ディズニー+で配信中され、話題を集めている『ボバ・フェット』。
ボバ・フェットを支える美しき暗殺者フェネック・シャンド(Fennec Shand)も人気大沸騰中だ。
フェネックは『マンダロリアン』にも出てきて、『スター・ウォーズ「マンダロリアン」シーズン1 公式アートブック』でコンセプトアートを見ることができる。
本日のGetUpEnglishはその一部を紹介する。
“Fennec was super fun and one of those rare designs where you do one or two concepts and it’s done. I wanted to go with a geometric, fashionable, ninja-samurai-assassin [laughs]. She’s a professional and uses her money to fund what she needs for her profession. For the helmet, I wanted something a little more Rocketeer, a little more retro, like a Metropolis kind of vibe.” Matyas
「フェネックをイメージするのはすごく面白かったし、あまりないことだけど、複数のイメージを同時に推し進めて、うまくいったよ。そう、幾何学的で、ファッショナブルで、『忍者侍』を思わせる暗殺者にしようとしたんだ(笑)。彼女はプロフェッショナルで、仕事に必要なものには十分投資する。ヘルメットはロケット射手がつけているようなやつというか、『メトロポリス』*1のアンドロイド・マリアを思わせる、ちょっとレトロな感じにしたかった」(マティアス)
“For her thin visor, I was looking at medieval jousting helmets. A little more feminine and curved but very aggressive.” Matyas
“[Fennec Shand actor] Ming-Na Wen had a huge influence on some of the story logic and her dialogue. I loved that collaboration with her.” Filoni
「ヘルメット下の細いバイザーは、中世の騎士のものを意識した。女性用らしく少しカーブをつけたけど、とても攻撃的に見える」(マティアス)
「フェネックを演じるミンナ・ウェン*2の存在が、ストーリー展開とセリフ回しに大きな影響をもたらしたよ。ミンナと仕事をするのは楽しかった」(フィローニ)
そして原書には空白が目立つので、翻訳書は全ページに以下のような注を付け足した。
*1: フリッツ・ラングがニューヨークをイメージした未来都市を舞台に監督したSF無声映画。ドイツのヴァイマル時代の1927年に公開され、大衆を扇動する悪のアンドロイド・マリアは世界中に衝撃を与えた。完全版は210分に及ぶ長尺だが散逸し、3割近いフィルムは未だ発見されていない。/*2: 1963年、マカオ生まれ。中国名は溫明娜。ニューヨークで育ち、大学で演劇を専攻。『ムーラン』(1998年)で男装の女戦士の声優を務めて脚光を浴びる(当時の芸名はミン・ナ)。以後、東洋系アクション女優としての地位を確立した。
『スター・ウォーズ「マンダロリアン」シーズン1 公式アートブック』で、超クールなフェネック・シャンドとミンナ・ウェンをぜひご確認いただきたい。