の様な感じになる。

ちなみに裏側はこんな風で、最終的には、この面にもボードを貼り付けて処理します。

*この後、ここには更に補強をいれました。

 

斜め壁の部分にもボードを取り付けていき、

 

最後はセットバックドア周り。

ドア左側がべたべた白いチョークみたいなもので汚れていますが、ボードを正確に取り付ける為に専用のカンナをかけると、こうして手と脚が真っ白くなります。

粉塵でまくり、舞いまくりで、石膏の粉をまいているようなものでもありますから、常に掃除機をかけます。    何せ室内作業でしか出来ないので大変。

ボード貼りは、ドアのところまで到達したのですが、この段階でボードが足らなくなってしまった・・・・・   ははは

残りは後日にまわします。

最後は、取り付けたボードとボードの隙間を埋めていくパテ作業ですが、これは写真を撮り忘れてしまいました。

疲れきっていたのでそんな気など起きなかったのもあります。

 

 

壁紙貼りは翌日の作業。 

乾いたパテの凹凸を大まかに削り、平面を出し、これで壁紙準備は完了。

プロなら完全な仕上げの為に何度もパテ作業するのですが、接合部以外は平面ですから、一度だけで終わらせます。

あまり気にしないのもありますね~(笑)

 

せっかく貼った壁紙を汚したり傷つけたくないので、この日は二階にあったタンスを午前中に移動し、それが落ち着いた午後から壁紙作業に入ります。

朝7時から始めて、終わったのがよる8時でしたが、 昨日と同じ休み無しのロング作業でクタクタ。 

 

「しかしな~」 タンスの中から出てくるのは僕の服ではなくて、家内と娘のばかり、しかもこれって着るの?というような、サイズの合わなくなったものやら、何時の?という物まで山のよう。

さらにタンス上に山積みにされていたもらい物タオル等、使われずに10年以上とかが腐るほどある。

その量の多さに半切れして「要らない服は全部すてろ!」怒鳴ってしまう僕。

 

と、これをきっかけにして衣類整理なんぞを始めてくれたのはいいのですが、なんと午後からはじまった壁紙貼りと、かち合うことに・・・・・   およよ

「やれ!」と言ったのは僕、でも壁紙作業している横でタンスを開いたり閉じたりで、

「オイオイオイ」 と泣けてくる、やれと言った手前、せっかくやる気を出しているのを止めると、今度何時始まるか分かませんので、だまってやらせている以外に無い。

下手にへそ曲げると、又そのまま服を突っ込んで終わりにされかねないのでして・・・

 

と、まずはクローゼット部屋から張り出し、キッチン室を含んで、ぐるりと左回りに回るように貼っていく。(本当は右回り)

この壁紙(ピタハル)には下地保護シートやらなにやら付いていますが、僕の場合は不要なのでドンドンそうしたものを剥がして貼っていきます。

リフォームのゴミとタンスのゴミ、衣類などがそこいら中に散乱する部屋。

「あ~   邪魔!」 

 

例の塞いでいた窓も回りも完了。 もう一つの窓は後でやりますよ(笑)

黄色だった壁が、鮮やかなホワイトになります。

 

 

新しい壁紙は本当に気持ちよいですよね~

お気づきでしょうかね、ベット下収納には材料やら工具やらがごしょごしょで汚い(笑)

そして最後にセットバックドア 周りに行くのですが、

 

ここで問題発生、なんと壁紙がなくなった・・・・

 

あとほんの少しだったのですが、途中でミスして無駄にした分があり、計算では十分だったのが、僅かに足らなくなっていた。

 

「あ~あ」 と思うのですが。

無いものは仕方ない、そこでこの部分は後日に回す事にしました。

 

壁紙は30Mで約7000円、しかし、それ以外の単位は割高であるため、仕方ないので再び30Mを注文。

これはドア周りと僕の寝室を貼ってもかなり余る量で、その為玄関からリビングドアまでに至る部分も今回貼りなおすことにしました。

玄関からリビングまでの壁は今回の増築工事で長尺物を運び込んだりして、汚れたり傷ついたりしているので、それもあります。

 

このあたりは  その3 にて(笑)

 

 

 


壁厚を利用した 収納棚 リフォーム番外編

2012年04月04日 | 増築&リフォーム、DIY、手作り等 古い日記

いゃ~ 昨日は酷い風と雨でしたよね!

