本日のGetUpEnglishは、ソーントン・ワイルダー『わが町』(Thornton Wilder, Our Town, 1937[初演1938年])の名ゼリフを紹介する。
この芝居は、1901年から1913までのニューハンプシャー州のグローヴァーズ・コーナーズ(Grover’s Corners, New Hampshire)を舞台が舞台になる。
3幕劇のこの芝居で、町の人たちは、自分たちが若く元気だった頃のこと、自分たちの中から結婚するカップルが生まれたこと、そして悲しいことに亡くなってしまった人たちの思い出などを順に語る。
そして、出産で命を落としてしまった若い妻で母のエミリー(Emily)は、ある日空から降りてきて、次のように言う。
○Practical Example
"Oh, earth, you’re too wonderful for anybody to realize you. Do any human beings ever realize life while they live it??every, every minute?"
「ああ、地上の世界は、あまりにすばらしすぎて、誰にも理解してもらえないのね。生きているあいだに、地上の世界のすばらしさがわかる人間がはたしているのかしら? 自分が生きているその瞬間瞬間に、このすばらしさがわかる人がはたしているのかしら?」
●Extra Point
登場人物の一人である舞台監督(Stage Master)は、第1幕でこんなことを言う。
◎Extra Example
"This is the way we were: in our growing up and in our marrying and in our living and in our dying."
「わたしたちはこんなふうに暮らしていたんです。こんなふうに大きくなり、こんなふうに結婚し、こんなふうに生活し、そしてこんなふうに死んでいくのです」
☆Extra Extra Point
この舞台監督は、第3幕で、こんなことも言う。
★Extra Extra Example
"...everybody knows in their bones that something is eternal, and that something has to do with human beings."
「……何か永遠なるものが存在する、と誰もが感じています。それは人間と関係のあるものである、と誰もが確信しています」
Our Townは、アメリカの小さな町を舞台にしているが、世界中のどこの町を舞台にしても成り立つ。