The Gambler: How Penniless Dropout Kirk Kerkorian Became the Greatest Deal Maker in Capitalist Historyを今読んでいるが、実に面白い。
アメリカでもっとも著名な大富豪のひとりであるが、ほとんどその存在を知られることのなかった実業界の大物Kirk Kerkorianの生涯をつづった1冊である。
本日のGetUpEnglishはその一部をご紹介する。
○Practical Example
Back in July, a gossip item in Parade Magazine suggested that Kirk was seeing actress Claudine Longet, the ex-wife of singer Andy Williams. Kirk’s lawyer Greg Bautzer and actor Ryan O’Neal were also mentioned as recent companions of Ms. Longet. One Sunday morning a more prominent and suggestive piece appeared in Parade Magazine—in Walter Scott’s popular Q & A column “Personality Parade”—asking the very snarky question: When would Kirk Kerkorian be “trading in Mrs. Kerkorian for actress Yvette Mimieux?”1
6月、『パレード』誌のゴシップ欄に、歌手のアンディ ウィリアムズの元妻で女優のクロディーヌ・ロンジェと会っていると書き立てられた。近いところではカークの顧問弁護士グレッグ・バウツァーと俳優のライアン・オニールもロンジェと一緒だったという。ある日曜の朝、さらに目を引くきわどい記事が同誌に掲載された。有名人の ゴシップ記事で人気のQ & Aコラム「ウォルター・スコット・パーソナリティ・パレード」に、とても意地の悪い質問が出されたのだ。「カーク・カーコリアンは自分の奥さんから女優のイヴェット・ミミューに乗り換えるのだろう?」
●Extra Point
1970年代がどれだけスリリングなじだいであったかわかる。
◎Extra Example
Photos of Kirk in his trademark pompadour-styled dark hair and the blond Yvette in a sultry publicity pose were published side by side with the nondenial answer: “Mr. Kerkorian and Miss Mimieux are friends and do not engage in trades of that type.”
トレードマークの黒髪のオールバックのカーコリアンと、官能的なポーズで注目を引くブロンドのイヴェットの写真が何枚も掲載され、脇に誰も納得しない答えが記されていた。「カーコリアン氏とミミュー嬢は友人であり、その種の関係には発展しない」
☆Extra Extra Point
英語は読みやすいが、翻訳のするにあたっては、読者に読んでもらう工夫が必要だ。
★Extra Extra Example
Kirk was the married fifty-four-year-old multimillionaire; the actress—who had starred a decade earlier in the films Where the Boys Are and Time Machine—was single and twenty-nine. Friends say they met in New York City, that romance led to talk of marriage, but that Kirk honored Jean’s pleas not to divorce.2
カーコリアンは54歳の既婚の大富豪。女優は10年ほど前に『ボーイハント』『タイム・マシン/80万年後の世界へ』などの映画で主役を張った29歳の独身女性。複数の友人によると、ふたりはニューヨークで知り合い、結婚を語るまでのロマンスに進展したが、カークは妻ジーンの別れたくないという願いを受け入れたのだ。
英語も翻訳もどれだけつづけていてもゴールは見えないし、だからこそこんなに長くつづけられるのだ。
MARVEL マーベル最強ヒロイン ファイルBOOK 大型本 – 2019/7/31
上杉 隼人 (翻訳)
内容紹介
強靭的な肉体と精神を持ち、何も恐れない。ヒーローたちを陰で支えるだけではなく、世界を救う重責まで担う! そんなマーベルの闘うヒロインたちは、世界中の女性の憧れの的!
エイリアンから地球を守った、元エリートパイロットキャプテン・マーベル
獰猛なティラノサウルスとコンビを組む、天才発明家ムーン・ガール
宇宙最強の女という称号を手にしたガモーラ
彼女たちのほかに、Ms.マーベル、スパイダーウーマン、スクイレル・ガール。シュリ、クェイク、ブラック・ウィドウ、ミス・アメリカ、ストームなど、マーベルの最強ヒロインたちの物語がこの一冊に集結!
現マーベルコミックのライター、ケリー・トンプソンのまえがきも、必読です!
原題Marvel Fearless and Fantastic! Female Super Heroes Save the World
訳者紹介
上杉隼人(うえすぎはやと)
翻訳者、編集者。訳書に『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『スパイダーマン ホームカミング』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』『スター・ウォーズ フォースの覚醒』『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』(ディズニーストーリーブック)、『アイアンマンの日常』『スター・ウォーズ ビジュアル事典 ジェダイの謎全解明』(講談社)、ジョン・ル・カレ『われらが背きし者』(岩波現代文庫)、ジェームズ・ウエスト・デイビッドソン『若い読者のためのアメリカ史』、リチャード・ホロウェイ『若い読者のための宗教史』(すばる舎)ほか多数。