すぐお隣の八王子市では瞬間最大風速38.7m なんちゅ~風が吹いて。

これって秒速11mで時速40Kmですから、そこから換算すると約時速150Km/hなわけで、下手な台風より恐ろしい。

 

雨量も半端じゃなく、正直なところ、自分で建てておきながら、この家大丈夫だろうか?と心配になった。

きちんと構造計算してあるので、風に対して全く問題が出るはず無いことは解っていても、雨に対して2重防水構造にしてある屋根周りや外壁のサイディング処理等、全てきちんと出来ていたろうか?と、作業工程を思い出しながらだんだん心配になってくる。

 

そんでもってなんら問題は無かったわけです。

 

落ち着いたところで。雲間から突然現れた月を見つつ、まだ残る風音なんぞを聞きながら寝たのですが。

 

やかましい・・・・・・・・

収るどころか、一晩中 「ビュー ビュー。」

なんか知らないトタン板のめくれあがる音が近所から終始聞こえているし、隣の林からは枝のこすれる音やらなにやらで、結局ろくに寝れないままで、「え~い起きてしまえ」と、今此を書いています。

 従って眠い・・・・・       Zzzzzzzzz!

さて、話は変わりまして、

 

母屋のリフォームに伴い、増築側との接続通路を一つふさいだことは書きました。

元々はこんな感じでした。

プラン変更や将来の生活変化に合わせて柔軟に対応できるように、左右の窓が増築建物と連絡出来るようにしているわけですが、

今回は右側の窓がクローゼットルームとなるために不要。

この部分ですが、”増築建物”はこの既存建物と接する面の開口部が大きい為に、壁を2x6で構成してあり(強度を増すため)、さらにスタッド間隔は455mmで、縦枠は普通の倍の2~4本バインドにしています。

さらに、強度を増すために構造用合板を両面打ち、室内側には12mmの軽カルボードを重ねて打ってと、ほぼ鉄壁?の強度。

その分、壁の厚さは約170mmも有って、建物間が100mm(耐震非接触クリアランス)は有るので計270mmもの間がある。

これを全部ふさいでしまうのはもったいないし、愚かだろ・・・・

というわけで、既存建物の窓を壁に見立て、約90mmのクリアランスが出るようにして開口部に枠を組みながら断熱材を増築建物と既存建物(母屋)窓との間に挟んだ作業がこれ。

断熱材が90mm以上に膨らむので、余りずり落ちの心配は余りありませんが、一応ステープルで固定し、あえて開口部まわりに 大きくはみ出させながら施工することで断熱性を高めました。

 

一方増築建物側は?というなら、こんな感じで無機質っぽく合板を貼っておりますが、

ただ塞ぐだけなので、あり合わせの合板作業で~す!(笑)

これで壁からの奥行きが120mmほど確保できましたので、収納棚造りを開始。

 

まず結露防止と防湿をかねて特殊な防水壁紙を貼ります。

これが結構高い・・・

次に1x10のプレーナー(つるつる)加工された枠材にトリマーで溝を二本切り。

 

*塗装せずに無垢材のよさを生かしています。

 

出来た溝は棚の高さ調整用のアルミ製金属ダボフレームを取り付け、木ねじで固定。

例のごとく後でばらすことも考え、枠そのものも隠し釘や接着剤で固定するような事をせずに、

木ネジで留めています。

 

最後に、同じく1x10のプレーナー板をカットして取り付ければ、こんな感じの収納棚となります。

 

棚板は計6枚造りました。   写真は3枚の状態です。

部屋に散らばりがちな小物が、これにより一気に収納出来てしまうので助かります。

棚のサイズは横幅1100mm高さ2020mmでまあまあ。

奥行きが約235mm有って雑誌が問題なく収まるうえに、壁厚利用なので、出幅は110mmほどしか無く。

こうした棚にありがちな圧迫感というのが余り無いのが良いところです。

 

後は枠と壁の間に出来たわずかな隙間をコーキングでふさげば完成。

 

以上、リフォーム番外編でした。


母屋のリフォーム 開始 その1 壁(パーテーション)フレーム

2012年04月02日 | 増築&リフォーム、DIY、手作り等 古い日記

増築が完了し、現在は母屋のリフォームに取り掛かっています。 

まずはアイランドキッチンを半完成まで進ませ、こちらは天板の塗装仕上げに入っていますので、その間に各部の採寸をしながらの壁造り。

といっても、下手に壁をつくろうものなら壁厚だけで120~140mmも取るわけで、その分部屋が狭くなる。

例えるなら、廊下などで1mの幅を取れば、かなり余裕があって人はすれ違えますが、壁が厚ければ両サイドで240~280mmは取られ、実質720~760mm。

圧倒的に狭くなるし、圧迫感も増大する。

 

