この語は日本語でも「シーズン、季節」の意味で使われる。英語でどのように使われるか、今日は確認しよう。
○Practical Example
“The baseball season starts soon in the States.”
“Japanese players are very prominent now in America, aren’t they.”
「アメリカでは野球シーズンがもうすぐ開幕だ」
「日本人選手も今ではアメリカでかなり名が知られているんじゃないか?」
the Statesは、the United States of America(アメリカ合衆国)の省略形。
今年もイチローや松井や城島や井口ら日本人メジャーリーガーの活躍が楽しみですね。
●Extra Point
日本語の「旬」、すなわち「(果実・魚類など)出盛り[旬]で、食べごろで」にいちばん近い言い方が、in seasonだ。
◎Extra Example
“When are cherries in season in Japan, Momoko?”
“Cherries? I don’t know. I never eat cherries. They’re too expensive.”
「桃子、日本でサクランボが食べ頃になるのはいつ?」
「サクランボ? 知らないわ。サクランボは食べないから。あれはすごく高いもの」
to trainは、これは日本語でも「(人・動物を)訓練する、養成する、仕込む、トレーニングする」。日本語でも同じ意味で使われると思う。
○Practical Example
“I hear that Miyazawa is training hard every day.”
“Apparently he runs around a field 50 times every morning.”
「宮沢は毎日ハードなトレーニングを積んでいるようだ」
「どうやら畑を毎日50周走っているみたいだ」
●Extra Point
誰かが「in trainingの状態である」というのは、その人が「スポーツのためにトレーニングをしている」ということ。
◎Extra Example
“I hear that Miyazawa’s in training to be a professional rugby player.”
“Miyazawa? Give me a break! He weighs only 60 kilos.”
「宮沢はプロのラグビー選手を目指してトレーニングしているらしい」
「宮沢が? 冗談言うなよ。あいつは60キロしか体重がないぜ」
ところで、上岡伸雄さんのラグビー小説『この風にトライ』、すごくいいので、ぜひお読みください。
http://www.yomiuri.co.jp/book/author/20080226bk01.htm
上岡さんの『名演説で学ぶアメリカの歴史』には、ロジャーが音声を吹き込んでいます。リンカーン、キング牧師、ジョン・F・ケネディ……ロジャーの演説はどれもうまいけど、やっぱりいちばんうまくできたのは、あの大統領の声ではないでしょうか?
http://www.kenkyusha.co.jp/press%20release/060814meien.html
大統領選も近いですから、この本もおすすめです!
to qualifyで、「(試験などによって)資格を得る[取る]、検定を通る、免許[認可]を受ける 」。
○Practical Example
“Miyazawa didn’t qualify for the team.”
“That’s too bad. He really wanted to go to Sapporo to play against the team there.”
「宮沢はチームに入れる資格がなかった」
「それは残念だ。札幌に行って、そこのチームと対戦するのをほんとに楽しみにしていたのに」
●Extra Point
反意語は、to disqualify(……から資格を奪う、失格させる、失格者[不適格]とする).
◎Extra Example
“Ishikawa was disqualified and couldn’t go with the team to Sapporo.”
“Yeah, I heard. Apparently he was discovered living with a bar hostess in Hakodate.”
「石川は失格になったから、チームと一緒に札幌に行けなかった」
「ああ、聞いたよ。どうやら函館でバーのホステスと一緒に住んでいたのが見つかったみたいだな」
こちらでロジャーのインタビューが読めます。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/080226/tnr0802260857006-n1.htm
『明日への遺言』、ぜひご覧ください!
finalは、「決勝(試合)、ファイナル」のこと。これに勝てば、優勝が決まる。
○Practical Example
“Did Japan get into the finals for the World Cup?”
“No, we didn’t make the finals. But we played to the best of our ability.”
「日本はワールドカップの決勝まで行ったことがあるの?」
「いや、決勝まで残ったことはない。でも、ベストは尽くしたよ」
●Extra Point
semifinalは「準決勝」。semi-は「半……、……の半分」を意味する接頭辞。
◎Extra Example
“We got into the semifinals.”
“That’s great, Nakazawa. It’s only a matter of time before Japan makes it into the finals.”
「準決勝進出だ」
「中澤、すごいよ。日本が決勝に進出するのも時間の問題だね」
今日から8日間、スポーツに関連する語や表現を紹介する。1日目の今日は、sportという語そのものを学習する。
○Practical Example
“What’s your favorite sport, Kana?”
“I’m a real volleyball geek. I’m crazy about volleyball.”
「加奈はスポーツは何が好き?」
「わたしはほんとにバレーボールのおたくよ。バレーに狂ってるの」
geekは、『日めくり現代英語帳』下巻の7月4日のレッスンを参照。
●Extra Point
sportという語が、主に男同士の親しみを込めた呼びかけで、「おい、きみ」の意味で使われることがある。
◎Extra Example
“Hey, sport, want a beer?”
