『ファルコン&ウィンター・ソルジャー マーベルドラマシリーズ オフィシャルガイド』が発売になる。
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今日のGetUpEnglishは『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の名台詞を紹介する。
黒人がキャプテン・アメリカになる。
これが『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の大きなテーマだ。
かつてアメリカには超人血清を打たれた黒人がいた。イザイア・ブラッドリーは政府に超人血清を打たれてアメリカのために戦ったが、戻ってくると信じられないつらい扱いを受けることになる。
イザイアはサムに、黒人がキャプテン・アメリカにはなれるのか、という疑問を突きつける。そして次のように言う。
They will never let a Black man be Captain America. And even if they did, no self-respecting Black man would ever wanna be.
「奴らは絶対に黒人をキャプテン・アメリカにはしない。したとしても、自尊心のある黒人はそんなもの引き受けない」
if they did, no self-respecting Black man would ever wanna be.は見事な仮定法過去の言い方だ。
仮定法過去については、「コンパスローズ英和辞典」の文法解説が大変参考になる。
仮定法は現実離れした想定を表わすため, 現実との「距離感」を感じさせる過去形を用いる. 結びの節に関しても, 現実離れした条件を受けるため, 「控えめ」なイメージ持つ過去の助動詞を用いる. ✪ 実際の意味は現在のことなので注意.
そして次の例文が挙げられている。
例 If I were a bird, I could fly to you.
もし私が鳥ならば, あなたの元へ飛んでいけるのに.
(→実際には鳥でないから飛んでいけない)
例 If I traveled in space, what would it be like?
もし私が宇宙旅行をするとすればどんなふうだろう.
(→実現の可能性はほとんどない)
『コンパスローズ』は非常に信頼できる辞典だ。これを引かない日はない。