普通の壁中心スパンで考えればもう少し広くなるのですが、部屋に入れるものを前提に考え、無限にあるわけではない室内空間をぴっちりと利用しようとすると、必ずそうなる。

そこでこの壁の厚みをどう解消するか? が大きな鍵となのですが、今回はこの壁の厚さを62mmに抑えました。

これは2x4の横幅38mmに軽カルボードの12mm分二枚の厚さ24mmを加えたものです。

 

運の良いことに?  母屋は2x4ではなく在来軸組み工法で、リフォームは既存の部屋を綺麗に区切るだけのものですから、柱を利用して適度な強度を持たせたパーテーション構造が簡単に成り立つ。 

ただし、手で押して簡単にぐらついているようでは全く持って話にならなし、もたれかかったらひっくり返ったでは、ただのバカ。 

そこでどう強度を確保するか?と言うことになるわけですが、軸組み工法には必ず柱があり、それを固定点としてフレームを組む事にしました。

問題は最小の構成で最大の強度が出せる事と、将来の家族構成の変化に柔軟対応できる事。

後で容易にばらしたり組み立てたりが出来ねばならないわけで、闇雲に作ればよいと言うものではない(笑) 

基本的に、パーテーション等で出来る壁を支えるのに必要な支点数は4点。

3点が側面で3方向から、そしてもう一点は3点が合流する点を固定する点の計4点。

 

そこで、既存の柱と支点、部屋の中に収めるものやら何やらを考えて造ったのが下のパテーション配置図。 

*例のごとく手書きのポンチ絵ですいません

斜線のかかった丸が支点、それぞれ、柱の入っているところ(3方向)からフレームを伸ばして中央点に結合し、この中央点は下を固定します。

これによって強く安定させようということです。  と、極めて単純! 

 

クローゼットルームは大型のタンスを1セット設置し、その反対側の壁は天井の高さを生かして、上から下まで3段の衣類ハンガーパイプを取り付けます。

僕の場合、地震等で大型家具が倒れることを極端に嫌いますから、こうしてタンスなどの大型家具は常に専用の部屋へ入れています。

他にも人のいる方向に倒れないように置いたり、食器棚等は上に耐震金物をつけて倒れないようにしています。

そのせいかは分りませんが、昨年の震災でも家の中でなんら倒れたり崩れたりするものは一つも有りませんでした。

 

ちなみに、これまでは2階のストレージルームにタンスが有ったのですが、息子夫婦に2階と屋根裏(3階?)の全面を使わせるために、今回新たなクローゼットルームを造りました。

このタンスは大きく、しかしながら組み合わせが可能で、タンスの横開きになるクローゼット扉部を、斜め引き違い扉面に持ってきて置いています、でないと 引き出しが 出ない(笑) 

 

この場所をクローゼットにしたのは理由があり、衣類部屋へのアクセス数というのが一日生活では結構あるためで、一人一日2回や3回は最低行きますから、これが家族だと何度出入りするやら。

まあ、現在のところ、娘は自分の部屋に大型クローゼットがあり、息子夫婦は二階に3畳の納戸を持っていて衣裳部屋になってますから、実質は家内と僕だけですが 

 

まあ、こうした理由があって、リビングキッチンに接続させることで(自分の)使い勝手を大幅に良くしたのです。

ちなみに、ここは目の前が、人の行き来する場所でもありますから、危険なドアを辞め、引違戸にしました。

 

引違戸の理由は、他にも有って、この部屋はタンスなどの大きな家具を出し入れしますから、扉を二枚はずせば大きな開口部が出来る方が良いのです。

この部屋の壁ですが、図の通りにキッチンルームに対して斜めに配置されており、その主たる理由は上記の強度、次にキッチンルームの面積を出来る限り減らしたくなかったのと、人がスムーズに通れる動線確保です。

もしこの部屋を四角くしてしまうと、タンスが横一列に入らない上、丁度が人が通る部分に角が来るので、逐一避けて通らねばならないし、狭く感じるしと、 ろくな事が無い。

四角の方が圧倒的に工事は簡単ですが、生活のしやすさのほうが、もっと重要だからです。

 

その右隣は僕の部屋、もともとベッド下の空間というのは高さ30cmくらいの無駄空間ですから、それを逆に生かして+400、で床より700mm底上げして巨大な収納空間にしました。