“No thanks, buddy. I don’t drink.”
「ねえ、きみ。ビール、飲む!」
「いや、結構だ。ぼくは酒は飲まないんだ」
old sportは、F. Scott Fitzgeraldの代表作The Great Gatsby(1925)のJay Gatsbyの口癖としても知られている。
incidentalは、「[……に]付随して起こる[起こりがちな]、ありがちな」 「直接的」ではないものの、「[……に]付帯「二次」的な」という感じ。
○Practical Example
"Well, your honor, when I saw the accident, the moon was high in the sky."
"That is incidental to the accident, Mrs. Beltway. Please tell us what you saw on the street."
「裁判長、わたしは事故を目撃しました。月が空高く上がっていました」
「ベルトウェイさん、それは事故と関係ありません。あなたは通りで何を見たか、お話ください」
●Extra Point
副詞形incidentallyもよく使われる。「付随[偶発的]に」であるが、「ついでに(言えば)、ついでながら、ところで」、あるいは「ちなみに」といった意味でよく用いられる。
◎Extra Example
"Incidentally, why were you standing in the middle of the street when the accident occurred?"
"Well, I had dropped my mobile phone and was about to pick it up."
「ところで、事故が起こったときに、どうしてあなたは道の真ん中に立っていたのですか?」
「そうですね。携帯を落としちゃって、拾おうとしていたのです」
「おや!、まあ!、あれ!、うへーっ!」と「驚き」を表現したいときは、よくgoshが使われる。
○Practical Example
“Guess what. I’m leaving tomorrow to live in Quebec.”
“Gosh, that’s fantastic, Takako. You can really practice your French there.”
「あのさあ、来週ケベックに移住するよ」
「まあ、それはすごいよ、孝子さん。君はケベックでほんとにフランス語がしゃべれるね」
guess whatは『日めくり現代英語帳』上巻3月18日のレッスンで紹介しました。
●Extra Point
goshは、yesとnoを強調するときも用いられる。
◎Extra Example
“Are you going to stay in Quebec permanently, Takako?”
“Gosh no. I’m just going for a month. But I’m going to speak French every day.”
「孝子さん、ケベックに永住するつもり?」
「まさか。違うよ。1ヶ月行くだけ。でも、フランス語を毎日話すわ」
nopeはno(いいえ、いいや)の意味でよく使われる。
○Practical Example
“Bob, are you going to marry my ex-wife?”
“Nope. No way, Ron. I’ve been married four times already.”
「ボブ、君はぼくの前の女房と結婚するの?」
「いいや、それはないよ、ロン。ぼくはもう4回結婚しているから」
●Extra Point
nawも同じ意味でよく用いられる。
◎Extra Example
“You could get married for a fifth time, Bob.”
“Naw. Four’s plenty. But I love your ex-wife. She’s great.”
「5回結婚してもいいんじゃないか、ボブ」
「いいよ。4回で十分だ。でも、君の前の奥さんをぼくは愛している。彼女は最高だ」
英語でも日本語でもyes(はい、そうです)を示す言い方はたくさんある。日本語だけでも、「はい」「はっ」「ええ」といくも挙げられるだろう。その中で、ぼくが面白いといつも思うのが、「うむ」である。
英語のこれに近い言い方が、uh-huhだ。これは「あ・は」という発音に非常に近い。uh-huhは、「[同意・満足などを表わして]うん」の意味でよく使われる。
○Practical Example
“Hey, isn’t it Bob Chatswood? Bob, haven’t seen you for ages.”
“Uh-huh, it’s me. Wait, aren’t you Ron Lindfield? Ron, Ron, how’ve you been?”
「やあ、ボブ・チャッツウッドじゃないか? 超久しぶりだな、ボブ」
「うん、ぼくだよ。待って、君はロン・リンドフィールドじゃないか? ロン、ロン、君は何をしてたんだ?」
●Extra Point
yeahやyepもyesの意味でよく使われる。
◎Extra Example
“Yeah, I’m Ron, all right. Bob, you look great.”
“Yep, Ron, I’m pretty good. Your ex-wife and I are living together now, you know.”
「うん、ぼくはロンだ。ボブ、君は元気そうだね」
「うん、ロン、ぼくはまあまあ元気よ。君が別れた奥さんと、ぼくは今一緒に暮らしているんだ」
これからの4日間、驚きを言い表わす語、あるいは承認や不承認を示す表現を紹介する。
まず1日目の今日は、誰もが知っているWow!([驚嘆・喜び・苦痛などを表わして]うわー!、やー!、ああ!)から。
○Practical Example
“Hey, April, I got Dylan to autograph the back of my T-shirt.”
“Wow, June, that’s awesome. Quick, show it to me.”
