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日常よく使われる英語表現を毎日紹介します。毎日日本時間の午前9時までに更新します。英文執筆・翻訳・構成・管理:上杉隼人

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In the Woods beneath the Cherry Blossoms in Full Bloom

2012-04-09 01:20:29 | C

 桜が東京でも満開となりました。

 昨年は大震災のあとで、桜を楽しむ気持ちにはとてもなれませんでしたが、今年は復興への期待と、そして被災地の人たちの心の安らぎを祈りつつ、美しい桜の花を眺めてみたいと思います。 

 坂口安吾はわたしの大好きな作家の一人です。 

 その代表作に、『桜の森の満開の下』があります。 

 安吾は、この小説の最後に、このような印象的な文章を書いています。

○Practical Example  

 「桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分かりません。あるいは「孤独」と言ったものであったかも知れません」

 "No one can fathom out the mystery of the space in the woods beneath the cherry blossoms in full bloom. Perhaps it might have been 'solitude.'"

●Extra Point

 安吾は、つづけて、次のように書いています。

◎Extra Example

 「なぜなら、男はもはや孤独を怖れる必要がなかったのです。彼自らが孤独自体でありました」

 "The reason is that the man had his solitude to fear. He was solitude personified."  

 坂口安吾は、『桜の森の満開の下』以外にも、『夜長姫と耳男』など、幻想的な作品を残しています。 英語の勉強の合間に、ぜひ安吾を読んでみましょう!

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