ステップつけねばならんな~。

収納室の高さですが、実質610mmで、これは人がひざを付いて歩くのに必要な高さで、これより低いと這うしかない(笑) 

この収納の効果はでかく、季節によってリビングへ出てくる用品(コタツ(布団含む)やエクストラテーブル、ストーブ、空気清浄機等々)が一気に収まる上に、まだまだ余裕があるので工具箱やら何やらが入ってしまう。

この収納室は構造的にパーテーションの2面に接するので、補強体を兼ねさせて、ただのパネルだけより更なる強度が出るようにしています。

この部屋はスペース的に引戸が付けられないのでドアにしましたが、ここにもちょっとした工夫があります。 

人の歩く流れというのは常に横着になるようになっています。 出来る限り楽に動こうとするのですね。 

例えるなら、ドアを開けて部屋に入る人間は、ドアを出来る限り少なく開けて入って来ようとするもので、まず扉を全開にしてから入るということはありません。

上の図のように、弓状にドアを避けながら歩くという事です。 

故に、壁に対して平行にドアを取り付けてしまうと、外からキッチンルームに入ってくる動線が阻害され、狭く感じる上に、取っ手に当たったり、ドアをこするように入ってくる様になる事。

それが後に多大なストレスになってくるので × 。 

小さなことですが、人の心理と動線というものを無視した構造物というのは、常に不満という不健康を心に生み出すと事から、絶対に無視し得ないものなのです。

そこで、ドアを約250mmセットバック。 

これにより体の動線分の余裕を確保し、出入りのストレスを完全消去したうえに、部屋へ入ってすぐに視点が行く部分を広く見せる効果も狙いました。

ただし、施工が面倒です(笑い)

 

 

そういえば、今回はこれまでリビングに出入りする為にあったドアを廃止します。

最終的に引戸を設置する予定ですが、その理由は簡単。

これまで出入りの際に、ドア取っ手が体に引っかかる事が多かったのと、ラッチなどをかけ忘れていると風が通った時にドカン!としまる事が度々あった。

実は、小さい子供のいる家庭ではこれが限なく危険で、ドア枠に手をかけているときに、風であおられてドアが閉まれば、小さい子の指や手首などは簡単に飛んでしまう・・・・

下手したらドアに叩きつけられて大怪我する可能性まである。 

家というものは人に優しいものでなくてはならず、生活していくうえで寸分たりとも危険性があってはならないわけです。

でもね~・・・・・・   このドア、この家を買う際には余深く考えていませんでしたので、ある意味失敗です。

そこで、今回は、孫が歩き始める前に思い切ってやることにしました。

 

 

 

工事編 

そんでもって~、毎日少しずつ工事。

 

まず天井に2x4を横渡しで二本。

 

これがキッチンと各部屋の区切りの基本位置、錘をつけた糸をたらして正確に測定しながら取り付けると供に、取り付けたらそれを基準に、1mm以内の誤差で床に墨付けをしていきます。

だた、実際に工事を始めると、この誤差が3mmくらいまで広がってしまう事が多い。

もともとこの家を造った大工の腕前がもろに解ってしまうのですが、家というのは結構いい加減に造られていて、僕の基本許容誤誤差はどんなに大きくとも5Mで1~5mm以内、この家の大工は10~20mmくらいのようです。

この天井渡しの二本ですが、片方はドア横の柱、もう片方は部屋の反対側にある窓枠上に金物で固定してあり、これは仮固定みたいなものです、 あくまで3点固定が基本ですから。

しかし・・・・・・

これをやってわかったのが天井の垂れ。 築年月もたっているせいもあるのか、中央部で2cm近く垂れていました。

スパンがでかい部分なので仕方ないと言うか・・・・

 

さて、パーテーション作成の一番初めの障害は、ドアの取り付け位置、先ほどのセットバックです。

これまた年月のせいか、大工の腕が悪いのか? 乾燥ですぐ隣の柱が反っているのか知りませんが、ドア枠をそのまま取りつけると歪んでしまいまともに付かない、さらに垂直にならないオマケまで付いてくる。(笑)

故に2x4を柱の反りに合わせて綺麗にカット、このドア柱は、家の柱から200mmほどズレルので、壁裏の横胴縁材にきっちり固定。

 

写真では、上に交通安全お守りが二つと、孫のお宮参りにでもらったお守りが下げてありますね~ 

既存ドアの、はがれかかっていた壁紙は貼り替えるので、はがれるところまで、おっぱがしたところ、ボロ屋みたいでみすぼらしい(笑)