「エープリル、ディランがわたしのTシャツのうしろにサインをしてくれたよ」
「おお、ジュン、それはすごい! 早く見せてよ」
awesomeは、『日めくり現代英語帳』の上巻1月28日のレッスンを参照。
●Extra Point
wowは動詞としても「[観客などを]やんやと[わーわー]言わせる」の意味で使われる。
◎Extra Example
“Dylan really wowed the audience with his concert at Carnegie Hall.”
“Oh, wow, June, you were so lucky to be there.”
「ディランはカーネギホテルでコンサートを開き、観客をやんやと沸かせたよ」
「おお、ジュン、君はそれが観られたなんて、ほんとにラッキーだね」
humongousもginormousも、3, 40年前は存在していなかった語である。しかし、今は年齢を問わず、多くの人たちが広く用いる。
humongousは、hugeとmonstrousのともに「巨大な」を意味する語が合わさって生まれたとされる。「異常に大きい、とてつもなく巨大な」という意味で用いられる。
○Practical Example
“What did you eat for lunch, Jack.”
“I had this humongous pizza, dad. It was awesome.”
「ジャック、お昼には何を食べたの?」
「パパ、すごっくでっかいピザを食べたよ。超おいしかった」
●Extra Point
ginormousも「どでかい、とてつもない」ことを示す。
◎Extra Extra Example
“Dad, can I have $500 to buy a new bicycle?”
“Well, Jack, daddy has this ginormous mortgage. Here’s $25. Go and get new tires for your old bike.”
「パパ、新しい自転車を買いたいから、500ドルちょうだい」
「ジャック、パパはとんでもない住宅ローンを抱えているんだ。25ドルやる。これでおまえの古い自転車のタイヤを新しくしなさい」
「大きい」とか、「巨大な」を示す英語の表現はたくさんある。big, grand, huge, enormous, tremendous, giganticなどがそうだ。今日紹介するimmenseも、「巨大な、広大な、莫大な」の意味でよく使われる。
○Practical Example
“What did you see at the museum, Jack?”
“There was this immense dinosaur. It really looked so scary, dad!”
「ジャック、博物館で何を見たの?」
「大きな恐竜がいたよ。パパ、ほんとに怖そうだった」
●Extra Point
口語表現で、「すてきな、すばらしい」という意味でもよく使われる。副詞としても用いられる。
◎Extra Example
“It gave me immense joy to go to your wedding, Gloria.”
“Thanks, Fiona. Bruno and I are immensely happy that you could come to Frankfurt for it.”
「グローリア、あなたの結婚式に出席できて、ほんとうにうれしかったわ」
「フィオナ、ありがとう。あなたがフランクフルトまで来てわたしたちの結婚式に参加してくれたこと、ブルーノとわたしもとってもうれしく思ってるわ」
明日は、immenseと同じ意味で使われる「新語」を紹介する。
誰かの「心が壊れてしまう」、すなわち「胸の張り裂ける思いをさせる、悲嘆に暮れさせる」のは、悲しいことだ。例を挙げる。
○Practical Example
“Larry broke my heart when he said he was leaving me for another woman.”
“Oh, Gloria, that’s awful. It breaks my heart to hear it.”
「ラリーはわたしの心を張り割いたわ。わたしと別れて、別の女と一緒になるなんて言ったのよ」
「ああ、グローリア、それはひどいわ。それを聞くと、わたしもとても悲しいわ」
●Extra Point
上の二番目の用例にあるit breaks my heartも「とてもかなしくさせる、悲痛な思いにさせる」という意味でよく使われる。形容詞heartbreaking(胸が張り裂けるような、悲痛な思いをさせる)もよく用いられる。
◎Extra Example
“I heard the most heartbreaking news just now. There was a terrible train accident in Belgium.”
“Oh, that’s awful. I hope no one was hurt.”
「今日、これ以上ない悲しいニュースを聞いたわ。ベルギーでひどい列車の事故があった」
「まあ、ひどい。けがをした人は一人もいなければいいけど」
http://www.shinchosha.co.jp/book/590064/
以下に貼り付けます。
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▼Roger Pulvers
ロジャー・パルバース
ビーチ・ボーイズの音楽。ブライアン・ウィルソンの波瀾万丈の人生。
アメリカン・ライフの現実が、すべて本書『ペット・サウンズ』に盛り込まれている。太陽、浜辺、女の子、ドラッグ。そして英雄と悪漢、美しいものと醜いもの、健全と不健全……。
これがぼくの青春だ。変容したアメリカを生き抜いた者たちの青春だ。これがカリフォルニアだ。これがアメリカの昨日と今日、そしておそらく明日だ。
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そして著者Jim Fusilliのインタビュー記事も訳させていただきました。
こちらで読めます。
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/590064.html
The Beach BoysのPet Soundsに収録されている曲名を『日めくり現代英語帳』でも取り上げています。
上巻の1月13日と5月1日のレッスンをぜひご覧ください!