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日常よく使われる英語表現を毎日紹介します。毎日日本時間の午前9時までに更新します。英文執筆・翻訳・構成・管理:上杉隼人

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ADOPT, ADAPT, MALAPROPISM

2022-01-02 06:13:16 | M

 個人使用目的での大麻の栽培と所持がマルタで合法化された。欧州の国では初めて。規制省庁を設置して販売を管理するという。

 ここでそのニュースが読める。

 https://www.thejakartapost.com/culture/2021/12/15/malta-becomes-first-european-nation-to-approve-cannabis-for-personal-use.html

 以下の部分のパラグラフにご注目いただきたい。

The bill was promoted by Equality Minister Owen Bonnici, who says Malta has adopted a "harm-reduction approach" with the establishment of an authority to regulate the sale of cannabis for personal use by adults from non-profit associations.

 マルタは「危険を減らす方法」、すなわち犯罪組織の麻薬取引介在を減らす方法を採用した、ということだが、このadoptに対して、Asahi WeeklyのJanuary 2-9, 2022号に実にありがたい注が記されている。

 まぎらわしいadaptとadopt

(ここに示した)adopt(ed)は「(方法・習慣・技術などを)採り入れる、採用する」の意味です。adoptは「養子などを引き取る」の意味でも使われます。語源的には「ad(=to)+opt(選ぶ)」で、optはoption(選択)から連想できます。

 つづりがよく似たadaptは「(必要に合うように)適応・適合させる」の意味で、電気器具の「アダプター(adaptor)」との関連で覚えておきましょう。語源的には「ad(=to)+apto(正確に合わす)」。

 発音が似ている2語を混同した結果、滑けいな効果を生み出すことをmalapropismと呼びます。「音楽の天才」= musical prodigyをmusical progeny(progenyは「成果・産物」)としてしまうなどが典型例です。

 2022年もAsahi Weeklyを毎週隅々まで読むつもりだ。

 

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