 

 

 

次に クローゼットルームと僕の部屋を区切るパーテーション。

窓の横が柱(支点)ですから、2x4を縦置きにして上から下まで完全固定します。

反対の中央支点となる部分には天井から床まで2x6の柱を一本いれ、天井の2本渡しを保持させるため(中央点の上固定)に刻みを入れて固定。

常に糸付き錘で垂直を確認しながらの作業となります。

その後で縦柱を910mm間隔(力が全く加わらないのと12mmの軽カルを貼るので、これで十分とおもうのですが、もう一度後で検討?する予定。)で打つ。

同時にこの2x6の柱を支える構造体となるベッド下収納の入り口部分を施工。

基本的にパーテーション構築作業は、後で簡単に解体できるよう、全て金物とコーススレッドを使用して応力の方向を見ながら固定しています。

パーテーションですから・・・

再びセットバックドア周りに戻り、ここはドア開閉の衝撃を受ける事から2x10を使用し、さらにその横幅を利用してセットバックをさせています。

この2x10は、やはり刻みを入れて天井の二本を支持固定(スパンが長いので垂れ防止も兼ねます)。

全体としては壁にドアのセットバックを入れた事で壁がコの字型に構成され、補強もかねて強度アップ

ドア枠を組み込むと、こんな感じ。

 

最後がクローゼットルームの引違戸ですが、枠の取り付け作業を開始。

まず旧窓の横にある柱に供留めしながら新しい戸枠用柱(支点柱)を取り付けます。

柱は斜め壁に合わせた角度切りですが、例のごとく柱そのものが反って?曲がっているために、ぴたりと加工するのが大変。

ちなみに、向こう側に見える窓は、以前はリビング窓でして、現在は増築部分との接続用開口部として残しているものです。 

もちろん増築側にも同じく開口部が設けられています。

将来のあらゆる変更に備えてこうしてますが、今回の母屋リフォーム計画ではこの窓は不要となり、びっしり断熱材を挟んで、窓をふさぎました。

反対の増築建物側の開口部は2x4でフレームを組み、当然ですが母屋と増築建物は直に接続されておりませんので、耐震用の壁隙間、約100mmを上手く利用しながら挟むようにして断熱材をいれてあります。

しばらく結露などの状態を観察していましたが全く問題有りませんでしたので此処はこのままで終わりとなります。

 

この窓は、本当はボード等で塞いでしまおうかと思っていたのですが。

窓枠を見てもらえれば解るかと思いますが、この壁にたいする窓の奥行き差分というのがタンスを置いた際に、クローゼットタンスをうまくセットバックさせてくれます。

その分、約100mm程、部屋を広く使えるうえに、窓そのものはタンスで隠れて全く窓が見えなくなるので「このままで良い」という、家内の言葉を優先しました。

 

下の写真は、サイズ測定の為に中央支点へ仮固定された戸枠上の横材。

この上にもう一枚2x4を重ねたてバインドします。

フレーム取り付けの採寸時の状態ですが、このときには2枚の引違戸ではなくて、一枚の引戸にすることも一応検討していたので、その時の写真です。

 

このあと、予定通りに2枚の引違戸に変更して再び施工開始。

上にも書きましたが、ここは壁が斜めになり、戸枠上フレームは2x4バインド(90x90mm)を戸枠直上に一本、さらに天井に沿わせて1本、窓横の柱(支点)と中央支点にがっちり取り付け、  これで3方向からの固定となります。

ちなみに引き違い戸の両脇は75x75mmの柱、上はバインド90x90mm柱で、どうしても扉の衝撃を受けますので、こうした頑丈なつくりにしなければなりません。

*すいません、この後の写真がほとんど無いのですが、柱そのものが反っている上に垂直が出ない等の問題が多々あって、更に1mm(戸枠周りは少しでも誤差があると隙間なるため)の誤差範囲に入れねば僕自身が満足しない為になかなか終わらず、それなりに難しいカットですから上手くいかず、結構ムキになって写真を撮りわすれました。 (爆笑) 

フレーム工事の最後は、中央の支点となっている2x6側に、角度カットした柱を固定し(中央支点の補強兼ねる)、戸枠を取り付けて完成です。

 

そんな感じでパーテーションの基本骨組みはとりあえず完成です。 

 

その2ではボード貼りと壁紙貼りでーす!